壱・最後の朝日
初投稿なので誤字脱字が多いかもしれません。暖かい目で読んでください
枢「ししょー、京商。朝ですよー」
窓から差し込む朝日は、僕らの普段の何気ない生活を表現しているかのように穏やかだ。
朝、いつも通りぼくがししょーと、京商を起こして、各自の依頼を遂行する。昼は、ぼくは学校、京商はお店に、ししょーは塾講師として働く。それがぼくらのルーティーン。
──でも今日は違う。
京商「今日ぐらいは、自分で起きるれるわ」
今日は、私と京商が【地球】に行く日。普段僕ら妖怪は、他の種族人間が住む【地球】AIが住む【仮想現実】にはいくことがない。でも唯一行くことができるのは、その世界に住む種族からの来日以来が来ること。そして、ぼくらには、地球の派閥、二ホンというところから依頼を受けた
【地球の各地に起きている次元のひび割れを調査してきてほしい】とのこと。
ぼくらの派閥は地球に進出するのは初の試み。だから、遠足の日の子供のようにワクワクしている自分もいれば、肝試しをするかのような恐怖心もある。
そんな気持ちを抱いていると時間がたってしまう。いそいで準備しなければ。
師匠「ふぉっふぉっふぉ。もうそんな日か。1000年ぐらい枢に、起こしてもらえへんのか。」
枢「ししょーは自分で起きてください。!てかもう時間が来ます!」
奥からししょーが起きてきたときにはもう出る時間になってしまっていた。
◇◇◇◇◇
館から出ようとしたらししょーが見送ってやるとついてきてくれた。
時空の歪みに到着したら京商がふりかえって口を開いた
京商「おい、じーさん。死にそうになったらいつでも連絡してこいよ。助けに来てやるよ(微笑)」
師匠「安心せぇ、お前さんより先には死ぬもんか。」
京商「はっ。いってくれるな…」
京商も、いつも通り余裕そうだ。でも、きっと寂しいし、怖いはずだ。だって手が震えてるもん。
ぼくもその気持ちすごくわかる。だって、このような会話がもう1000年以上聞けなくなると考えると寂しさがこみあげてくるもん。
──もう二度と会えないんじゃないかそんな不安が頭をよぎる。
師匠「枢。妖気をしまえ。いつもの癖が出とる。なぁにしんぴゃぁすることにゃぁ。死んだらそれでいいんだ。依頼を全力で成し遂げた。ちゅうこっちゃ。わしが後世に語り継いでやるわい。」
ししょーはいつも欲しい言葉をかけてくれる。そんなししょーが僕はだいすきだ。
枢「ふっ。ありがとししょー。ぼくらは絶対帰ってきます。それまで自分で朝ごはんとかつくって待っててください!」
そう言い放つとぼくらは、振り向くことなく青黒くキラ光る割れ目へと飛んで行った。
これから【歪な人種どもよ!集え!最高の宴をしようじゃないか!】を、どうぞよろしくお願いします。
※補足
妖気とは
妖怪が術を出すときにでる、威嚇のようなもの。強い人ほど薄く。鋭い人はうすい妖気を感じ取ることができる。