最悪の結果 その2
その1とは書かなかった。
さて、そろそろ動こうかな……
ボクはグレンさんの方を見る、すると視線に気付いたグレンさんが頷くと…
「はぁっ!」
盗賊達に攻撃をし始めました。驚く周囲の人間…一瞬唖然としていたが、最初に我にかえったのは盗賊達の方でした。
「て、てめぇ、ガキがどうなっても……」
「そいつがどうなってるって?」
「は?」
全員がボクの方を見ると、ボクは既に捕まっていた男を倒していました。脱出方法は単純……靴の足裏に仕込んだ刃を出し、相手の足に踏みつけ、刺した後、腹を肘打ちし、屈んだところをマントから虚空を取り出してこちらも腕から逃れるようにしゃがみこんで片足のアキレス腱を切り、痛みで倒れ込んだところに止めの頭に身体強化 (最小限の魔力を体内に細かく染みわたらせただけ)で手をグーにしてゴッという音と共に殴りました。
……ちょっとやりすぎましたね。
「「「「「「は?」」」」」」
クラスメイトの方からも聞こえました。失礼な、ボクを戦力外だと思っていたようですね。まあ、それは別にいいです。
……まずは目の前の問題から片付けます。
そして、10分後、ボクとグレンさんで動けばどうとでもなります。今目の前には殺さず、生け捕り状態の盗賊……もとい、他国からが雇った闇ギルドの一味 (吐かせた)だそうです。
「……クソッ、あの野郎…何が弱いから楽勝だよ。一番厄介じゃねーか!」
リーダーっぽい人が何か言っていますが、どーせ、途中で受けた依頼の事でしょう。こっちも吐かせましたが、多分、金持ちの坊っちゃんであろうこととボクへの嫌がらせが依頼だったという話からして十中八九相手が分かりました。
─────全く、あの馬鹿坊っちゃんが
「と、とにかく、今日の訓練は一旦中止して、こいつらを……」
グレンさんが俺の苛立ちと殺気にあてられ、少し震えながらも今後のことを話そうとした瞬間
………ゾクッ
反射的に身構えるボクとグレンさん。ボクは持ち前の鋭すぎる気配察知でグレンさんは経験と気配で、
「……気付くのがちょっと遅かったですね」
「だな、……まずいかもしれん」
「かも、ではなくまずいです」
「……だな」
この気配は…魔族、理屈ではなく、本能で、これはやばいと……
どこぞのマシーンの様に敵意に満ち、どこぞの怪人の様に悪意に満ち満ち、そして……殺気に満ち溢れている。
「とりあえず、逃げるぞっ!」
「|いや、少し遅かった様だ(・・・・・・・・・・・)」
「え……」
グレンさん共々、ぼぅっとしてたこの場にいる連中全員が俺の言葉使いに驚いているが、一番早くグレンが我を取り戻し、聞いた。
「お前、その口調……」
「…余裕がないんだ。芝居なんてやってられるか」
(((((((((全部、演技だったのかい!)))))))))
全員の思いが一つになった瞬間だった……
そして、それは現れた。それは黒かった、それには顔が無かった、それには角があった、そして、それには、コウモリの様な翼があった。
ユズキは思った。
(お前はクトゥルフ神話の最下級悪魔か……)
あれは、確か、アニメで見たから覚えてる。アニメの解説では確か、一番弱いうえに人間を抱えて高いところから落として殺すだけの存在だったけど、こいつはそう甘くはなさそうだ。
中途半端ですね。次回はぜぇぇぇぇぇぇったいに戦闘シーンを書くっ!!(細かいジ○ジョネタ)