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ここに俺がいても良いんですか?  作者: ぱぱのです
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魔王の子供

メガミノオトシモノと出会い、魔王となる瞬間にも立ち会い、親子の契とも言える力を与えられた二人。


「サキチ、あんたが弱いせいよ!」

「、、、」

「何とか言いなさいよ!あんたがお父様に認められないからこうなったのよ!」

「、、、うるさい」

「なに?なんて言ったの!?」

「うるせぇーーーー」


咄嗟にサキチはサヨを殴りつけた。

「な、な、なにすんのよ!」


「うるせえんだよ!お前こそ何もせずに過ごしていただけだろうが!!」

「そっちこそうるさいわよ!私はねぇお父様と結ばれるの!王女ではなく妃になるのよ!!」


サキチはサヨの話しに嫌悪感を覚え表情が曇った。


「なんだそれ、、、気色の悪い」

「え?き、気色、、はぁ?」


「お前のような気持ち悪い奴とらいられない。俺は一人で山にでも籠もる。」


サキチはサヨに背を向けて歩きだす。

サヨは座り込んだままサキチを目で追っていた。


「気持ち悪い?わ、私が?そんなことない筈よ、、、きっとあいつが、、、そうよあいつが悪いんだわ、、、お父様の寵愛を受けるのは私だけで良いわ、、、そう、、あいつがいらないんだわ、、、」


サヨは立ち上がるとスーッと浮遊してサキチの前に降り立つ。


「しつこい!俺に構うな!」

「うん、、、そうね、、、あんたに構う時間が勿体ない、、、」

「だったら構うな、俺は行く。お前はウエストバンクに戻ればいい。」


サキチは目の前のサヨは見ずに通り過ぎていく。


「そうね、、本当にそう、、アナタに構う余裕はないわ」


サヨは振り向くとサキチの背後へすぅっと近づいていく。


「さよなら」


サヨは手刀に力を込めるとサキチの背後から心臓を貫く。腕には生暖かい血液が滴り落ちていた。


「な、、、なにを、、、サヨ、、、おま、え」


腕を抜くとサキチはその場に倒れた。


「うふふ、、今度はカタリーね、、、うふふ。」


サヨは空中をスキップして消えていく。

倒れたサキチは魔王との短い出会いを思い出しながら意識を失っていった。




砦ではカタリーの歓迎会が盛大に執り行われていた。


鬼神族とマーゴスに加えて、マーゴスが新たに部下にした魔族も出席していた。


「マーゴス、なんや増えてるやん。」

「はい。魔王様の名に恥じぬ部隊を編成いたしますので、ご期待下さいませ。」

「部隊?まぁ何でもええけど、強くなったら何人か貸してくれや」

「はっ!」


カタリーは俯いたまま無表情であった。感情はあの日から心の奥底にしまい込んだままである。


「カタリー、なんや久しぶりやなぁ」

ヨウヘイがカタリーの肩に手を置くとカタリーの顔は青ざめていき身体を震わせた。


「なんや震えてんのか?ほら、お前らが怖い顔してるからカタリーが怖がってるやないか!」

「はっはっはっ俺達が怖い?魔王の嫁がそれじゃあ笑われちまうぞ、はっはっはっはっ。」

「そうだワシらはあんたの味方だからなぁ」

「そやでカタリー、こいつら顔はこんなやけど味方やから安心せえよ。」


宴は深夜まで続いた。傘下に加わった魔族からは貢物も続々と届き砦は物資で溢れ返っていた。


「よっしゃ、ほな終わろうか。」

「お、もう終わりか?まだ呑もうぜ魔王」

「アホ、これ以上呑んだら寝てまうやんけ。」

「なんだ寝りゃいいじゃねえか。」

「ほんまにアホやなぁ、こっからは夫婦の時間やねん。なっカタリー」


ヨウヘイはカタリーを抱き寄せる。カタリーは依然として無表情のままであった。


「なんだそういう事か。なら仕方ねえな。お前らお開きだ」


キナヴァリは達はヨウヘイとカタリーを残して部屋を出る。


「カタリー、早う子供作らんとな。」

「、、、」


「ほな俺らも行こか」

「、、、」


ヨウヘイはカタリーの腕を掴むと寝室へと連れていく。

欲望まみれのヨウヘイは鬼神族との鍛錬で無尽蔵の体力も得てカタリーにとっては地獄のような時間が何時間も何時間も続いていく。

どこを触れられようが抵抗することなくヨウヘイに身を任せ、時間が過ぎるのを心を殺しただ待っていた。


ヨウヘイは自身の子が欲しいと何度も何度もカタリーの中で果てていった。


そんな日々はカタリーを迎えてから幾日も続いた。

昼は鍛錬に励み、夜は子孫を残す為に汗を流す日々。ヨウヘイは充実した毎日を送る。


ある日キナヴァリの妻であるキュリが訪れる。キナヴァリがそろそろ妊娠したのではと気を利かせて呼び寄せていた。獣人とはいえ人や魔族と同じように子を宿し産むのは変わらない。キュリは妊娠を確認すると他の女達も呼び寄せてカタリーの世話係となった。


ヨウヘイは喜んだものの、夜の欲望が収まる事はなかった。


「ちょっと行ってくるわ。」

「なんだ、またウエストバンクか?」

「へへへ。ちょっとな。」

「何人子供を作る気だ?はっはっはっはっ。」


カタリーが妊娠しキュリ達が世話をしている間、ヨウヘイはウエストバンクを訪れては若いドワーフを夜の相手にしていた。


獣人よりも人に近い種族だけに、欲望を満たすには十分であった。彼女たちは誰かの妻であったり、将来を約束する者がいたりとそれぞれに事情はあったが、拒む事は出来なかった。


結局この1年でカタリーとの間に男の子をもうけ、ドワーフ達との間には3人の子ができた。

ヨウヘイは彼らを寵愛し生後まもなく魔王の祝福を与えて側においた。魔王の子を産んだドワーフの女達も砦に招かれ強制的に移住させられていた。


「なんやったけなこういうの、、、」

「なんだ何を考えてんだ?」

「いや、こういう嫁さん以外にも住まわせるみたいな事がなあっちの世界であってん、、、」

「あっち?」

「うーーん、、、せや大奥や!」

「オーオーク?魔物のオークか?」

「ちゃうわ!おおおく、大奥やったわ。そやから、カタリーは正室で他のドワーフは側室や。」

「せいしつ、そくしつ?なんだかよく分かんねえな。そう呼べば良いのか?」

「いや、別に呼ばんでええけどな、なんかそんなんあったなと思ってな。ドラマ見てたわぁ懐かしいなぁ」

「どらま?まあ何か分からんが楽しそうで結構なことだよ。」


そこから数年の間にヨウヘイの実子は13人に増えていくがそれはもう少し先の話しである。

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