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vol.Ⅳ✧青い羽根の天使✧

この小説は前にも記した様に、sucre*が作成したものです。私のブログ autumn ✿ diaryに公開していたものを、"小説家になろう"さんにご投稿させて頂いています。 ID:love-cosumo


心友 李々姫と別れ、

世界旅行に旅出た そららは、社長令嬢 如月 璃屡と(りる)と出会い、

宝石と毛皮の国 ジュリラへと足を踏み入れることとなった。

不思議な噂が流れる、ラルシェールという雑貨屋に向かう二人。

これから、二人は どんな出会いをするのだろうか…?


 ✧恋も旅も友達も丁寧に✧ 素敵な純粋ストーリー。



 

 空は茜色に染まる秋の夕方。


 りるは、昼から夕方まで、ずっとショッピングを楽しんでいる。


 ちょっと、時間が長いような気もする。


 私も楽しんでいるのだが…。


 「次はラルシェールねっ!!」


 『待ってました♪』


 「さっ、行きましょ!」


  りるは、私の腕をつかむ。


 「hey Taxi!」


タクシーをつかまえたりるは、目を輝かせながらこう言った。


「言ってなかったけど、相棒も、もちろんのこと 見つけれるところなのよ」


『えっ』


相棒も…。


見つけられる・・・?



しばらくして、ラルシェールに到着した私とりる。


「ここよ」


 白い木造の、家。


 壁には、虹と、幸せの青い鳥の絵が描かれていた。


 『なんか、ここだけオーラが出てるっ』


 「うん、なんかのオーラが出てるよね~ 」


 店内に入る私たち。


 二人で散り散り、店内を見回った。


 『… ル・ボンヌのたまご…?』


 私は、なんだか たまごがたくさん飾られているコーナーに来ていた。


 たまご…。


 何のたまごだろうか…?


 「これは、全部 鳥のたまごですよ。」


 『!』


 店員さんが、話しかけてくる。


『そうですか!…すべて…ですか?』


 置物ね…。


「はい、勿論。本物ですよ」


『!?』


『ほ、本物ですか…?』


「そうです、こちらはダチョウのタマゴ、これはカラスのタマゴ、


 これは…青い鳥のタマゴです」


    青い鳥のタマゴ…?


 「どうしたんですか?」


 『あ、い、いやっw何でもないですっ』


 私は1コしかない金色に輝く、小さいタマゴを


 レジに持って行った。


 『これください』


レジの横に、ダイヤモンドの中にパールが入っている宝石が置いてあった。


『――…あ、これも』

 

 その宝石も、レジに置く。


 「は~い、じゃあ1200リア頂戴します」


 『リアって…』


 「あ、日本円でも払えますよ~、日本円なら 2400円です~」


 『あ、は…はい、すみません』


 私はレジに2400円置く。


 りるは、”魔法のキノコ”の菌のもとを買っていた。


 紙袋をオソロイにさげている私とりるは、店をでた。


 

 店を出て、ホテルにチェックインした私たちは、


 私たちが泊る部屋へと進んだ。


 二人でベッドでゴロ寝をする。


 『まさか、スイートルームに泊るなんて、…初めて』


 「スイートルームっつぅか…、なんか、スイートルームっていう


  響きが良くて、ココ借りたんだ」


 『あとでホテル代あげるね』


 「別にい~」


 『なんでよぉ、ホテル代払わなきゃ、私の気持ちがおさまらないよ』


 「じゃあ…300リア」

 

 『300リアだったら…600円?』


 「…そういうこと。」


 『安すぎ!!!…どうせ、このホテル 12'000リアくらいいってんでしょ!?」


 「300リアだよ、300リア以上はもらえません。」 


 『う…、じゃあ…600円…』


 「そう、それでいいの。…つか、あのさ、ラルシェールで


  何買った?」


 『私は、ダイヤモンドん中に、パールが入ってる超不思議な宝石を買ったんだよっ』

 

 私は、紙袋から例の宝石を取り出す。


 「オモロいね、山と海のコラボか!!」


 りるは、くすくす、と笑う。


 『あ、あと―…』


 「?」


 『…あ、…何にもない!ごめんⓦ』


 なんだか、青い鳥のタマゴについての事は、


 ――言えない。


 なぜだろう、と不思議に思っていると、りるが私の顔を覗き込む。


 「嘘ついてるね」


 ドキッ!!


 『う、嘘なんかついてないもん』


 「じゃあ、コレ見せて?」


 『ん?…って…紙袋…?!』


 「さっき、なんか動いてたよ。…何か入ってんじゃない?」


 『…うっ』


 「その顔…。やっぱ、嘘ついてたんだね!!」


 『うう…』


 「もう、怒った!紙袋の中身、見てやる!!」


 『え、あ、うっ…』


 りるにこのことを言わなかったのは、言えば、


 タマゴを見ようといわれると思ったからだ。


 …今の私には、タマゴから雛が孵ってるか、孵ってないかなんてを


 確かめる勇気は……――ない。


 「ん?」


 りるが、紙袋を覗き込んだ。


 ドキン…ドキン…。


 鼓動が大きく聞こえる。


 「ヒビが…」


 『!!』


 カサカサッ…


 カラン!


 私が確かめてたら、腰が抜けてたかもしれない。


 今…この瞬間は、


 タマゴから…雛が生まれる瞬間だった。



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