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巡り逢った、春。

『シンデレラに憧れて。』



 高校生。

 それは、私にとって小さい頃から憧れの存在でした。


 勉強をして。

 友達と一緒に楽しい時間を過ごして。

 部活で汗を流して。

 運命の人と恋をして。


 そんな夢ばかり描いていました。とても煌びやかな毎日なんだろうと、私はずっと思っていたのです。



 でも、私は勉強も運動も普通がせいぜいで。

 高校生になれるのかどうか心配でした。

 実際に高校生になるには受験があって、第一志望の高校に行くには相当な努力が必要だと言われました。

 努力の先に輝かしい未来が待っていると信じて、私は頑張りました。

 その結果、第一志望の高校の生徒になることができたのです。



 そして、入学式の日に巡り逢ったのです。

 運命の人に。

 ただ、その人は……二学年上の生徒会長の女の子でした。

 凜々しくて、スタイルも良くて。私に持っていないものを全て持っているように見える彼女に恋をしたのです。女子校に進学したから恋をすることはないだろうと思っていたのに。恋に性別は関係ないのですね。



 会長は周りの生徒から『王子様』と呼ばれていました。

 人気があって、信頼も厚い。頭脳明晰でスポーツ万能らしく、才色兼備という言葉はまさに彼女のことを言うのだろうと思いました。

 そんな彼女に自分から近づける勇気なんて全然なくて、遠くから見るだけ。それでも幸せな気分になれて。目が合ったかな、と思える動きを会長がすると有頂天になって。

 王子様という高嶺の花。私のような一般生徒には、遠くから眺めるくらいがちょうどいいんです。あなたを見ることができるだけで幸せなのです。必死にそう言い聞かせているのです。

 それだけ、あなたのことが大好きです。


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