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どーしてこうなった
木漏れ日の下、ダークブラウンの髪をした大きめの胸の女の子。
その子が服の一部を脱ぎ、一部の素肌を露わにして僕に身を任せていた。
彼女の白い肌を撫でる僕の無骨な指先。
僕の指先が触れるたび、彼女は目をつぶって耐えている。
「んっ……」
くぐもった声を出すけれど、僕はやめない。
ここまで来て、やめられるか。
「谷風君、まだ……?」
「もう少し、もう少しだから」
ここまで来て、やめられない。中途半端は嫌だし、男の意地だってある。
「なら、早くして…… わたし、もうそろそろ……」
「大丈夫、もうすぐ終わるから。だから力を抜いて、身を任せて」
「うん、うんっ……!」
彼女が一際大きな声を上げる。
足首を突っ張らせ、目を固く閉じて唇を引き結び、体の奥底から湧き上がる衝動に耐えているのがわかる。
「終わったよ……」
僕の言葉に彼女がぐったりとした体を起こして、笑顔を作る。
「ありがとう…… すっごく上手で、良かった。こんなの初めてだよ……」
どーしてこうなったのか。時間は少しさかのぼる。