願いのノート[2]
夕海が正式にソフトテニス部として大会に出場することを示したその前。
実は夕海の運命は変えられていた。
通常は大会も参加することもなかった運命。
だがある人物の手によって変えられた。
------------------
キャプテンは部室に向かって歩き出した。
私の意思の中ではどうしても夕海を大会に出場させたい、そして入部させたい。
このソフトテニス部によって大会優勝、全国優勝などにより学校を有名にしたい。
私はかなり夕海を気に入っている。
私が授業を受けている時、たまたま外をみると2年生が体育の授業をしていた。
1年次は選択で、校庭、体育館自由である。
ソフトテニスをしている子に目が止まった。
フォームがきれいだ。
でもうまいのかなーと思っていたところその子がサーブを打つ際初心者とは思えない速さだった。
私はこの子のことが気になり始めた。
勝ち抜き戦式でしてたらしい、あの子が1人で10人切りをしていた。
後に知った話だが、その子の名前は"夕海"。
私はこの時から目をつけはじめた。
部室についてからまずはラケットとボールを取り出した。
私はカバンの中からシャープペンシルを取り出し、そしてあるノートを取り出した。
"願いのノート"
たまたま図書館にてみつけた本ではなくノート。
まだ1回も試したことないがそのノートに私は 夕海を大会参加、部活加入 というふうに書いた。
願いが叶うとノートがほんのわずか光り出した。
これがかなった合図であるらしい。
本当にかなったか気になったが半信半疑のまま私はコートに向かった。
そして見事に私が書いたようなことが起きた。
私は嬉しかった、帰るときに願いのノートをもう1度開いてみた。
なんかさっきと違う感じがした。
気のせいだろうか…。
とりあえず私は夕海と一緒に家に帰るのであった。