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公園の彼女

初めての作品です。誤字脱字、変な文章など色々あると思いますがどうか楽しんでください

ーピピピピ、ピピピピー

 アラームの音と共に俺は目を覚ます。

ふぁ〜とあくびを出して体を伸ばしつつ

俺は洗面台に向かった。

 俺の名前は藤井佑樹、高校1年生である。


俺は顔を洗い鏡で自分を見る。


「相変わらず、何も特徴のない顔だな」


 そう自嘲気味いい身支度を整える。

春、高校に入学する時俺は胸を踊らしていた

俺もここで生活をして、恋人を作って青春を謳歌するものだと思っていた。

 しかし、特にこれといった出会いもなく今のところ彼女いない歴=年齢を更新し続けている。

 

 まぁ、友達や親友もいて楽しい学校生活ではあるんだが、

俺だって思春期の男子だ。恋の1つや2つしたいものだ。


 そんなことを考えながら身支度を終え、俺は朝食と弁当を作る。

 うちは、小さい頃に母親を亡くしており

男手1つで育ててもらった。

 そんな、父親に甘えるのが申し訳なくなって俺は高校から一人暮らしを始め、バイトを始めた。だから

「もうそんなに働かなくてもいいよ」

と言ったら、

「俺の息子なんだから、最低でも20歳までは面倒見させろ」

とキレられた。

 俺は、愛されていることを実感したと共になおさら無理はさせられないと思って4:6まで負けてもらった。もちろん俺が4だ。

 

「さあ、そろそろ行きますか。」


 そう言って、玄関の鍵を閉めて家を出発した。

 家から高校までは徒歩で20分ぐらいのところにある。自転車も使うことはできるが健康のためにも歩きで行っている。

 風邪なんか引いたら父親に迷惑かけるからな。

 そんなことを考えてながら登校ルートの途中にある公園を横切った時

ベンチに倒れている1人の少女を見つけた。

 俺は何かあったんじゃないかと、心配になりすぐさまその少女の元に近寄った。

 しかし、俺はその倒れている彼女の顔を見た時、一瞬固まってしまった。

 整った顔にツヤツヤな銀髪の髪、そして綺麗な体。その可憐な見た目に俺は目を奪わられ、見惚れてしまったのだ。

 ーーだか、今はそうは言ってられない。

俺はなんとか意識を戻してその少女に声をかける。


「おーい、聞こえてるか?大丈夫かー?」


「すぅ…すぅ」


「ね、寝てる…」


 どうやら彼女はただここで寝ているだけらしい。俺はちょっとした緊張状態から解放されて肩の力を抜いた。

 ーにしても、なぜこの人はこんなところで寝ているのだろう。

 しかもうつ伏せで。普通に何かあったと思ったわ!!

 一つの疑問からちょとした怒りを覚え、

少し叫びそうになったが流石にそれは自制した。そして、冷静になった今、1つのことに気づいた。


「これ、うちの制服じゃね?しかも同学年の…」

「どうしようこれ?まぁ、このまま放置してたら多分遅刻するだろうし、起こすべきだよな、流石に。」


俺はそう思い、取り敢えず疑問は後回しにしてその子の肩を揺らした。


「おーい、起きろー。こんなとこで寝てると体痛めるぞー」


「……あと、2時間…」


「なげぇよ、そこは普通5分か10分ぐらいだろ」 


「…じゃあ、あと10分」


「そうじゃねぇ、お き ろ!!」


「うみぁ…いい匂い」


「っておい!」


 起こそうと肩を揺らしていたら袖を掴まれて抱き枕にされてしまった。

 抜けようとするもの、思ったよりも力が強く、全く歯が立たない。

 しかもなんかいい匂いがしてきて、柔らかい感覚が…


「ってやってる場合じゃねえ。おい、早く起きないと遅刻するし、こんなん見られたら誤解されるぞ!俺が」


「うぅん…ん、ふぁ〜…おはよう」


「よかった……起きたか。」


 彼女は起きると同時に力を緩め、俺はその瞬間に抜け出した。

 あれで起きなかったら色々詰んでいたかもしれないと思い少し安堵した。


「ふぁ…あなた…だぁれ?」


「俺は藤井佑樹、お前は?」


「天宮…望」


「天宮、何でここで寝てたんだ?」 


「……なんでもない。」


「そうか、まぁ言いたくないなら言わなくてもいい。」

「それよりも、お前うちの学校の生徒だろ。まだ時間はあるけどそろそろ登校したほうがいいんじゃないか?」


「……ヤダ、行きたくない」


「気持ちは分からんでもないがそれはダメだ。起きていくぞ」


「…じゃあ、おんぶしていってよ」


「は?」


 彼女…天宮はまだ眠そうに目を擦ってそう言ってきた。

 俺は突然、訳のわからないことを言われたので俺は思わず呆れた声を出した。

 だって、よく考えて欲しい。同級生とはいえ見知らぬ人に美少女が怪我もしていないのに学校までのおんぶを頼んでいるんだぞ。

 イケメンでもアウトの可能性がある行為だわ。

 許されるのは熟練彼氏彼女か、子供相手か

家族ぐらいだと思う。


「ねぇ、喉渇いた」


「急に話が変わったな…。なんか飲んだら?」


「飲ませて」


「……それはあれか?喉が渇いたから何か奢れってことか?」

「うーん…まあいいぞ。ほれこれ。」


 少し考えたあと俺はそう言って、カバンに入れておいたペットボトルのお茶を渡した。

 このお茶は水筒のお茶が切れた時の予備としてそこら辺の自販機で買ったものである。

 今日は特に運動する予定もなく水筒一本でも足りると思ったので俺はそれを渡した。

 しかし、彼女は受け取ったはいいものの、天宮は一向にそれを飲もうとしない。


「何で飲まないんだ?別に辺なものは入れてないぞ。」 


 しかし、俺がそう言っても天宮はペットボトルを見つめているだけでそれを飲もうとしない。

 もしかして、このお茶が気に入らないとかいうつもりなのだろうか。

 彼女もいまだにそのペットボトルを見つめているだけでなにもしない。

 少し沈黙が流れたあと天宮は急にペットボトルを振り始めた。


「!? まてまて、なにしてんだ急に。」


「……開かない」


「そりゃぁそうだろ。蓋を回して開けるんだから」


「蓋?」


「ペットボトルの上の方の色の違うやつ。」


 彼女は俺に言われた通り上の蓋の部分を回して蓋を開けた。


「!ほんとだ。開いた」


 こいつ、ペットボトルの開け方を知らないのか?今どき、それを知らないとか、もはや常識ハズレっていう次元ではないのでは?


 しかし、彼女は本当に知らなかったらしくそれが、どういう仕組みか気になるのか、その蓋をのぞいている。

 その姿は新しいことを発見した子供みたいで彼女の容姿の良さも合わさりとても尊い

光景に見えた。

 そしてしばらく観察した後満足したのか

彼女はペットボトルを飲もうとして……………思いっきり服にこぼした。

 それにもかかわらず彼女はお茶を飲み続けようとする。


「待て待て、止まれ!めっちゃこぼしてるぞ」


「……失敗した」


「ちょっと待ってろ。今拭くから」


 俺はカバンからタオルを出して濡れたところを拭いてゆく。幸いなことに濡れている範囲は小さいので少し放置したら乾きそうだ。


「…手慣れてる?」


「あー。そりゃ、一人暮らしだからな。こんくらいできんと色々困るんだよ。」


「へー」


 彼女は納得したのかまたお茶を飲み始めた。

 流石に慣れたのか普通にこぼさず飲めている。

 ちらっと時計を見ると登校時刻まであと30分である。時間的には余裕だが、今日は単語テストがあり少し覚え切れてないので早く行ってやるつもりだったのだ。


「俺ちょっと学校でやることあるからこの辺で

そのタオルは返さなくていいから。じゃ」


俺はそう言って離れて行った。今ならまだ勉強する時間は取れると思い小走りで彼女の元を去った。


「…不思議な人、……アリかも。」


去り際にそう聞こえた気がした気にせず俺は学校に登校した。

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