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本当の強さは秘密です。〜異世界で得た最強の心技体〜  作者: 狂歌殺鬼
第二章 強すぎてニューゲーム
15/15

助けたら、おもてなしされた

グロいシーンがあるので注意を一応してください。

後、この作品は結構ほのぼのです。

私はメアリー・カルサス、現在19歳で冒険者学校の新人教師をやっている。親が元冒険者の貴族。

正直、私は貴族なんてがらじゃないし、親もそうだと言っていたから私達の領地は田舎村だった。

けど、王様はいい人だったし、私達もそれで満足だった。

突然だけど、今私達は盗賊に襲われている。 貴族になってから襲われることが多く、対処も私自身、冒険者なので護衛も頼むが自分も戦う。

毎回、戦っているので対処しやすいはず……だった。

だが、今回は相手のレベルが違った。最近、頻繁に襲撃を行う「魔の使徒」と呼ばれる、かなり強い盗賊集団だ。

集団とは言うが、他の盗賊よりも約20人と数は少ないが、全員がテイマー(魔物や魔獣を服従させる職業)で連れている魔物がオークやアント、グランドウルフなど、バランスのいい具合にテイムしている。

護衛が既に1人か死んでおり、他の護衛は瀕死やら怪我やらで消耗………… 私はかすり傷一つついてないが、体力が限界だった。

盗賊が私や護衛の女の子を見て、ニヤニヤと気持ち悪く笑っていた。

その時だった。


ドドドドドドドドドドッーーーー


地揺れのような揺れと激しくうるさい音……… 一瞬、両者共に魔物の大群かと思ったが、違った。

その音のと震源地見ると、


───一人の少女がこちらに向かって走って来ていた。


その場の全員が思った、ナニアレと…………










「……あれ…だね………」


俺は(心の中はやっぱり男に戻した)血の匂い、鉄と鉄のぶつかり合う音などの元をたどっていくとやはりテンプレが発生していた。薄汚い服と城下町のギルドで見た格好の人達がこちらを見て、ナニアレという顔をしている。

そして、俺は盗賊(仮)と冒険者(仮)のちょうど中間で止まった。


ずざざざああああぁぁぁぁ


……ブレーキがア○レちゃんになったが、まあいい。

さて、見た感じ、冒険者(仮)が劣勢のようだ。一人だけ無傷だが、体力と魔力枯渇に陥っているやつがいた。顔もよく、装備も結構高いものだと分かる。

あいつがあの馬車の持ち主だろう。疲れているのは、素人だからではないことは見れば分かった。

だが、それでも勝てないということは盗賊(仮)は更に強いのだろう。

ふむ、少し試したい技があったしちょうどいいと思った。

すると、先に我にかえったのは盗賊(仮)だった。


「…っ! 行け、オーク、グランドウルフっ!」


その中でリーダーっぽいやつが指示を出した。他のメンバーも自分の魔物に指示を出す。

…テンプレな展開を望んだんだが、やはり、強者が相手だと勘が鋭い。

まあいっか。所詮、豚と犬っ頃……… 今の俺の敵じゃない。

俺はまず、素早く、鋭い牙を持つグランドウルフに狙いをつけた。選んだ理由は単純に速く俺の元につきそうだからだ。

一番前にいた、少し大きめのグランドウルフに棒立ちのまま、拳を叩きつける。

すると、グランドウルフの頭とその下の地面をえぐった。


「……こんなもん……か………」


俺は結構手加減できてると満足気にうなずく。

一方で周りはドン引きだった。強すぎだろと冒険者、盗賊共に思った。

その雰囲気を無視し、俺は固まってる敵を更に無視し、一瞬で一番大きなオークの前に立ち、構えをとって────


「……無拍子」


某最強の弟子が使っていた必殺技である。ただ、俺は自分の今の身体能力と技術を忘れていた。そうあのひ弱な主人公でさえあの威力、つまり、俺がやると…


ブッジュルルルルルウウウウゥゥゥーーーーーードンッ!


オークの腹にデカイ穴が開き、その威力は留まることを知らない。地面をえぐって、最後に爆発した。

次に元の位置に戻り、魔法を発動した。はっきりいうと、その見た目は確実に某とあるの麦○さんの原始崩し(メルトダウナー)だった。

だが、俺はそれに他属性を付けると最強かつ全属性を使っていると言えるのでは? そう考えた。

作り方は簡単、無属性でレーザーに近い魔法を作り、それに、また無属性で作った付与魔法で他属性を付けるだけ。

因みに球体の数は火、水、風、地の四大元素にプラス光、闇の六大元素を付けている。(一応、ただのレーザー、つまり、無属性も入ってる)それぞれ、赤、青、緑、茶、白、濃い紫、無が黒だ。

残りがちょうど7匹だったので掃射した。

無は威力があり、火は薙ぐと高熱でスパッと切れ、水はレーザーが通るとその場が氷り、風は雷を起こしレールガンになり、地は当たる場所が岩や石が出現し、光は薙ぐとその場が爆発し、闇は触れただけで体全身が黒く変質し全状態異常を引き起こす。

まさに、最凶最悪にして最強にして災厄の魔法であった。それに、俺にはまだ付与できる属性があるが、周りが鬱陶しくなりそうなのでやらない。

後、この魔法は合体させ、某聖杯のホムンクルス魔法少女が二つのステッキで変身し、最後に出した全力全開の魔法……… あれを真似した。

それはともかく、終わったようだ。後は盗賊だけか………


「くそっ、━━━、炎槍!」


魔法使いのような男が俺に向けて、魔法を放つ。俺は顔には出ないが、内心驚いた。炎槍は確か中級の中間ぐらいの魔法だったはず…… 本当に強すぎだなと内心苦笑し、無表情でその魔法を拍手の要領で叩いた。


「………白拍手(しろはくしゅ)


これは、某家庭教師の敵マフィアが使っていた技、原理が分からなかったので両手に魔力を集め、そのまま、叩く。すると、


パァンっ! ボシュッ


「へっ」


一同が間抜けな声を出した。まあ、ネタを知らなきゃ、そうなるよな。

そして、俺は殺す前に話しかける。


「……ねぇ、あなた達、苦しんで死ぬのと瞬殺されるの、どっちがいい?」


ゾクッ


俺は普通に問いかけただけだが、まあ自分で言うのもなんだが美少女に無表情でしかも、可愛らしい声を一定の高さで言うのだ。

怖がるなというほうが難しい。

先ほどから固まってる冒険者には悪いがさっさと、済ますか。

俺は手刀で首チョンパしてさっさと、終わらせようと思った。

因みに手刀切りはさすおに推薦……………




結論、瞬殺だった。まあ、相手はほとんどテイマーだったし、それより、今はあいつらのアジトに向かっている。あれだけ、強いんだ……財宝はたんまりだろう。

そして、その目論見はいい意味で裏切られる。



「………多すぎ」


彼らはどうやら色々やらかしていたようだ。金銀財宝……この言葉がしっくりくる。金に鉱石、魔道具、武器に防具と様々だ。その中で一番目を引いたものがあった。

それは籠の中に入っていた。純白なふわふわの毛並みに渦のような模様の角の希少種のホーンラビット、白銀のさらさらな毛並みに神々しい雰囲気の子フェンリル、そして、プルプルと震えて透明色のスライムだった。





アジトにあったものはあらかたアイテムボックスに入れ、三体の魔物?魔獣?も連れてきた。

いろいろ考え、前見た禁呪書に書かれていた方法をやってみようと思う。助けたからか、皆俺になついている。

禁呪書に載っていたものは………使徒化と呼ばれる契約である。テイマーと違い、変えなどが効かない。そもそも、成功例がないのだ。

まあ、当たり前だ。この体になって気づいたが、あれは天使化、神獣化など呼ばれ、神気あってこそ…… つまり、ただ、魔力を無駄に消費するだけで無駄な行為だった。

そして、それをこの子達に使う。因みに従魔は専用の魔道具で低レベルの魔物或いは魔獣の契約ができるだけだ。

そして、俺は指を噛みきり、血を出す。


「……よし、あなた達血を出して、少しでいいから。スライムはしなくていい」


ホーンラビットと子フェンリルは俺の真似をし、噛みきった。スライムはプルプルと震えて少し残念そうだ。そして、俺は血と血をそれぞれに合わせた。自分の血と相手の血を感じるとホーンラビットの体が光る。子フェンリルも同様だ。スライムには核を出してもらい、核に俺の血を付けるとまた光る。

そして、光りが収まって皆を見ると、全員の雰囲気が変わっていた。

皆、神々しくなり、ホーンラビットは純白さとふわふわ感が増し、角の鋭さが極まっている。

子フェンリルはさらさらな毛並みは白銀になり、尻尾は長くなった。

スライムは全体的に白くなり、核も白くなった。


「これから、よろしく。本当は名前もつけてあげたいけど、正式に私の神獣になってから」


全員がうなずくのを見て、頭をそれぞれ撫でる。皆嬉しそうだ。………かわいい。




さて、そろそろ、冒険者の皆さんが正気に戻ってる頃だろう。さっさと、行こう。

俺はホーンラビットを頭に子フェンリルを右肩にスライムを左肩に乗せ、走った。




戻ると全員が準備をしていた。なんだか暗い雰囲気だと思っていると一人死んでいたのを思い出す。俺はそんな彼らに何も言わず、近ずくと無傷で手練れだった女の子がこちらに近ずいた。


「助けていただいてありがとうございます。えっと」

「…ユズキ」

「ユズキさん。それでどこに行かれていたんですか?それにその子達は………」


俺はとりあえずアジトのこと、こいつらは捕まっていてなついたことを説明した。


「なるほど」

「問題あった?」

「あ、いえ、いいんです。それで彼らの死体も回収したいのですが、よろしいですか?」

「うん」


そして、盗賊の死体を回収し、冒険者の元へと戻る。すると、一人の死体が目に入った。それは冒険者側唯一の被害者、それを見て俺は提案した。


「私が昔作った薬があるが、ダメ元で飲ませてみる?」

「……ええ、もしできるのなら」


どこか否定的な……だが、希望にすがるような、そんなセリフだった。

そして、俺は前に作ったエリクサーの上位版、エリクシールを出す。

被害者は小さな女の子だった。まだ死なせるには惜しい年齢……… 仲間たちも俺と彼女を遠巻きに見る。

彼女達から感じる視線は期待と不安、そして殺気だ。

気にせず飲ませる。

すると、彼女の体が光る。光が収まると彼女が目を覚ました。

瞬間、彼女達は飛び上がって喜び、俺も実験ができて良かったと思う。

そして、手練れの彼女………メアリーから感謝の表して家に招待するそうだ。





次回は時間が少したっているかも。



解説

ゴブリン:小さく緑でお腹出ていて、醜い顔が特徴。

オーク:全長一メートルの人形の豚

アント:蟻を大きくしたもの。固い。

グランドウルフ:普通の狼よりも少し大きめ、素早くなかなか捕らえるのが難しい。


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