君は本当に小説家になりたいのか?
私はなんでここに来たっけ?
私はなんで、小説を書こうと思ったんだっけ?
私はなんで〝ネットで小説を書きたい!〟
って、思ったんだっけ?
初めてここで作品を投稿した日
ちゃんと投稿されてるのかどうかも分からなかった
ブクマとかポイントとかの存在もしばらく知らなかった
ただ
独りで書いていた小説をネットに上げたくて
誰かに読んでもらいたくて
ただ
我武者羅に書いて書いて
投稿した
そして
3万文字程度の連載ものを完結させて
程無くして、初めての感想を頂けて
初めての感想は、少し厳しめの感想だったけど
でも
誰一人にも読まれてないかもしれない
そう思っていた私からしたら
読んで下さった証を
感想を頂けて
すごく、嬉しくて
高揚した
生きていて
初めての感覚だった気がする
今の私はどうだろう?
それから時は流れ
今や「小説家になりたい」
そう、言ってるけど
あの時より書けずにいる
書けなくなっている
書きたい気持ちはあるけど
指が進まない
心が震えない
あの時
初めての感想を頂いた後のような
「これからも小説を書いていたい」
という思いが
ない
私は本当に小説家になりたいのだろうか?
自身の小説が書籍になったりしたら
あの時より心が昂るかもしれないけど
今はそれよりも
もっと……
もっと?
なんだろう
わからないや
小説家になりたい?
小説を書いていたい?
忘れてしまったあの頃の高揚感
小説ばかりになっていた生活
日常
心踊る日々
あの時のような小説への情熱を
思い出したい
初心を
高揚感を
思い出して
また
ここから
これからも
ずっと
ずっと……
小説を書いていたい───