海渡りし者
場所は大海原、
青い海、
青い空
天気は快晴、
ここは、レヴァリア海と呼ばれる、大きな海の一角
そこに今、
小さな小舟が漂っている。
「ああ、暑いな~、」
少年の声、
海に漂う、一船の小舟、
小型船より一回り小さい、
ボートにマストを無理矢理取り付けたようなその船には、
一人の少年が乗っていた。
少年は麻でできた漆黒フードと漆黒マントで頭と全身を隠していた、
「しかし、本当に暑いな、」
少年はフードを取った、
少年の髪は黒く、漆黒だ、
この世界じゃ珍しい、
それに対し目の色は緑だ、
船には、数日分の食料の入った木箱と少年の荷物、
そしてふた振りの剣、
剣は、細く、まるで西洋の剣、
だが刃は片側だけの剣
たったそれだけの荷物と
こんな小さな船でこのレヴァリア海を航ろうなんて自殺行為でしかない。
この世界の海、陸、空、
世界には魔物と呼ばれる生物がいる。
魔物は人を襲う生物である、
もちろんこの海、
レヴァリア海にも魔物が住んでいる。
それも海の魔物は凶暴で大型船ぐらいじゃないと、
大きな航海ができない、
こんなボートのような小型船じゃ、
航海は絶対無理だ、
しかしこの少年はボートのような小型船でこのレヴァリア海を渡っていた。
「しかし、暑いな、早めに街に着きたいな・・・・・・・・・・仕方ない、スピードを上げるか。」
少年は左手をマスト、帆に向け
「【突風】」
呪文を唱えた。
唱えた途端、強い風が帆・船全体に風が吹き、
船が大きくスピードを上げた、
これは魔法だ、
魔法、この現象はこの世界では日常茶飯事だ、
人には魔力と呼ばれるものがあり、
それを操り、事を起こすこと、
それが魔法だ、
この世界の住人のほとんどは魔法が使える、
魔法は火・水・風・雷・地・光・闇
の7属性があり、
この世界の住人のほとんどはこの7属性のどれか適正がある属性を操ることができる。
少年のさっきの魔法は風属性だ、
「おお、楽だ、これで少しは早くなるな」
船は大海原を進んでいる、
「確か、この近くの街は?っと」
少年は鞄から地図とコンパスを取り出した。
「えっと、ちかくにあるの街っと・・・・・・リドミア王国かな」
このリドミア王国はウルスラ大陸の南にある大国である。
リドミア王国には大きな港区があり
少年の目的のものがある可能性があった。
「よし、リドミア王国に出発!そして【突風】」
船に強い風が浴びせられる、
船のスピードが大きく上がった。
「見えた」
少年の目の前には大きな港が見えた。
港には多くの船、漁船、中型船、大型船様々な船がある
「おお、すごい人だな」
そして多くの人で賑わっている。
「よっしゃ、やっと、着いたぞ」
少年は魔法でスピードを上げた、
俺は港に着き、
港にある船置き場に船を着けた、
「この港に船を止めたければ、五千ゴールド払ってもらうぞ」
着いたら早速男の人に話しかけられた、
ゴツイ体の大男、海の男ってヤツだ
「お金がいるのか?」
少年は聞いた
「一ヶ月、五千ゴールドだ、まさか持ってないわけないよなあ、」
大男の怖い顔を少年に近づいてきた、
おお、こっわ、なんつー顔だよ、悪人ズラだよ。
「すまん、ちゃんとあります、」
少年は鞄から財布を取り出し、五千ゴールド払った。
「ふぬ、確かに頂いた、一ヶ月はちゃんと保証してやるが、一ヶ月たっちまったら盗まれても知らん」
「じゃあ後でまた五千ゴールド払えば、一ヶ月は保証してくれるのか?」
「ああ、そうだな、」
「わかった、じゃあ船のことは頼む、」
少年は鞄をマントの中に隠し、船置き場から離れようとした
「おい、小僧、お前の名前は」
大男は少年に名を聞いた。
「俺か、俺の名前はコヨーテだ」
「コヨーテか、俺はハガンだ」
コヨーテはハガンと握手をし別れた、
《コヨーテ》
俺こと、コヨーテは、
街の中でもフードをかぶっている。
それはこの髪の色を見られないためだ、
俺の髪の色はこの国だけじゃなく、この世界でも珍しい、
漆黒、真っ黒だ、
黒髪は東のイズモの国意外じゃ、
珍しがられる、
それだけじゃなく、俺は裏の世界の住人、
悪人の世界じゃ、ちと有名だと自負している。
まあ、この国じゃあ、大丈夫だろうけど
用心に越したことはない。
「さてっと、まずはこの住所に行かないとな」
俺は懐から一通の手紙を取り出した、
その手紙にはこの国の城下町、
リドミア街の一角、貴族街と呼ばれる場所の住所が書いている。
差出人の名はカルロス・フィガレット
性と名、これが貴族の証
このカルロスは昔で海出会った男だ、
銀髪で背も高い、
カルロスは根っからの商人で、
商人から貴族になった、成り上がり貴族という奴である。
そのカルロスからの依頼の手紙だった、
「カルロスの奴、報酬は多めに貰うぞ」
クククッ
俺は悪い顔で笑っていた、
リドミア街の平民街は賑やかで人で溢れていた、
宿屋、武器屋、料理屋、などと呼ばれる、
色々な店、
すごく興味がそそられる。
「こりゃあ、見るしかないだろう」
現在、俺は、カルロスの家に目指していたのだが、
「うまそうな匂いだな、なんだこれは」
俺は食べ歩きを続けていた。
そしてうまそうな匂いのする屋台にいた、
「へい、少年、こりゃクルコッコの肉で作った串焼きじゃ」
屋台には、ハゲ頭の青年が店番をしていた。
「へえ、じゃあ魔物の肉なのか?」
「ああ、クルコッコと呼ばれる、鳥類の魔物の肉だ、クルコッコはかなり弱く、市場によく出回る魔物だ、肉はうまいので人気なんだ」
「じゃあ、とりあいず一本くれ」
「へい、一本二百ゴールドだ」
「ああ、ほらよ」
俺は懐の財布から二百ゴールドを払い、
「あいよ、これがクルコッコの串焼きだ」
串焼きを貰った、
串焼きは柔らかく、
すごくジューシーで肉汁が口にあふれた、
すげえうまい、
「うめえええ、すげえうまいぞ、これ」
「だろ、少年、クルコッコは最高だろ」
「ああ、やみつきになりそうだ、なあ兄ちゃん、他にもおすすめの食べ物はあるか?」
「そりゃあ、この街道はうまいものばっかだぞ」
「そうか、そりゃいいことを聞いた。じゃあな兄ちゃんありがとな」
「おお、行くのか、ありがとな」
俺はハゲ頭の兄ちゃんの屋台を出て、
目的を忘れて、
俺は街で食べ歩きを続けていた、
1時間後
「はあ、うまかった、じゃあ、カルロスのところに行きますか」
俺はカルロスの家がある貴族街を目指した、
カルロス家があるリドミア街の貴族街は平民街とは違い、
金持ちが溢れかえっていた。
高そうな服や、高そうな武器や防具、
「うわぁ、いかにも貴族っぽいな」
俺は貴族街を歩いていた、
「やめて下さい!」
突然聞こえてきたのは、女の子の声、
あっちか
場所は、貴族街の裏
そんな場所から、悲鳴のような声が聞こえた。
「行くか!」
俺はフードを深くかぶり、
女の子の声の方へ駆けた。




