最初の物語、のさいしょ。
初投稿です、誤字脱字は気をつけていますがなにかありましたら感想などにお書きください。
感想等もお待ちしております。
こんな噂がある。
「この町には、神様のいる不思議なカフェがある」と。
たった一人の女性が経営してるちいさなカフェ。一見すればどこにでもあるような少し古風なお店。
これはそんなカフェに通う何人かのお話...
プロローグ001;太田雄也
「あ~今日も暑かったな~」
カランカランと小気味よくドアのベルを鳴らしながら彼、太田雄也はいつものカフェに入っていった。
太田が常連となりつつあるカフェ「シエスタ」。町のはずれにあるこのカフェには、もはや固定客としかいえないような集団しかいないが、太田はそれが気に入った。彼にとっては人付き合いなど億劫以外での何者でもないのだから。ただゆっくり過ごしたい。それが唯一の願望であった。
「月白さん、えっと・・」
「いつもの豆のカプチーノ、ミルク多めで、ですね?」
「あ・・はい、それで」
「かしこまりました」
決して大きくはないけれど、しかしそれでいて凛とした声。彼女-月白雪に引かれて、彼はこの店に通うようになったのだった。
なんの事件も起きない、特別なこともない、平凡な日常。
これは、そんな人の集うお店の話。
自分の通うカフェを題材にしたお話です。私はそこによく通うのですが、そこでよく会う人たちをモデルにしてみました。感想などいただけたら幸いです。