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遭遇

魔術協会へ行く日取りが決まった俺は支度を整える。

と言っても、荷物等は転移された時に持っていた少しのポーション類と来ていた鎧と剣くらいな物である。

しかも剣は持っていく事が出来ないと創玄が言っていたのでやはり素手を極めるしか無いのかと思いつつ俺は買いものに出かけていた。

買い物と言ってもコンビニへ下着や雑貨を買いに行く程度のものである。

やはりどこの世界でも準備は大事なのだ。



買う物を買った俺は片道30分の山道を登る。

春香達は不便だと言っていたが俺はそう思わない。

むしろ30分で買いたい物が買えるのならそれは素晴らしい事だとすら思う。

俺の世界では片道2日ほどの旅路を掛けてやっと隣の町に着く様な世界だったからだ。

そう思いながら歩いていると不意に魔力の流れを感じた。



「これは...また餓鬼でも出たか...?」



魔力の流れがあるという事は人が居るという事だ。

しかもこの反応は複数..

俺は足取りを早め、魔力を感じた方へ向かって行った。





発生源に近づくと複数人の声を魔力の反応が大きくなる

俺は気配を消し様子を伺う




「くそ!聞いてないぞ!この山は出ても餓鬼程度のFランク妖魔しか出ないと聞いていたのに!」



金髪の青年が声を荒げ、杖を構えて目の前の妖魔を睨みながら距離を取っている。

その後ろには少女が2人、剣を持った黒髪の青年が1人が膝を付きながら俯いていた。



「Cランク妖魔の鎌鼬...撤退するぞ省吾!」



金髪の青年が膝を付いた黒髪の青年に撤退を指示する、しかし



「ふざけるなよジャック!!俺はまだ負けちゃいねぇ!」



声を荒げ、震える膝を無理やり立たせて体を起こす

そして両手で剣を構え、魔力を体から放出していく

すると剣が魔力を吸収し、みるみる体中の傷が回復していく様子が見える。



なるほど、あの剣は聖剣の類の物だな。

俺の聖剣とは違った能力だが間違い無くあの感じは聖剣だと感じた。

しかし


「力量不足だな」






「ウオオオオォォォ!」



叫びながら鎌鼬に突っ込んでいく省吾にジャックと呼ばれた青年は必至に止ようと手を伸ばすがその手は空を切る。

苦虫を噛んだ様に歯を食いしばり、すぐに距離を取り後ろで座り込む女性2人を守る様に立つ。



「ミア!晃!大丈夫か!」



ジャックが二人の女性に問いかけると二人とも疲れた表情は見せるが二人とも頷く

ミアと呼ばれた女性がすぐに立ち上がり前方を見つめる。



「さすが聖剣エクスカリバーに選ばれただけはあるわね...Cランク妖魔に一人で持ちこたえるなんて...」



ミアと呼ばれた金髪ツインテールの女の子が呟き、省吾も頷く

そこに黒髪の髪の短い女の子、晃と呼ばれた女の子も立ち上がる。

ミアと違い、体力がほとんど残ってなさそうな印象を受ける。



「でも..押され始めてる...」



晃がそう呟くのとほど同時に戦いが終わる

省吾の右腕が鎌鼬の鎌によって聖剣ごと飛ばされる事によって敗北が決まったのだ。



「ぐあ゛ぁ゛ぁ゛あ゛!!」



省吾!と後ろの3人が叫ぶが省吾の右腕、肘から大量の血があふれ出る

右腕を残った手で押さえ省吾は苦悶の表情を浮かべ膝を付く

それを見て勝ちを確信した様に鎌鼬は笑みを浮かべる。



「ふざけるなよ妖魔如きが....俺が..俺が、俺が俺が妖魔如きに見下されてる訳が無いんだ!!」



怒りを露わにした省吾の体から魔力が溢れ出る

それは怒りを体現したかの様な赤い魔力、そして徐々に赤黒く染まっていく

獲物の最後の抵抗だと思ったのか、鎌鼬が省吾に近づいた瞬間に省吾の後ろに目線が行く

すると今戦っていた人間4人以外の人物がこちらに近づいて来た。



「ストップストップ、それ以上はまずいから俺と交代だ」



コンビニで買ったピノを食べる青年がTシャツGパンサンダルという場違いな恰好で立っていた。



菜子は黒髪ポニーテールのキツい目をしたイメージです。

くっ殺に合いそうですよね

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