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休日、あなたは何してますか?〜ボクは日課こなして研究する〜

遅れて申し訳ありません。

セリフ少なめの説明回です。

 …これは騎士団の人達から聞いた話。

 最初はどのメンバーも勢いがよかったそうだ。一番はじめに相手にしたのは、この世界で最弱と呼ばれる、ビーやアントあたりだった。しかし、その後の人型の魔物、ゴブリンやオーク(魔素濃度が低いのでぜんぜん弱い)の時が酷かったそうだ。日本という基本的平和な国でくらしていた彼ら彼女ら(他人事)にはさぞ辛い思いだったのだろう。

 だが、この世界は遠距離攻撃の手段がある。男は基本近距離戦で女は基本遠距離戦という感じで戦闘を行った。無論例外はある。それは、男でいうなら勇者快斗、ユズキをいじめる三人組、女の場合は成瀬史織、橘雫、四月一日香織、野中巴、田中梓、それと教師の榊宴などだ。

 勇者の場合、器用に近接をこなしながら聖魔法を繰り出すので、剣技と魔法の技を考えている様子。装備は『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』という聖剣だ。剣自体は普通サイズだが、鞘には刃がついており、納めた状態で振り回すと大剣の役割を果たす。

 三人組は魔法が基本だ。臆病というわけではなく、ただ単に魔法の適正が高かったからだ。装備は賢者の杖で三人それぞれ形が違う。テンプレの大きな魔法使いが持ってそうな杖(赤い宝石が先端についてる)と某ハリーポッ〇ーに出てくる小さな杖(赤い宝石は後ろについている)と杖ではないのに杖と呼ばれる魔道書(赤い宝石は表紙の真ん中に埋め込まれている)だ。成瀬史織は剣技を少しと聖魔法と回復魔法で戦い、味方を回復する。装備は 『幸福されし魔剣(ホワイトプリズム)』という細剣だ(一応聖剣)。この細剣は普通の剣と変わらない刃のサイズだ。色は全体的に白と青をつかわれていて、綺麗な装飾が施されている。実はこの剣、鞘がいらない。契約者の血を浴びることで本人が必要と思った時に出て、いらない時は納められる。どこに納まっているかというと、彼女の左手の甲についている魔法陣に入っている。これについては研究者達が調べているそうだが、未だ判明していない。特に体に害はないし、剣を出し入れする時に若干魔力を持ってかれるが… そして、何より出す時はどこにでもでるのに、納める時は左手のひらに突きつけて納めないといけない。…これには本人も、他者にもキモが冷える。彼女自身、慣れないようで苦笑いしていた。

 橘雫と他三名は全員、橘の道場に通っているらしく、結構上のランクらしいので全員近接だ。装備は全員手に馴染む大きさの剣と鞘だ。ただ、一本だけ刀があったのでそれは橘雫が手にした。橘と三人の間にはそれだけ実力差がある。刀の銘は『風塵』といい、風の加護を持っている魔剣 (といわれている)。『風塵』の大きさは本人ちょうどいいらしい。刃の部分には複雑に絡み合ったような赤い線が刻まれている。他の三人は上から『クロウディア』『クロウル』『カイザー』といった魔剣だ。どれも、他の聖剣、魔剣に比べると地味な装飾をしている。

 橘流は抜刀術も含まれているため鞘は必須。それと橘雫はちょっと余裕があったので初級魔法ぐらいなら戦闘中でも問題ないそうだ。なんでも、初級魔法『風壁』を薄く自分の体にはりスピードを上げる術を得たという。

 榊宴は力に頼ったスタイルだ。装備は魔斧『喪われし終焉(ロストエンド)』というたいそうな名前の武器。それは榊宴よりちょっと大きめの戦斧で全体的に反り返っていて、刃も反り返って大きい。加護により契約者には軽く感じられるようだ。この武器も収納が『幸福されし魔剣』と同じで『喪われし終焉』は大きいので背中に魔法陣が刻まれている。そして、先生はもう一つガントレットを手にしていた。そのガントレットは『炎帝(スカーレット)』と呼ばれる火の加護を持った魔導具だ。紅く黄色い線のはいった装飾をしているこれは防具ではなく、殴るようだと本人が言っていた。ボクがらしい武器と言ったら怒られた。


 いきなりだが、武器や魔導具などはレア度がこれだけの数ある。




一般(ノーマル)級:店などで普通に売られている武器や防具。普通に作ることができる。

希少(レア)級:まれに魔物がドロップできる装備品の最低ランク。便利な効果を持つ装備品が多い。

特殊(ユニーク)級:そこそこ強い魔物などから手に入る。戦う際に有効な効果を持つものが多い。

秘宝(トレジャー)級:強い魔物や迷宮(ダンジョン)内に存在する宝箱などから手に入る。強力な効果を持つ。

伝説(レジェンド)級:強い魔物のなかでも低確率でドロップしたり、難易度の高い迷宮(ダンジョン)の宝箱などから手に入る。強力な効果を複数持つ。

神話(ミソロジー)級:強い魔物の中でも超低確率でドロップしたり、超高難易度の迷宮(ダンジョン)の宝箱などで手に入る。持つ人間が少ないため、効果はよく分かっていない。

夢幻(ファンタジー)級:手に入る方法が分かっていない。効果も不明。武器には意思がたまにあるらしい。




という感じらしい。因みに夢幻級は勇者と成瀬史織、橘雫、榊宴の武器。神話級は三人組と四月一日香織、野中巴、田中梓の武器。伝説級が一人で残りは秘宝級なのだ。それから、ユズキは神話級だ。名前は『虚空(ホロウ)』。

 合同訓練前日に王様が用意してくれて全員に選ぶように言われた。ユズキは目録を読んで驚いた。皆はどういうものかわからないといった感じで困惑していたが、こちらに来て知識も蓄えていたボクは困惑もあったが、驚きが強かった。とりあえず、グランさんが全員に見合う武器を選定し、希望にのっとった武器を見繕ってもらった。

 

 こういったことで、転移者は全員強いことが判明したが、まだ、騎士団の一般兵や女騎士団の兵を倒したことがないそうだが、ユズキが思うに単に人に剣を向けるのが怖いだけではないかと……

やろうとおもえば、特に勇者と橘雫は一般兵と女騎士に勝てるだろう。

 でも、ここの訓練場には木剣ではなく、刃を潰した剣を使っている。橘雫も竹刀と木刀以外で対峙したことがないんだろう。いくら強くても実戦に使えないと意味はない。


 …少し長くなったが、皆が皆使えない訳ではない。さっき出した例外の人物は二、三体倒したら、慣れたのか、もちなおせるようになったようです。その他にもいたそうですが、基本弱音をはいたのは半分だ。

 まあ、勇者達にはもしもの時ににくか………戦ってもらわないといけませんからね。え、肉壁?誰ですかクラスメイトにそんなひどいこというのは……



 ということで今日は一日お休みです。……え、ボクですか?日課を終わらせて爆睡してますよ。本音を言えば日課もあまりやりたくありませんが、ボクは弱いので続けないと死にます。

 

 まあ、ともかく今日はちょっとはやめに起きてアレの性能テストがしたかったので昼には普通の森に入ろうと思います。

 アレとは魔導具のこと、ボクは魔力が少ないので魔法より自分で魔導具を作って使った方がいいという事になりました。属性魔石を使えばある程度作れることも実証済みです。(魔石には種類が豊富にある。属性魔石はその一つ)ですが、ここからが重要です。

 実は前に王様に禁書庫を見せてと頼んだら、外に漏らさないことを条件に見せてもらいました。……王様は笑っていたが、大丈夫ですか、この国。

 ともかく、禁書庫に案内され、文献を探っていると興味深いことが書いてあった。それは、この世界の魔法について……

 この世界の魔法は代々魔法使いが研究を重ね、安全性と威力を保証されている。基礎魔法、初級、中級、上級に分かれており、それ以外の魔法はベテラン魔法使いや天才などが魔法の研究の末、狙って創る人もいれば、偶然出来てしまう人もいる。これをユニーク魔法と言う。

 魔力とは、人それぞれ違う色、雰囲気など様々だ。なので本人が創った魔法は他人にはおいそれと使えない。話を戻すが、禁書には魔法の種類、属性に関することが載っていた。禁呪と呼ばれる魔法のこと、さきほど説明が入ったオリジナルで魔法を創れること、そして、昔、属性が他にも複数あり、現代でも創ることは可能だが、無属性以外創りづらいことなど様々なことが書いてありました。

 

 ボクはこれを見て魔法の研究にも手を出した結果、魔力が少ないので多用はできませんが、時魔法、空間魔法などを開発し、無属性魔法にも手を加え強化出来ました。

 因みにグランさんとの外での訓練の時は一応、念のため身体強化の魔法『強化』を使いました。それ以外は全く使っていません。なんせ、魔力が少ない。まず他の魔法を使うには今開発中の魔導具を完成させたほうが良さそうです。



 魔法も創ったが、威力が高すぎて使いものにならない。一発で気絶する程、魔力消費量がパないです。たとえ、勇者でも使いこなすのは無理だと思います。

 因みに固有魔法を入れた魔導具を一つ開発したが、威力が高すぎて器が耐えきれず使い捨てになります。でも、実用性は高いです。



「………ん、もう起きる時間か?」


 廊下を何人かが通った気配と足音が聞こえ、そして、数秒後、ノックをする音がし、


「おーい、そろそろ朝食だそうだぞ。起きろー」

「……はいはい、すぐ行きますから」


 まだ眠そうな声をした懐かしい声が聞こえた。……少し逡巡したのは扉の向こうの気配が一人ではなく、後二人、覚えのある気配があったからです。

…………仕方ありません

ボクはさっきまで改良していた、魔導具を置いて扉の先にいるであろう人物に予想をたてつつ、ドアノブに手を掛けた。

誤字・脱字などがあれば申し立てください。


※主人公の言葉遣いが支離滅裂なのは訳あり

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