第35話 新たな仲間
できる限り1日2本投稿しますが、仕事が忙しいので1日1本になる時もあるかもしれません!!
毎日投稿は必ず続けますので!!
ノルデンの平和な日々が続く中、俺のもとに新たな報告が舞い込んできた。
街道で商人たちがゴブリンの集団に襲われ、財産を奪われる事件が相次いでいるというのだ。
被害を受けた商人たちは皆、恐怖に震えながらも、ゴブリンたちの数の多さとその統率力に驚きを隠せない様子だった。
(ゴブリンか。)
俺は呟く。
ゴブリンたちは一般的には恐れられている存在だが、全てのゴブリンが敵であるわけではない。
彼らにも家族があり、生活がある。問題を解決するには、彼らの事情を理解することが重要だ。
早速、俺は幹部を招集した。
俺の前には、ノルデンの忠実な仲間たちが揃っている。
エリザ、グラント、セレスティア、リリアン、レオ、トリスタン、ゼド、シルヴァ。
皆、真剣な表情でこちらを見つめている。
「街道で商人がゴブリンに襲われているという報告が相次いでいる。この問題をどう解決するか、皆の意見を聞きたい」
最初に発言したのは、グラントだった。彼は冷静に状況を分析しながら言葉を紡ぐ。
「ゴブリンたちを武力で制圧するのが一番簡単な方法かもしれませんが、それが問題の根本的な解決にはならない可能性があります。理由を探ることが重要だと考えます」
次に、外交担当のセレスティアが慎重に口を開く。
「ゴブリンたちは、もしかしたら何かを訴えているのかもしれません。彼らとの対話を試みることが解決への道となるかもしれません」
「もし、友好的な関係を築けるならば、ノルデンの新たな仲間として迎え入れることも考えられます」
エリザも、セレスティアの意見に賛同するように頷く。
「彼らに対してただの敵として対応するのではなく、まずは彼らの意図を探るべきだと思います」
リリアンは腕を組みながら考え込み、そして口を開いた。
「ゴブリンも生き物だし、理由があって動いているんでしょう。もし話し合いが通じるなら、それが一番いいかもしれないです。でも、万が一の時はぶっ飛ばしましょう!!!!ボコボコです!」
(おいおい…)
彼らの意見を聞きながら、俺は心を決めた。
ゴブリンたちも生きるために必死なのだろう。しかし、それを理由に彼らの行動を見過ごすわけにはいかない。
だが、まずは対話の道を試してみる価値がある。
「よしっ!まずはゴブリンたちと直接話し合う場を設けよう。俺が交渉に行く。彼らが何を求めているのかを確かめ、それに応じた対策を取ろう」
俺の決定に皆が頷き、作戦は動き出した。
数日後、俺たちはゴブリン族の棲みかとされる西の森へ向かった。
森の奥に進むと、周囲の木々の影からゴブリンたちの鋭い目がこちらを見ているのが分かった。
やがて、数十体のゴブリンが姿を現し、その先頭にはリーダーと思われる大柄なゴブリンが立っていた。
「人間よ、なぜここに来た?」
ゴブリン族のリーダーが低い声で問いかけてくる。
俺は落ち着いた口調で答える。
「我々はお前たちと話し合いに来た。商人たちを襲う理由を聞かせてほしい」
リーダーはしばらく俺を見つめ、深く息を吐いた。
「我々は食糧や住処を失い、行き場をなくしてしまった。生き延びるために、仕方なく人間たちを襲ってきたのだ」
「我々も好きで襲撃しているわけではない。だが、このままでは我々の一族が滅びてしまう」
その言葉には、必死さと悲しみが滲んでいた。俺はゴブリンたちの状況を理解し、彼らに提案を持ちかけた。
「もしお前たちがノルデンで我々と共に暮らすことを望むならば、俺達はゴブリンを受け入れるよ。ノルデンには安心して暮らせる場所がある」
ゴブリンたちは驚きの表情を浮かべ、リーダーは俺をじっと見据える。
「本当に我々を受け入れてくれるのか?」
リーダーの声には疑念が含まれていた。
俺は真剣な表情で頷く。
「もちろんだ。ただし、暴力を捨て協力して共に生きていくことが条件だ。俺達は力を合わせて、より良い未来を築くことを望んでいるしな。」
その後、ゴブリンたちは互いに顔を見合わせ、何かを話し合っている様子だった。そして、リーダーが再び口を開いた。
「…分かった。もしお前たちが本気で我々を受け入れてくれるならば、我々もお前たちと共に生きることを選ぶ」
こうして、ゴブリンたちはノルデンに迎え入れられることになった。
ノルデンの住民たちは最初こそ戸惑いの色を見せたが、徐々にゴブリンたちの一生懸命な姿勢に心を開き、共に生活するようになった。
ゴブリンたちはノルデンの一員として受け入れられ、人間たちと共に街の発展に貢献するようになった。
街には新たな活気が溢れ、ゴブリンたちの特技や知識がノルデンの発展に役立つ場面も多い。
彼らの力は、街の防衛や建設において大いに役立ち、ノルデンはさらに多様で力強い国へと成長していくだろう。
こうして新たな仲間を迎えたノルデンは、異なる種族が共存する理想の国へと一歩近づいた。エルターナとして、俺はこの国がもっと素晴らしい未来を築いていけると信じている。




