父がクズなことについて
今回は忙しかったので少なめです。ゴメンナサイ。許して!
今日は父のカズに呼ばれて彼の書斎にいる。なぜ呼ばれたのかは、わからない。だが俺は、不安だった。あのクソは、何を考えているのかがわからない。へたしたら、この辺のダンジョンに行けといわれるかもしれない。俺は、この歳にしては化け物の強さを持つが父や周りの海兵と比べればレベル45何てそこまで強いわけてはない。海はおろかこの辺のダンジョンでさえもバドルにとっては海域レベル10なので、大変危険な所だ。だから俺は、何処かほっとしていた。父のこの言葉を聞くまでは。
「バドル。お前はこの歳にしては強い。海を経験するのも早い方がいいだろう。最近俺の担当の海域に海賊が出ているらしい。お前にはその海賊の捕縛に付いて行け。反論は、受け付けない。これは、決定事項だ」
俺は頭が痛くなった。ダンジョンに入るのでさえも子供にとっては危険なのにこの親は、五歳なったばかりの俺に海を体験させるのだというのか。海兵が海賊を捕まえるにはレベル100以上じゃないといけない。なぜなら、海賊は全ての船員がレベル100以上じゃなければ海賊だと言わない。そんな奴らにレベル45の俺が敵うわけがない。そんな所に連れて行くカズの気が知れない。 まぁ、カズはレベル658だからこの辺の海賊ぐらい大丈夫だと思いたい。そんな事を考えている俺にカズは言った。
「行くのは明日の朝だ!早く準備をするんだな。もう用はないから書斎から出ていけ」
「わかりました」
何か言ってやりたかったがそんな事をすれば拳骨が飛んでくることを知っているから、そんな事はしない。だから俺は渋々返事をして書斎から出た。
カズの書斎から出た俺は、こんな所に居たくないと思い、家から出た。この町は、とても小さい島だ。半径二キロもない。できるだけ直線距離で海の方を目指していたので15分ぐらいで海が見える港にこれた。
「バドル!」
少し潮風の匂いを嗅いでいたら、後ろからいきなり抱きつかれた。普通は、何事だと思うだろうが、 俺は誰なのか検討が付いているので気にしない。
「どうしたんだ、リン?」
彼女の本名は、ハリンなのだが響きがいいのでリンと愛称で呼んでいる。彼女は、この町でバドルが親しくしている数少ない人の一人だ。とても可愛い子だ。容姿がとても整っていて、よくバドルに見せてくれる笑顔があまりに可憐な同い年の少女だ。まぁ、自分は、精神年齢17歳なのだが。
「バドルが何か悲しそうな顔をしていたから...。何かあった?」
リンが上目遣いで俺に言った。瞬殺だった。俺はさっきあった出来事を包み隠さずに全てをリンに伝えた。その時リンは冷静に話を聞いてくれていた。正直かなり助かった。やがて全てを話終えるとリンはこう言った。
「分かった!バドルを元気にしてあげる!出航明日の朝だよね?サプライズしてあげる!明日のお楽しみね!」
(なんだなんだこの目の前にいる天使は?)
可憐なリンの笑顔で。俺は、つい思ってしまった。そのせいで少しの隙を作ってしまい、リンが走り去って行くのを止められなかった。
「ちょっ、まっ」
呼びかけようとするがうまく舌が回らなかった。そしてリンの背中はやがて見えなくなった。
俺は、正直かなり心配している。リンは何をしでかすかがわからないからだ。だが今の俺には何もする事ができない、と諦めて素直に明日のサプライズに期待しようと思った。
その後激しく後悔するとは知らずに。
やはり短くてゴメンナサイ。