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買わずの後悔

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

珈琲の味、今日は分からなかったです。

買って後悔するか、買わなくて後悔するか。それならば絶対に前者が良い。と口を揃えて言う。その気持ちは非常に良く分かるのだが、なんせ買わなかった後悔をして、数十年も引き摺り続けているのだから。けれども結局『買う』という行為に疲れて買わない事が多い。

今回も一目惚れしたものを冷やかす事三度目、遂に売り切れてしまった。次回作の入荷は未定であるそうだ。

其の情報を知って、 『あの時買っておけば良かった』という後悔がひっそりと心を侵食する。けれどもこれで良かったのだと思い知る。

数週間後、また入荷したとの報せが入った。


誕生日が近い事もあって、彼女に何かしら買ってやろうと思っている。そう思って連絡を入れると『じゃあ、何時もの純喫茶でお茶をしよう』という事になった。待ち合わせ時間は開店時間の数分後。入店を断られない選択の様だった。

そうして互いに静かな時間を嗜んでいると、ふと疑問点が浮かぶ。此処に来ている時は上機嫌で珈琲とケーキのセットを頼むのに、今日は珈琲だけ。しかも目が恍惚としていない。何かに迫られた様に、ずっと落ち着きなく、ソワソワしている。

「珍しいな。珈琲だけなんて」

「今回は絶対に捕獲するつもりだから。逃がさないから。キープとか言ってらんないから」

会話が噛み合ってない。ガンギマリな目で此方を見詰めてくる。別にカフェインの興奮作用でこうなっている訳では無いだろう。


今回こそは絶対に手に入れる。そう思っていた矢先、彼から連絡が入った。『誕生日だからなんか買ってやる』との事だった。だからまず、この気分を落ち着ける為、彼と喫茶店で待ち合わせする事にした。

彼との喫茶店の時間は上の空だった。珈琲の味も良く分からない。それどころじゃない。売り切れてたらどうしよう。買えなかったらどうしよう。あの時のようにまた探し続ける事に……。そう思うと気が気じゃない。

無かった時の為、此処に来るのは後の方が良かった気がする。慰めと、精神的癒しを此処に溶かした方が良かった気がする。

「……お前……今日珈琲の味分かってたか?」

「買いたいものがあって。売り切れてたらもうメンタルヤバいから」

其れだけ伝えると、足早に目的地へと向かった。

雑貨に入り、戸棚を見回す。この間欲しいと思っていた、透明感のある栞。此処で買わねば恐らく、一週間は後悔する。けれどもこの中にはなく、裏へと回る。

すると精巧に作られたものが二つほど、ひっそりと並んでいた。

「見つかったか?」

「お陰様で」

二人の会話を見ていると、買いたいものを手に入れるまで、話が噛み合ってないんですよ。

買いたいものの事で頭一杯という事ですね。

だから『好きな珈琲の味も分かってないんじゃない?』という質問を投げてます。

最終的に買えたので、ようやく通じてます。


数十年前、テニエルの時計兎の布ブックカバーを見かけたのですが、ネットで検索しても当たらないので、幻覚と言うことにしてます。

そうやって折り合い付けてます。


存在の抹消までは止めて欲しいなぁ!!

そうそう、コレコレ。

みたいな感情を味わいたいなぁ!!


追伸

という訳で改めて『テニエル』で検索かけて見たら、幾つか出てきました。手に入れた方が大切にして下さる事を祈ります。


流れ弾なんですが、今更、『滅茶苦茶お茶会』のトートバッグも買わなかったの後悔してます……。

言い訳すると高くて……ゲームソフト一つ買えるくらいで……。(○○堂の○○モンのソフト……)


……アリスグッズは迷わない方が良いのかも知れない( '-' )

……よもやアリスちゃん、人気ない……?( '-' )

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