クレーン・ゲーム
当たると思って、求めてしまった――
当たるはずなんて、ないのにね
無駄に揺らいでしまった
失うすべもなく、求めてしまった
最初から求めなければ何も失わなかったのに
望んでしまったいま、私には失くすものも何もなくなった
どうすればいいの?
孤独になってしまった私、あなたを求めるのに使った色々なモノ
すべて失ったんだよ
そんな私、いまどうすればいいの?
迷子になってる状態なんだよ?
あれだけ必死に求めたのに、何もなくなってしまった
ゲームのように駆け引きで、求めてた
ただ欲を満たすことに夢中で、他のことは見えなかった
そう――自分のこの先と、未来さえも
すべて失ってしまって、残ったのはこのやるせない切なさだけ
この切なさ、どこに投げればいいの?
孤独しかないよ、もうこの手には
寂しいだとか、そんな甘ったれたこと言ってない
失ったんだよ?
元々あったものまでも、全部失った
どうしてあなたなんかを求めてしまったのだろう……
分からないよ、でも必死で愛してたんだよ、私なりに
好きだったんだよ、全力で必要としていたんだよ、あなたが
誰か助けて、この悔しさから助け出して
なんで悔しいか?
あなたが手に入らなかったからよ、無駄にしてしまったからよ
時間を、人生を、いろいろなものを犠牲にした
そんな私、スベテを失った
まるでクレーンゲームに騙されきったように……
最初から求めていなければ、まだ手元にあったかもしれないのに……
全力であなたを愛して、求めてたのに
助けてよ、この孤独の地獄から……
Help me out――
Out of this hell……
文中の言葉ですが、私は「Hell=限りない闇」と訳します。勝手に造ってますが。
それで、この詩は、ゲームセンターで思いつきました。相変わらず品のない思いつき方です(涙)。
「求めなければ失くさない」これは私の基本の考え方です。得たものより失うものが大きいならば、諦める――。
我ながら嫌な思考です。では、しがない文章でしたが、お読み頂きありがとうございました。これを読んで頂いて、
「あー……」って、何か思われました方は、評価欄等でぜひ教えてくださいませ。