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畏怖×if 無に帰す魔法と八つの魔眼  作者: 金剛陽薙
第3章 束の間の平和
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第25話 魔法の教育・魔力解説

「さて、始めるか」

「よろしくっす」

「お願いします」

「なんで俺まで…教えるならガイウスだけで十分だろ?」


 家に帰ってきてすぐに『教育』が始まった。ガイウスとコラブルさんがいるのはもちろん、アッカドまでいるのはどうしてだろう。それにどうやら、俺にも教えてくれるらしい。


「後で必要になる。ここにいろ」

「はいはい、わあったよ」

「さて…お前たち、魔法についてはどれくらい知っている?」

「自分は基礎知識はあるっすよ」

「俺は…全然知らないですね」

「ふむ、ではアラタ、お前のために一から説明してやろう」

「はい、ありがとうございます」




 まず、魔力は大きく分けて四つの分野で見つめる必要がある。質、量、素質、領域だ。


 質とは文字通り魔力の質のことで、量とはどれだけの魔力を蓄えられるかということだ。強い魔法は、質だけ、あるいは量だけ優れている場合では使えない。悪質な魔力たくさんでは、良質な魔力少しと変わらないからだ。どちらも優れている必要がある。


 素質とは、魔力の属性のことだ。アラタの場合はおそらく炎が当てはまる。人は自らの素質に沿った魔法しか使えない。つまりアラタは、炎の魔法は使えて、風や光の魔法は使えないということになる。ちなみに素質は、複数持っている場合がほとんどだ。アラタには炎の他に何か素質があるはずだが、調べてみるか?


「お願いします」


 ガイウスは俺の額に手を当てた。それだけだったが、


「予想通りだな。【炎】と【身体】だ」


 そんなにすぐにわかるのか。もっと専門的な鑑定が必要だと思ってたんだけど。





 さて、少し話が逸れたな。続けよう。


 素質には一般的なものとそうでないものがある。最も多くの人間が持っている素質は【身体】だ。七、八割は持っているだろう。その次に一般的なのは、【炎】【風】【水】【地】【光】だ。これらも特別珍しいものではない。珍しいのは【闇】【雷】【治癒】だな。主に戦闘に用いられるのは【身体】【炎】【雷】【治癒】だ。


「一般的な素質のほとんどは戦闘には用いられないんですね」

「基本【風】は風吹かすだけ、【光】は光らすだけだし、【水】はそもそも水がないとダメなんだよ。生み出すとかチートみたいなことはできねえ。【地】は使いようによるかな」


 【風】【光】【水】を戦闘に活かせるようになるには十数年かかる。兵士は基本【身体】を極めるものだ。


「じゃあ、それらは何に役立つんですか?」


 【光】は生活に役立つ。照明は【光】の素質を持つものが扱うのが普通なんだ。夜の街灯などは【光】魔力を流し込むことで点く仕組みになっている。

 【水】は浄水に必要だ。

 【風】はかなり多用だ。最近アルキメデスが【風】の素質を使った飛行技術の開発に乗り出したらしい。完成すれば歴史が変わるだろうな。

 【地】は農耕に活かす技術が確立されてから、ゴッデスが国単位で食糧難に陥ったことはない。個人において買えないなどの問題はあるがな。

 【炎】も生活に役立てることはできる。歴史的にも最も万能な素質だ。



 話が伸びてしまった。次に移ろう。

 領域とは、魔法を発動することができる範囲のことだ。

 例えば領域が十メートル、素質が【炎】だったとする。そういう人間は自分から十メートル離れた位置に炎を起こすことができる。投擲(とうてき)なら話は変わるが。

 そうだな……どうせ調べるなら素質だけでなく、質と領域も調べるか。


「できるんですか?」


 どうということはない。見せてみろ。

 …ふむ、アラタの魔力の質は極上だな。当然といえば当然だが。


「どういうことです?」


 お前はエルリアから魔力が供給されているのだから、質は徐々にエルリアのものになる。あいつは特別だ。


「なるほど…?」


 領域は…五メートルほどか? 平均は八から十メートルだから、少し狭いな。

 さて、コラブルは…思いの外良いな。なかなかのものだ。領域は平均だな。しかし、


「貴様、【身体】と【闇】じゃないか」

「そうなんすか!?」

「修行に励め。魔法使い界の為にな」

「それはなんか…嫌っす…」



 話を戻そう。これらのものは二つにグループ分けできる。質と量、素質と領域だ。質と量は成長し、素質と領域は変化しないからだ。


 質と量は魔法を使うほど精錬されていく。才能がなくとも努力次第ではある程度の実力を手に入れることができる。環境によっても変わるが、今その知識は必要ないだろう。


 逆に素質と領域には、その魔力の持ち主の特徴が顕著に現れる。これに才能云々は存在しない。

 アラタ、お前の領域は狭い。そして素質は【炎】と【身体】で、戦闘特化と考えられる。すなわちお前の魔力は戦闘を得意とし、スタイルは近接又は投擲なんだ。


「なるほど…ピンときました!」

「良い復習になったっす」

「学校通ってれば教わるしな」

「え、あるんですか?」

「ああ、街の北側にな。ちっちゃいやつから大きいやつまでまとめて抱えてる場所がある。寮制度もあるらしい。南に家がある奴らは寮で暮らすのが普通なんじゃねえか?」

「へー…」

「さて、次は魔法についてだ」


 ガイウスは解説を続けた。

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