第2話 ちなみに彼は頭文字「I」 上から見る者である
入り口で見たもの。それは
白いクラス表と、そこにいる大量の
学生であった。そして僕は自分の
名前よりも先に彼女の名前を見つけ出した
(なんか名前すら光って見えた)
「彼女は3組か……
お願いします神様僕も3組3組サン・サン・サン・タイヨウガサンサン……」
「お前(頭)大丈夫か?それに祈るよりもクラス表を
見ることがお前になされた仕事だろ」
ナチュラルに悪口を言われたが隼人の言うことはもっともなので
改めてクラス表を見る。
ドキドキ
こういうとき僕はいつも男子の真ん中あたりから見る
なぜかって?「石神井」の頭文字「し」は大抵真ん中あたりだからである。
頭文字「し」の宿命です。ちなみに頭文字「A」は最初、頭文字「W」は
下から見る人がほとんどだろう。
まぁそのようなことを考えて不安を払っているとそこに(3組)に
なんと僕の名前も書いてあった。
「ぬっほーーーーー!見てよ隼人!!
僕神様に認められたよ!」
「ぬっほーって……お前ホントに(頭)大丈夫か?
まぁよかったな。ちなみにーー」
「隼人隼人!早くクラスに行くよ!」
そう言いながら僕は適当な下駄箱に靴を入れて
走ってクラスに向かった。
「おい!お前自分で数少ない友達って言ってた
俺のクラス分けはどうでもいいのかよ!って行くの早っ!」
ーちなみに僕が隼人と同じクラスだとわかったのは教室に
ついてから、隼人の口から「証拠、楽しみにしてる」と
不敵な笑みで言われたときであったー
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