表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺から這い上がる少女  作者: 雛月いお
第二章 挑戦と上達の街≪レイネシオ≫
13/39

≪レイネシオ≫

投稿が遅れてしまい、本当にすみませんでした。

遅れたわりに内容が少なくて反省してます。

「どうしたよ、フィオラ」


おそらくそわそわしているであろう私を見て、アッシュさんがため息をつきながら言葉を吐く。


今私とアッシュさんたち三人は、依頼のあった街≪レイネシオ≫に向けて広大な草原を歩んでいる。もちろん街の外には魔物が少なからず出現するので、アッシュさんたちもいるが一応念のために私も剣を構えている。だが長時間剣を持つのは私にはまだ厳しいので、背負っている鞘に時々剣を収めながら、という感じで、極力体力を使わないようにして歩いている。


もちろん恐怖心が一切ないわけではない。私はすでに魔物というものがどういう生物なのかを知っており、油断すれば命を落とすことだって理解しているつもりだ。だが私の恐怖心は足がすくんで歩けないというほどではなかった。今はアッシュさんやロキさん、ミラさんだって傍にいてくれているのだ。それだけでものすごく安心できる。


恐怖心と同時にある感情が私の頭にはあった。これが何なのかはわからないが、これが私を落ち着かせようとしないのだろう。恐怖より邪魔な感情だと思う。


.......緊張、なのかな?知らない街に行くし.....



「お、ほら見ろフィオラ。見えてきたぞ」


考えにふけっていた私は、アッシュさんの一言で現実に引き戻された。


アッシュさんの指さすほうを見ると、そこには草原という海の中で、その波にのまれることのないような力強く建つ建物の群れと、その活気あふれんばかりの明かりが私の目に飛び込んできた。


そうか、あれが


「あれが目的地、レイネシオだ」





―――――――――――――――――





「わぁー...」


そこにはシンテイムとはあまりにも異なる雰囲気が漂っていた。どこか喉かだが田舎というわけでもなく、且つすごく都会というわけでもない。なんとも表現の難しい街だと私は思う。


だが、この街もなかなか居心地がよさそうだ。


「んー、どうやら宿屋は街の東側っぽいな」


レイネシオの街の入り口にあった案内板を見ていたロキさんが口を開いた。東側というと......どっちだ?


「なぁロキ、東ってどっちだ?」


どうやらアッシュさんもわからなかったらし...って、えぇ!?


「ちょっとアッシュ、勉強しろって小さいころからずっと言ってんでしょうが!!東がわかんないってどんだけよ!?」


「ミラの言う通りだぞ。頭だけは成長しないなまったく」


「う、うるせぇな!!戦えれば生きていけんだからいいじゃねぇか!!」


「おいおい.....」


「これはダメね。救いようがないわ....」


「くっそぉぉぉ!!」


「.....ぷっ」


三人が繰り広げる話がなんだか面白くて、つい吹き出してしまった。本当に三人は仲がいいんだな。


「フィオラまで笑うなよぉぉ.....」


「え!?い、いや、そんなつもりじゃ....」


単に面白かっただけだったのだが、今のアッシュさんには勘違いされてしまうようだ。面白かったのでつい、なんて言ったら絶好かな。どうしよう


「うわっ、フィオラちゃんに当たるとか最低以外の何物でもないわね。いっそ死んだら?」


「ちょ、ミラさん!?」


本当に今の言葉はミラさんの口から出たのか、恐る恐るミラさんに目をやる。するとそこには、鋭く、そして冷たすぎる目つきをしたミラさん?がアッシュさんのことを睨みつけていた。怖い、魔物より怖い。


あれ、鳥肌が.....


「おいミラ、フィオラが見てるぞ」


「....え?」


ロキさんの声で振り向いたミラさんの目はいまだ鋭く、そして冷たかった。その恐ろしいオーラにロキさんもひるんでいたが、ミラさんがロキさんの言葉を理解して私のほうを見た時には、いつものミラさんの暖かい眼差しに戻っていた。


そしてこんなことを言い出した。


「ん?どうかしたのフィオラちゃん」


「な、何でもないです....」


「そぉっかぁ。じゃあ早いとこ宿屋行こうよ」


「は、はい....」


「あ、ああ...」


「なんだかなぁ、もう...」


なんか複雑な気分というか、なんというか....。



――――――――――――




宿屋までの間、あまりにも気まずすぎるせいか誰一人として口を開こうとしなかった。代わりに、レイネシオの夕方の街並みと、街の人々の会話が私を飽きさせなかった。


シンテイムのような背の高い建物はほとんどなく、夕日が眩しく輝いている。



―――道中、気になる内容の会話が私の耳に飛び込んだ。


どうやらそれは二人の男の噂話のようだ。


「そういえば一月前くらいにエールレイユっつー軍が壊滅しかけたじゃん?」


「ああ、そんなのもあったなぁ。それがどうしたってんだ?」


「そのエールレイユが逃げた奴隷を片っ端から捉えてるらしいぞ」


「どいうことだよ、壊滅したんじゃねぇのか?」


「そこなんだよ、壊滅したんじゃなくて、壊滅しかけたってことらしい。どうやら生き残った奴らが再結集してまた組織を立て直すつもりらしいぞ」


「それ、マジかよ」


「ああ、もうすぐ俺たちも他人事じゃなくなるぞ」



...私はこの時、本当の恐怖を味わった気がする。またあの組織が私のような元奴隷を再びとらえ始めている、そう考えると一歩も動け無くなりそうだ。


大丈夫だ、私はあの頃とは違う。何もできず、ただ人形のように操られ、そして拷問を受ける。そんなのはもう嫌だ。私はもう抗うすべを持っているのだ。大丈夫、大丈夫。



大丈夫、のはずなのに.....




すごく、怖い


二度目ですが、投稿が遅れてしまい本当にすみませんでした。

新年の一月までかなり忙しいので投稿ペースが酷いくらい落ちます。


本当にすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ