冷蔵庫の中身は定期的に見た方が良い
とわ子の母がゴロナに感染した為、普段家事にノータッチのとわ子が家事をすることになった。風呂掃除、洗濯、掃除、そして、料理はとりあえずちゃんと火を通して、とんでもない味付けにならなければOKなのだ。そこそこ薄味でも後で味を足して貰えばいい。
そんな訳で冷蔵庫の中をみると、いつ入れたか判らない特級呪物が蠢いていた。
普段家事に口出し出来ないので、この時とばかりに、捨ててやった。扉の高い場所に置いてあった海苔は2015年に賞味期限が切れていた。冷凍庫の中の餅は2021年に賞味期限が切れていた。
なぜ、冷蔵庫に入れたものを、すぐに食べられないのか。人類は愚か。
勿体ないけど、もう全部処分した。ラベルが付いてない物は全く信用ならない、どこにもないので割れたので捨てたんだろうと思っていた皿に入っていた冷凍庫のカレーは、いつの物か、匂いは悪くはないが、捨てるべきだろう。
かあさん…どうして冷凍庫に大量の砕かれた氷が入ってるの?明らかに生の魚についてた奴で、飲料に使える感じじゃない。無駄な氷のせいで、冷凍食品が入れられるスペースが無いのは、本末転倒じゃないの…?
年末だし、大掃除も兼ねて、食べたらヤバそうな物を処分した。清々しい気持ち、デトックスというか、溜まっていた要らない物を処理するのは気持ちいいのだ。
そうやって冷蔵庫の中の物を、いつの物か判らないけど、置いておきたい症候群の母は、変な所で思い切りが良い。濃い緑の緑茶入りのハンドソープを誰かから貰って、でも、それが気持ち悪く感じたらしく、暫くどこかに置いてあったが、掃除する時に使えると思い、あの緑茶のハンドソープどこに置いたの?と母に問うと「捨てたわ」という返事で、暫く理解できず、なんで?なんで?なんで?と5回くらいは問いただした。
とわ子 「中身ごと?」
母 「中身ごと」
とわ子 「なんで?」
母 「気持ち悪くて…肌が荒れそうだったし」
とわ子 「お、おう…」
なんで、何年置いといても使えるハンドソープをサクッと捨てれるのに、冷蔵庫の賞味期限切れの食品を捨てられないのか…単にめんどくさいか、忘れてそうではあるが…。
気分屋でもあるせいかもしれない。
今日はこれを食べたい気分。の時に、冷蔵庫や冷凍庫に保存されている食材はスルーしてしまうのだろう。それにいつ入れたのか判らない食品に手が出にくい心情は理解できる。そして呪物は徐々に奥へと追いやられ、さらに醸されれるのだ…。