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七大罪の聖少女  作者: Nox
3/5

憤怒:生首だけのユニコーン

映え映た天珠の面影は斬し、故に恐るに足らぬ首。

どれだけ情を湛えたとして、与えられるは観衆の笑み。

知っている、知っているぞ。知っているのだ其の意味を!

全ては無に帰し、消費と摩耗。

馬の後ろには立つな。

そんな話を聞いたことはありますか?

馬の脚力とは恐ろしいもので、蹴られてしまえば人間などひとたまりもないのでしょう。

それと同じように、怒らせてはいけない人間を怒らせてしまった時、人はそれに傅くことしか叶わないのかもしれません。

ですが、ええ、でも。

そんな手足がなければ何も恐るに足ることは、無い。

少なくとも、満足である我々に。


彼女は品行方正、文武両道、容姿端麗。

何事においても優れておりました。

生徒会長を務める傍ら、部活ではエースの名を冠し、平等であり、人気者。

人は彼女の道が輝かしいものであると信じて止まなかった。

それ程までに、彼女は眩しい存在だった。


だった、。


栄光とは脆いもので、人の肉体ひとつ消せばそれは同情、嫉妬、嘲笑を乗せ。

彼女は不随と成り果てた。

片腕は捥げ、残った肢は鉛が如く。

語る事にも困難で、持ち得た全てを手放した。

人は、それを優しい笑みで励ました。

やっと同じになってくれたと。

言葉にせずとも、語る、語る。

その目は語る。

私の下に落ちてきた。


彼女はよく知っている。

彼女は人をよく見ているから。

彼女はよく知らされた。

この世の自身と存在を。


そりゃあとても、良い見世物だ。


サタンより吐け寄り結べ。

全て我が身が焦がるるままに。


こうして、憤怒の聖少女は生まれたのでありました。

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