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キーボード戦記  作者: Elnika Flose
第1章:修行編 ― ご神体との日々

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7/8

絶望 ご神体、記録を失う

このご神体にしてからは、どうもPCの電源を一度も落としてなかったらしい。


このアプリケーションで見れる総打鍵数……

消えちゃったぁぁぁ!!!


うぅ…どうして?

増えてく数字を見るのが楽しかったのに、、消えちゃったの…?



遡ること数日前――


夜中に目が覚める…。

その時、静寂を破ったのは、一筋の微かな唸りだった。


「……ん?今の…?」


パソコンのLEDだけが淡く光る薄暗い部屋。

だが次の瞬間、その唸りは変貌した。


――ふぅうううううううううんんんん!!!!!!


空気が震え、床が共鳴し、

デスクの下から“嵐”が吹き上がる。


「ぬぉぉぉ!?ファンくん!?どうしたのぉぉぉ!?」


ケースの内部で暴風が渦を巻き、

ケーブルが生き物のように揺れる。


CPUファンは竜巻の目のように高速回転し、

GPUファンは羽ばたく怪鳥のように雄叫びをあげる。


まるで静寂だったPCが

突如、全力で離陸を試みる戦闘機へ進化した ようだった。


「……飛ぶの?この子、いま飛ぶ気なの!?」


――ビィィィィィィンッ!!!

(かなりの誇張表現です…笑)


実際に、壊れてしまっていたのは背面のケースファンらしい。

PCパーツショップで新しいファンを買い付け、交換作業も無事完了。


その後の起動テストも問題なし。

ファンの回転数も適正、CPUもGPUも温度は正常。

とても順調――順調なはずだった。


「消えちゃったぁぁぁ!!!」


悲しみに打ちひしがれ、真実を知る。

――アプリ内の総打鍵数リセットされるのね。


(ご神体での総打鍵数:6,180)

+消えた記憶…約15万 ( ;∀;)

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