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魔物を殺った感想は…。

修正:魔具(アーティファクト)から魔導具

「おはようございます」


 ボクは朝練を終え、城の厨房にやってきた。思えばこの厨房にはだいぶ来ていたな。最初は料理長やメイドの皆さんに料理を教えてくださいと頼み込んでいた。

 因みに最初は勇者である快斗君(名前忘れた)以外邪険(全員嫌味貴族)にされたが、他の人達が相当の魔力保有者と聞いて態度を変えてきた………ボク以外に。


「「「「「「おはようございます!」」」」」」


 だけど、ボクには訓練で共にした仲間(使用人と騎士団)と仲良くなった皆がいる……みたいな事は言わない。正直クソ共がどう思おうが知った事ではない。まあ、使用人達と仲良く出来たのは良かったと思う。 

 因みに何故皆ボクに敬語かというと、単純に手伝っているうちに料理長すら逆に教えをこうというなんともカオスな展開になったのだ。今なら地球の料理も作れる。

 実際、使用人と騎士団の料理は俺が作ったがそのなかでもカレーライスは好評だった。…やはりカレーは皆好きだよね。簡単、旨い、すぐ出来ると三拍子が当てはまる。自分のアレンジレシピで作った。この世界に地球と同じ食材はないが、似たものはあった。食材の名前を覚えるのが面倒なのと妙に長ったらしい名前だったので、地球の食材で呼ぶ事にした。

 ……ある意味この訓練が一番苦だった。だが、この感情は料理好きしか分からないかもしれないが、作れば作るほど楽しくなる。

 さて、回想はこの辺にして今日もがんばりますか。


「じゃあ、いつも通りボクは下ごしらえしておくから、料理は皆さんでお願いします」

「「「「「「はいっ!」」」」」」


 そうして、王族と勇者一行の朝食をつくり始めた。




「……うん、旨い」


 朝食の下ごしらえが終えた後、ボクは自室で少し仮眠をとり、朝食時まで眠った。最近は自分で手伝いを申し出たり、自主錬などが多いので少し睡眠不足だ。仮眠だってたった数分、多くて一時間……そろそろ一気に休める様にしないと体が持たない。

 今はクラスメイトと王族の皆さんと食事をしている。皆が食べながらグランさんが今日の訓練の説明をしている。

 ……ボクはもう聞いているので聞き流す。ん、これは少し濃いな、後で注意しよう。まあ、皆 満足してるっぽいし、今の所は…

 そして、食後 装備を整えてメンバー決めをした。と言ってもボクは弱い認定なのでグランさん一人が付いてきてくれるだけだが…

 因みに、ボクの装備は素早さ重視だが、一応軽い鎧をしている。武器は最初にグランさんとの訓練があってぜんぶの武器を試したが、全ての武器に適正があった。なので今装備しているものはそのほとんど…持っている。メインウェポンは長剣、短剣と一応、木の弓。サブウェポンは特殊なナイフに投げナイフ…これ以上は持てないので自重した。


「……なんというか、壮観だな」


 準備中なので今更衣室らしき所でグランさんが言った。今他のメンバーは騎士団の人達と一緒に違う更衣室で自己紹介的なものをしている筈だ。

 あ、そうそう女騎士はちゃんといる。なかにはグランさんレベルがちらほらとみえるほど女騎士の皆さんは強い人達だった。

 因みに何故知っているかというと、単純な話 ボクが予想よりハイスペックだったのでヒマしていたら、ふとした思いつきで他のメンバーや騎士団の人達の訓練を覗くことにしてその事実を知った。……ほんとに女性は恐ろしい。



「じゃあ、皆無理しない程度に頑張れっ!」

「「「「「「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」」」」」」」


 こうして、グランさんの号令で各エリアに解散。この国は基本森に覆われているのでほとんどが森に入る。

 因みにボク達は城から南西の森に向かった。何故かというと、皆から一番離れているからだ。後、名目上訓練だが勇者一行が街を出るのでパレード的な感じで勇者とその他は城の真正面から出て行った。今も若干騒動が聞こえる。

 兎にも角にもボクはグランさんの案内で森に向かう。数分後… 森は目の前だ。ただ、ボクはちょっとばかしグランさんに聞きたい…


「……なんかボクの気配察知にヤバ気な雰囲気をバリバリ感じるんですけど」

「この区域にいる魔物は強いからな」

「…何故ここなんですか」

「そりゃあ、今の勇者達には無理だからな」

「……………」


 なんかボク最強認定されてるっぽい。ボクは強い訳じゃない。ただこちらの世界の武術と地球の二次元の武術を使える体になっているのでボクの強さはただの技術………もし相手が魔王やギルドマスターなんかだったら到底勝ち目はない。

 というか無理。絶対無理。超無理。マジ無理。因みにギルドとは魔物退治や色々な手伝いなんかをしてくれる所だ。ギルド申請した者はみな冒険者と呼ばれる。冒険者には階級もある。

 魔導具は今ボクや勇者メンバーが装備しているものだ。国宝級という話だが、勇者には渡すよう口伝みたいなものがあるらしい。

 後、この世界にレベルは存在しない。それは、とても…めんどうだ。さっきの様に気配で強さを判別しなきゃいけない。

 さて、とりあえず森の中に入ろう。



「……入った瞬間囲まれるってないでしょう」

「いやぁ、俺もこんな経験は初めてだよ。ハッハッハッ! どうやら、君のやばさがあちらにも伝わったようだな」

「…………マジですか」

「いや、俺にも分からん」


 森に入って数分後、即刻取り囲まれた。正直、全員ボク達二人を狙っているようだが、若干ボクを狙う数が多い。……嬉しくないが


「とりあえず、ぜんぶ殺っときますか」

「…お前さんも随分容赦ないな……前からだったが」


 実はグランさんと二人で訓練と称した模擬戦をした時、ボクは容赦なくグランさんに打ちこんだ。よって、グランさんの体にはボクの刃を潰した剣でつけたあざでいっぱいだ。

 グランさんがボクとの訓練時のことを思い出してか少し震えている。……ボクを見ながら。


「じゃあ、お互い狙われているのでそれぞれで倒しましょう」

「お、おう そうするか」


 というとグランさんは自分を狙っている魔物を倒し始める。ボクは、グランさんが戦闘を始めたことが合図の様にボクは魔物に襲われる。

 ボクはまずゴブリンに向かって矢を放つ。弓矢はボクが趣味で作ったものなので使い捨てだ。頭を狙い、心臓を狙い、喉を狙い、どこを狙えばすぐに死ぬか観察し、残りの矢がなくなったことで用済みの弓を太股で折り、それを………まだ捨てない。そのまま突っ込んできた残りゴブリン二匹の喉に刺した。折った部分で、


 ………グシャッ…ブチッ


「「Gogyaaaaoaoaoaoooo」」


 気持ち悪い断末魔をあげながら少しみじろぎをし、糸の切れた人形のようにこと切れた。ゴブリンが一瞬で全滅し、他の魔物が少し躊躇するように止まった。その隙を見逃さず、長剣を抜き他の魔物に牙を向ける。

 因みにボクが持っている国宝認定している魔具(アーティファクト)は特殊なナイフだ。それはともかく、まずは一番近いオークに長剣を喉に刺し、すかさずそのまま短剣を抜き心臓を刺した。それで絶命した。剣は…まだ大丈夫だ。そのまま、サブウェポン無しで……殺し尽くそう。

すいません、遅くなりました。

もう説明回は終わりですが、説明っぽい文章はこれからも続くと思います。

次回は魔物退治の感想からです。

これからもよろしくお願いします。

良ければ感想とレビューとアドバイスお願いします。

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