願いのノート[1]
夕海は予想外だった。
そんなことになっていたなんて…。
キャプテンはあれ?といった状態だった。
私はとりあえず状況があまり把握できなかった。
夕海「もしかして勧誘したのって練習としてではなく試合に出て欲しいからだったんですか?」
私は少し戸惑いながらも頑張って声を出した。
キャプテンの方は うん とうなずいた。
そのことがわかってからというもの大体30分くらい経過しただろうか。
沈黙時間が続いてやっとキャプテンが口を開いた。
キャプテン「ちゃんと説明できてなくてごめんね、でもどうしても大会出て欲しいの」
キャプテンの必死さがかなり伝わってきた。
正直自分の中でソフトテニスというスポーツが好きになり始めていた。
少し夕海は悩んだが私は決断した。
夕海「私は大会出場はしません」
そのことをきちんと言うとキャプテンは残念そうな顔をしていた。
私は決断した答えを言った。
夕海「正式にソフトテニス部という形で大会に出場させてください」
そのことを言うとキャプテンは驚いていた。
今まで半年勧誘しても入ってくれなかった本人が自ら入部させてくれと言っているのだ。
キャプテンは安心したように 「ありがと、こちらこそよろしく」と言った。
運命というのは決まっているのだろうか。
私は一生ソフトテニス部に入る意思はなかった。
でもなんでだろうか。 入るつもりはなかったけどキャプテンとの試合で楽しさを知ってしまった。
この気持はなんでいきなりきたのだろうか?
次の日、私は先生に許可員をもらい、部活申請書を提出した。
願いのノートⅡを読んで下さりありがとうございます。
願いのノートⅠ作品目の公開も開始したのでそちらももしよろしければ御覧ください。
次回の掲載(20日)は休みとなります。
2012年06月22日となりますのでご了承ください。