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キーボード戦記  作者: Elnika Flose
序章:タイピング20%ダウンの衝撃

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3/8

ランプ亡き戦場

購入したばかりの時、ふと気づいた。

――CapsLockもScrollLockも、ランプがない。


「あれ、点かない……?」

最初は不良かと思った。

いや、ランプがそもそもなかったのだ。


けれど、設定でキー自体が光るようにできるらしい。

たとえば、CapsLock中はCapsキーが赤く光る。

なるほど、スマートだ。

……が、手元の光は思った以上に見づらい。

つい癖で、目は右上の“いつものランプ”を探してしまう。


そこで私は考えた。

旧キーボードをつないだまま、そのランプを見る。


そう、まさかの二台体制だ。

効率が悪いのは百も承知。

だがこれが意外に便利だった。

キーを押すたび、視野の右下で“ピカッ”と緑色の灯りが点く。

身体が“入力状態”をすばやく視覚的に把握できるのだ。


もし、キーボードを2つ以上持っている人がいたら試してみてほしい。

驚くほど切り替わりがわかりやすい。


次に行ったのは、キー設定の調整だ。

まず、OS側の設定を変えた。


・無変換キー:IMEオフ

・変換キー:IMEオン


これを設定することで、日本語と英数の切り替えが格段にスムーズになる。

プログラマーや長文入力をする人にはおなじみの設定かもしれない。


スペースキーの左右にあるこの二つのキーは、親指で押せる。

つまり、小指でCapsLockを押したり、左上の半角/全角キーに手を伸ばす必要がない。

親指が“遊び指”から“主役”に昇格する瞬間だ。


さらに、キーの押し込み深さ(キーストローク)も調整した。

専用ソフトのAPC機能(UPSの会社ではない)を使えば、キーごとに感度を設定できる。


とりあえず今は2.2mmに戻した。

まずは、前回のテーマでもあった“慣れる”を最優先にしたかったからだ。


武道で言うところの「守破離」の“守”である。

まずはデフォルトを極めよ。

そう自分に言い聞かせ、今日も指を鍛える。


牛乳(gyuunyuu)

いやこれ…マジで打ちにくいから、や・め・て。


(ご神体での総打鍵数:48,381)

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