あと一歩届かない
何が足りないって描写と語彙と伏線が足りない
なんて思ってたけどこれあくまで下書きみたいなもんで
後から色々書き直す予定で書いてるんですよねぇ
任務の内容を聞いてからなんとなく嫌な予感はしていた
クロは前回の訓練で大きな怪我の様な物を負った
それだけでなく明らかに最初は持っていなかったスキル
クロは魔法があまり得意ではないと言っていた
だけど僕と戦った時はとてもそうとは思えない程の精度の
魔法を使っていた。いや、もしかしたらあれは魔法より
スキルといった方がいいのかも知れない
僕の知る闇属性の魔法とは全く違うものだったから
だけど、僕よりも明らかに強いクロなら怪我はするだろうけど、死なないで帰ってこれると思ってた。
彼は僕に背中を預けてくれた
あの試験官の冒険者さんの方が明らかに安心出来るだろう
でもクロは僕を信じてくれた
だけど僕はその信頼を裏切った
何もできなかった
向かってくる化け物を相手に僕は牽制にもならない攻撃を与える事しかできなかった。
完全に足手まといだ
おかしくなったクロを止める事も
連れ去られそうなクロを助ける事も
出来なかった
こんな僕が嫌になった
クロ、絶対に僕は君を連れ戻す
だから・・・だからそれまでどうか無事でいてくれ
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「嘘・・・でしょ?」
私は耳を疑った。
帰還してきた彼らの中に彼がいない事を不思議に思って
一番仲の良かった信次様に話を聞いて私は後悔した。
彼に力になると言っておいてこの様
肝心な時に側に居ないで後から事実を知って後悔する。
一体私は何様のつもりなのだろう
心配する声を背後に私は重たい足取りで自室に向かった
ベッドに身を投げて顔を枕に埋める
外の警備に気づかれない様に静かに涙を流す
どうしてこんなに泣いているのだろう
力になるだの言って役に立たない罪悪感?
違う、それ以上に胸を埋めるのは虚無感だ
辛い、貴方に会いたい
何もないところに手を伸ばす
泣いていたら貴方が私の背中を優しく撫でてくれる
そんな事ありもしないのに
もう、貴方に無茶はさせない
必ず貴方を取り戻す
謝りたいの
絶対どこにも行かせない
気付く。
あぁ・・・私は彼が