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サトシとモンスターズ  作者: リッチ
ダンジョン初期
3/25

信頼度。。。

まずはご報告をば。

腕時計を購入した。

これはDPとLPの回復速度の検証と、暗闇の生活だから時間感覚がわからんってとこだ。

てかさっきは目が慣れてきたのかなーとか思っていたがどうやら違うようだ。


壁が薄く光ってる。

よくよく見るとコケっぽいのが微弱だが、発光しているようだ。

このコケっぽいのを、光コケと命名しよう。

命名でモンスター達も名前つけようかとも思ったが、止めておいた。

愛着わいたモンスターが死んだり生け贄になったりしたら泣ける。



なので、信頼度をあげてみようと思う。

信頼度をあげるなら方向性としては、それぞれに合いそうな方法をためしてみよう。


ゴブリンには水、桶、布を。

スライムには水槽、水を。

犬には餌(骨)を。


って所から始めよう。


ゴブリンは汚れてるから身体を拭いてね。って事で、スライムは水好きかなと水に浮かべて、犬は餌づけだ。


結果としては、ゴブリンは渋々体拭いてて、スライムはプカプカ浮いてて、犬は骨かじってる。


ゴブリンは嫌そう。スライム、と犬は嬉しそうだ。

信頼度もゴブリンが29に。スライム、犬は31になった。



「………」



よし。

なんかイラっとした。

まずは、信頼度を上げる事よりも、ゴブリンの信頼度を下げてみようと思う。


身体を吹き終わったゴブリンを呼ぶ。

マジきもい。

それ以上は寄ってほしくないが続けよう。


「腕立て伏せはできるか?」

「グギャグギャャ」


や。だから分からんて。


「一度見本を見せてやるから、同じようにやってみろ」

「グギャ」


実際に腕立てをやってみせる。

10回やって疲れてきたので、そこで止めた。

ズルなしの腕立てをやる。

顎を床ギリギリまでつける、一番大変なやつだ。


「掛け声を掛ける事に一度やるように」

「グギャ」


ホントなーんとなくだが、多分グギャってはい。とかYES。じゃね?

まーいいが、限界までやってみよう。


「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15…15…15…」

「………」


ゴブリンの手がプルプルと震えるだけで、15回目ができないようだ。


「止め。立て。次は腹筋だ」

「グギャ」


見本を見せて、ゴブリンにやらせてみる。

結構、嫌そうだ。

順調か。


その後スクワットと背筋もやらせる。

これで、ワンクールだ。


以下同じようにして、腕立て→腹筋→スクワット→背筋→腕立てに戻る。

ってのを3セットやった。


15→15→20→3。

10→10→10→2。

7→6→8→0。


ってのが彼??の成果だ。

途中からハーハー言い出すし、目がいつもは潰れてるくせに血走ってこちらを見るしで、ひいた。

信頼度が25になった。



もうちょっと、イジメてみようか。



「よし。よくぞやりぬいたな。これは筋肉トレーニングと言って肉体を強化するための用法だ。これから君は、最前線で戦う事になるだろう。少しでも生存確率を上げるよう、これからも続けるように。返事は!」

「グギャ」


ふむ。まだまだいけそうだ。


「では次に移る。次は持久力を上げるためランニングだ。この部屋を壁づたいに20週だ。はじめ!!」

「グギャ」


ゴブリンが走り出す。

筋トレ後の走り込みだ。

だいぶ、辛いのだろう。


足がもつれるし、頭が重いからかフラフラだ。

やる気を感じないので、ヤジる事にした。


「貴様の本気はその程度か!本気を出せ!もっと速くだ!!!」

「…………」



…ふむ。

≪ステータス≫を見てみよう。


名前:ゴブリン

種族:魔族

階級:汚れた、ただのゴブリン

ランク:G

LV:1 NEXT:3

HP:30/40 MP:2

ST:15→3

INT:3→1

DEX:5→3

MDEX:5→2

AGI:5→1

LUK:1→0

スキル:

信頼度:30→20


親切設計の≪ステータス≫だ。

どうやら肉体を酷使する事で、ステータスも変動するようだ。

だとすると明日になれば、 本当に肉体強化になるのだろうか??

今回の目的は、ゴブリンの信頼度を下げて命令に逆らう。もしくは反発、襲ってくるなどの検証だった。

しかし、本当にステータスが伸びるなら、ゴブリンブートキャンプで鍛えてもいいとさえ思えてしまうな。

イジメるのも、ここまでにして明日ステータスを確認しよう。



それとこれも気のせいかと思ったが、部屋が大きくなっている。

今では部屋の大きさが2倍ぐらいだ。

1Lから2Lだと流石に見間違えないように思う。


本当に生きた迷宮のようだ。

金庫やポンプ(これからはLP保管庫をポンプとする)をうまく隠せたり、地形でも防犯がしたい。

生きているなら要望をいえば、聞いてくれないだろうか?


できたらいいな。ぐらいのつもりで迷宮に、こんな感じにしてー!!ってお願いをしておこう。

変わってたらいいな。



だいぶゴブリンがグロッキーなので、次はスライムだ。

やはり見たいのはスキルの吸収だ。


「ゴブリン。悪いがスライムに吸収されてみてくれ。これもチームワークを高めるためだ」

「グギュア」


ん。グキュア??はいじゃないと??


「ん?嫌か?この中で一番体力があるのが君で一番強いのも君だ。みんなの手本になってくれると助かるが…」

「グギャ…」


んー?不満だがいいよって事かな?

一番強いって所に反応してたし、まんざらでもないとか??

ツンデレ??誰得??

まーいいか。


「ではスライム。ゴブリンに弱めに吸収のスキルを使って見てくれ」


スライムの身体が飛び跳ねゴブリンに覆いかぶさる。

伸縮自在なのか、引き伸ばさせていて全身をベールで包むかのようだ。

少し発光?して、もぞもぞ動きながら、元の位置に戻る。


ホントに一瞬だったから、わからなかったが、今のがスキルか。

実際に見た感じだと、吸収と言うよりは食事のようだった。


同じと言えば同じなのか???

そして接触が、ポイントか。

某ゲームのドレ○ンではないと。

遠くからそんな魔法を使えるやつが、ランクGのモンスターなわけないか。


あっ。ゴブリン死にそうになってんじゃん。

HP3とかやばくね??

スキルに夢中で忘れてた。

そーいえば、なんか頭から倒れてたっけ。

さっきの筋トレで弱体化してたから、スキルは効きすぎたと。


仕方なし。

ポーションやるよ。

俺もそこまで鬼じゃないしな。

俺の生命力だから大切にしろよ。


さっきフラスコに入れた液体をゴブリンに飲ませる。

ゴブリンの《ステータス》を見た所、HPが回復していた。

だが起き上がる気配はないようだ。

本当にHPを回復するポーションだったか。

自分の時もそうだったが、HPがあっても目が覚めない事もあるって事だろう。


しかしこんなだけやっても、ゴブリンはスキルを獲得しなかった。

スキル習得が楽じゃないのは、よく分かる。

逆にこれだけでスキルが習得出来たらインフレしまくるか。

なかなか難航しそうだ。


信頼度で分かった事といえば、関係が悪くなると素直に命令を聞いてくれなくなるって所か。

良くなる方は時間が掛かりそうだし保留だな。


あとはDPとLPの問題だろう。

今後のDPの使用用途としては、DP→LP、罠、武器、牢屋、宝箱、飲食だ。

絶対に飲食代はいるので、5日間分はいるだろう。

日々、ダンジョンマスターはDP生産機でもあるので(自分が)最悪、DP→0でも何とかなるだろう。

だが流石に貯蓄0とかアホすぎるので、500は残そう。

なので使えるのは、DPは残り2500ほどだ。

防衛方法としては、幾つかある。

まず、DPをLPに丸々変換して、数で守る戦法。

他には今買える最強の武器(鋼の槍DP500)を購入して応戦。

あとは数と武器(DPの安い物)を半々にして守る。

って所か。

罠はまだいいかな。

こんな狭い所で罠を張ると自爆する未来しか見えんしな。

牢屋に宝箱とか論外だしな。


………うん。

ここは魔獣研究所一択だな!

身の危険は特になさそうだし。

ゴブリン 100体

スライム 30体

スモールドック 150体

これはやってみたいと思うのが男のロマンでしょ。

スライムなら、今すぐにでも出来る。

現在のDPが3045、LPが100だ。

時間回復としては1時間10づつって所かな。

DP→LPは等倍還元だし。

ゴブリンだと、99体で990LP。

スライムだと、29体で290LP。

スモールドックだと、149体で1490LP。

足して2770LPだ。

最初のゴブリンは検証中なので2780LPだ。

ぬ。500DP残らん。

まーいいか。

やってみよう。

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