第1話「始まり」
「高校入学初日に、バス乗り遅れは終わった。」
高校入学初日にバスに乗り遅れた男、佐々木綾人。
高校入学初日というのは高校生活の要。
その入学初日にバスに乗り遅れるという大戦犯を起こす。
とりあえず、普通にバスを待つことにした。
この日本は、能力主義社会となっている。
学校、会社全てが能力に左右される世の中。
日本にいる能力者7割、非能力者3割。
そんな中、佐々木綾人は非能力者。
能力主義日本は、能力によって職などが左右される。
けれど、非能力者でも努力すればいい職、いい学校に行ける。
佐々木綾人は努力家である。
佐々木綾人は、
名門私立高校「清香能力者学園」に入学した。
綾人は、遅刻しつつも学校に着いたようだ。
学校はザ進学校のような校舎、
食堂に、コンビニに、教室は冷暖房完備。
綾人は自分の新しいクラスの「1–B」の前に立った。
とりあれず、自分の新しい席に座った。
自分の学校からは入学者が0なので、当然友達も0。
俺の高校生活どうなることやら。
隣の男子が話しかけてきた。
「隣の席の山中 陸斗だ。よろしく。」
いかにも中学時代野球部のキャプテンをやっていたかのような
爽やかな少年だった。
「佐々木 綾人だ。よろしく」
「佐々木くんの能力は?」
これだ。俺が一番嫌いなのは、能力を聞かれることだ。
非能力の場合、いじめの標的になる場合は多い。
親が能力主義者の場合が特に多い。
まあいい、一か八かだ。
「俺、実は非能力者なんだ。」
「そうなのか、うちの家族は俺以外全員非能力者なんだ。
なんで非能力者が差別されるんだろうね。」
いい子だった。こんないいやつ初めてみたわ。
「ちなみに、山中君の能力は?」
「俺の能力は、「肉体硬化」なんだよねー。」
肉体硬化って普通に強くねえか。
優しくて強い、ヒーローやん。
「もうすぐホームルームだ、担任の先生どんな人かな?」
扉を開ける音がした。
「はーい、これから1−Bの担任になる高木敦子と言いまーす。一年間よろしく」
見るからに、新任教師のような若い先生だ。
真新しいスーツに身を包み、幼さも残るがそれでも大人の
雰囲気のある女性だ。
「じゃあ、先生も自己紹介したわけだし、みんなも事故紹介
してもらいたいな。」
そう言うと、自己紹介が始まった。
運良く能力の言うことはなかった。
問題なく、自己紹介が終わった。
「それじゃあ、みんな能力診断テストがあるから、
グラウンドに集合ね、」
これが俺の悲劇の始まりであり、物語の始まりでもあり。
初めての投稿ですか、温かい目で見守りください。