依存/ドライブ
依存
皆、いつも何かに縋っている。
スマホを見る度、常に更新された画像を目にし、承認欲求への貪欲さが顕現した身は狂気的だった。
そんな昼休憩の最中でもお構いなしに妻が画面にもでしゃばり、育児放棄宣言と帰宅ルートの変更。
更には面倒な赤子の世話まで押し付けやがった。ったく、生まれた瞬間から自然の動物みたいに生きろよ。
どいつもこいつも俺に依存して。
……。
いや、もういいや。
ドライブ
灰に塗れた社畜を解放する祝日と朝日に感謝し、久しい趣味のドライブで観光名所まで独り走った。
晴天際して清々しい風に嬉しくブチ当たる渦中、早起きは三文の徳。そして、過ちの始まりである。
なんと――帰宅ラッシュの渋滞に巻き込まれた。
空気の入れ替えは曲漏れ爆音糞野郎が堰き止め、大きなあくびを傍らに窓を閉めていた瞬間。走る。
衝撃が。
体がビクッと浮くような眠気覚ましとは異なり、ちょっとした瞼を畳んでの精神統一を図っていた。
つもり。なのだが、飛んだ居眠り運転を、ゴールド免許殿堂入りの自分がやらかしたのだと開けば、何故か、脱力感に見舞われ、身を乗り出していた。
それだけには留まらず、体は言うことを聞かずに、周りの音だけが鮮烈に、何やら騒がしく吠えていて幾つもの言葉があった。比喩表現としてではなく。
その中にはお山の大将みたいに喚く奴と迫り来る激しいエンジン音が鳴り響きつつあるが一向に大勢の怒号が押し止め、向かってくる気配は無かった。
変な夢見てるな。
そっか、俺、渋滞に巻き込まれているんだった。
そろそろ起きねぇと、もしかしてこれも布石か? 俺に対するクラクションへの……。
早く起きねぇとなぁ~




