表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キーボード戦記  作者: Elnika Flose
第1章:修行編 ― ご神体との日々

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/8

ご神体の加護を授かる

今日は連休ということで、ぼちぼち大掃除を始めることにした。

パソコンは前回のトラブルのついでに内部清掃まで済ませてあるのでOK。


さて、大物としては睡眠環境だろうということで、

古い布団を処分して、新しくマットレスを導入することにした。


布団は、指定のゴミ袋に収まれば燃えるゴミとして出せるらしい。

そこで裁ちばさみを召喚し、三等分に切ろうとした――のだが。


……布団って、こんなに硬いの?

中のスポンジや綿がまるで盾のように抵抗し、ぜんぜん切れない。


左足で布団を押さえつけながら丸め込み、

両腕でちぎるようにハサミを走らせる。

刃の根元を使っているのに、それでも前に進まない。


格闘が終わったあと、コーヒーを淹れて一息つく。


その瞬間だった。


「うぇ……。」


右手の中指がピリッと痛む。

見てみると、ピンク色の真皮が見えかけている。


家にあったプロペト(高純度ワセリン)を塗り、防水の絆創膏で固定する。

実は湿潤法を試してみたいと思っていたので、少しだけ浮かれていた。

乾燥させるより治りが早いし、右手中指は常に動く場所。

瘡蓋が割れやすいことを思えば、むしろ好都合だった。


流水で洗い、拭き、プロペトを塗って固定。

今日はおとなしく寝ることにした。


翌朝――


「お尻が痛い……。」


先に言わせてほしい。

けっして、お腹を下したとか、痔とか、そういう話ではない。

情けないけど、昨日の“布団との死闘”による筋肉痛である(笑)


中指のほうはというと、


「こっちは……痛くない。」


ただ、少し強く打つと指に意外と負担がかかるようで、

試しに旧キーボード(まだ接続したまま)でタイピングすると、

たまにピリッとした。


いやぁ、このキーボード(荷重30g)で本当によかった。

軽さは正義。


今日は、ご神体のありがたみを身をもって感じた一日だった。


(ご神体での総打鍵数:18,886)

+ 消えた記憶…約15万 ( ;∀;)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ