信頼度。。。
まずはご報告をば。
腕時計を購入した。
これはDPとLPの回復速度の検証と、暗闇の生活だから時間感覚がわからんってとこだ。
てかさっきは目が慣れてきたのかなーとか思っていたがどうやら違うようだ。
壁が薄く光ってる。
よくよく見るとコケっぽいのが微弱だが、発光しているようだ。
このコケっぽいのを、光コケと命名しよう。
命名でモンスター達も名前つけようかとも思ったが、止めておいた。
愛着わいたモンスターが死んだり生け贄になったりしたら泣ける。
なので、信頼度をあげてみようと思う。
信頼度をあげるなら方向性としては、それぞれに合いそうな方法をためしてみよう。
ゴブリンには水、桶、布を。
スライムには水槽、水を。
犬には餌(骨)を。
って所から始めよう。
ゴブリンは汚れてるから身体を拭いてね。って事で、スライムは水好きかなと水に浮かべて、犬は餌づけだ。
結果としては、ゴブリンは渋々体拭いてて、スライムはプカプカ浮いてて、犬は骨かじってる。
ゴブリンは嫌そう。スライム、と犬は嬉しそうだ。
信頼度もゴブリンが29に。スライム、犬は31になった。
「………」
よし。
なんかイラっとした。
まずは、信頼度を上げる事よりも、ゴブリンの信頼度を下げてみようと思う。
身体を吹き終わったゴブリンを呼ぶ。
マジきもい。
それ以上は寄ってほしくないが続けよう。
「腕立て伏せはできるか?」
「グギャグギャャ」
や。だから分からんて。
「一度見本を見せてやるから、同じようにやってみろ」
「グギャ」
実際に腕立てをやってみせる。
10回やって疲れてきたので、そこで止めた。
ズルなしの腕立てをやる。
顎を床ギリギリまでつける、一番大変なやつだ。
「掛け声を掛ける事に一度やるように」
「グギャ」
ホントなーんとなくだが、多分グギャってはい。とかYES。じゃね?
まーいいが、限界までやってみよう。
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15…15…15…」
「………」
ゴブリンの手がプルプルと震えるだけで、15回目ができないようだ。
「止め。立て。次は腹筋だ」
「グギャ」
見本を見せて、ゴブリンにやらせてみる。
結構、嫌そうだ。
順調か。
その後スクワットと背筋もやらせる。
これで、ワンクールだ。
以下同じようにして、腕立て→腹筋→スクワット→背筋→腕立てに戻る。
ってのを3セットやった。
15→15→20→3。
10→10→10→2。
7→6→8→0。
ってのが彼??の成果だ。
途中からハーハー言い出すし、目がいつもは潰れてるくせに血走ってこちらを見るしで、ひいた。
信頼度が25になった。
もうちょっと、イジメてみようか。
「よし。よくぞやりぬいたな。これは筋肉トレーニングと言って肉体を強化するための用法だ。これから君は、最前線で戦う事になるだろう。少しでも生存確率を上げるよう、これからも続けるように。返事は!」
「グギャ」
ふむ。まだまだいけそうだ。
「では次に移る。次は持久力を上げるためランニングだ。この部屋を壁づたいに20週だ。はじめ!!」
「グギャ」
ゴブリンが走り出す。
筋トレ後の走り込みだ。
だいぶ、辛いのだろう。
足がもつれるし、頭が重いからかフラフラだ。
やる気を感じないので、ヤジる事にした。
「貴様の本気はその程度か!本気を出せ!もっと速くだ!!!」
「…………」
…ふむ。
≪ステータス≫を見てみよう。
名前:ゴブリン
種族:魔族
階級:汚れた、ただのゴブリン
ランク:G
LV:1 NEXT:3
HP:30/40 MP:2
ST:15→3
INT:3→1
DEX:5→3
MDEX:5→2
AGI:5→1
LUK:1→0
スキル:
信頼度:30→20
親切設計の≪ステータス≫だ。
どうやら肉体を酷使する事で、ステータスも変動するようだ。
だとすると明日になれば、 本当に肉体強化になるのだろうか??
今回の目的は、ゴブリンの信頼度を下げて命令に逆らう。もしくは反発、襲ってくるなどの検証だった。
しかし、本当にステータスが伸びるなら、ゴブリンブートキャンプで鍛えてもいいとさえ思えてしまうな。
イジメるのも、ここまでにして明日を確認しよう。
それとこれも気のせいかと思ったが、部屋が大きくなっている。
今では部屋の大きさが2倍ぐらいだ。
1Lから2Lだと流石に見間違えないように思う。
本当に生きた迷宮のようだ。
金庫やポンプ(これからはLP保管庫をポンプとする)をうまく隠せたり、地形でも防犯がしたい。
生きているなら要望をいえば、聞いてくれないだろうか?
できたらいいな。ぐらいのつもりで迷宮に、こんな感じにしてー!!ってお願いをしておこう。
変わってたらいいな。
だいぶゴブリンがグロッキーなので、次はスライムだ。
やはり見たいのはスキルの吸収だ。
「ゴブリン。悪いがスライムに吸収されてみてくれ。これもチームワークを高めるためだ」
「グギュア」
ん。グキュア??はいじゃないと??
「ん?嫌か?この中で一番体力があるのが君で一番強いのも君だ。みんなの手本になってくれると助かるが…」
「グギャ…」
んー?不満だがいいよって事かな?
一番強いって所に反応してたし、まんざらでもないとか??
ツンデレ??誰得??
まーいいか。
「ではスライム。ゴブリンに弱めに吸収のスキルを使って見てくれ」
スライムの身体が飛び跳ねゴブリンに覆いかぶさる。
伸縮自在なのか、引き伸ばさせていて全身をベールで包むかのようだ。
少し発光?して、もぞもぞ動きながら、元の位置に戻る。
ホントに一瞬だったから、わからなかったが、今のがスキルか。
実際に見た感じだと、吸収と言うよりは食事のようだった。
同じと言えば同じなのか???
そして接触が、ポイントか。
某ゲームのドレ○ンではないと。
遠くからそんな魔法を使えるやつが、ランクGのモンスターなわけないか。
あっ。ゴブリン死にそうになってんじゃん。
HP3とかやばくね??
スキルに夢中で忘れてた。
そーいえば、なんか頭から倒れてたっけ。
さっきの筋トレで弱体化してたから、スキルは効きすぎたと。
仕方なし。
ポーションやるよ。
俺もそこまで鬼じゃないしな。
俺の生命力だから大切にしろよ。
さっきフラスコに入れた液体をゴブリンに飲ませる。
ゴブリンの《ステータス》を見た所、HPが回復していた。
だが起き上がる気配はないようだ。
本当にHPを回復するポーションだったか。
自分の時もそうだったが、HPがあっても目が覚めない事もあるって事だろう。
しかしこんなだけやっても、ゴブリンはスキルを獲得しなかった。
スキル習得が楽じゃないのは、よく分かる。
逆にこれだけでスキルが習得出来たらインフレしまくるか。
なかなか難航しそうだ。
信頼度で分かった事といえば、関係が悪くなると素直に命令を聞いてくれなくなるって所か。
良くなる方は時間が掛かりそうだし保留だな。
あとはDPとLPの問題だろう。
今後のDPの使用用途としては、DP→LP、罠、武器、牢屋、宝箱、飲食だ。
絶対に飲食代はいるので、5日間分はいるだろう。
日々、ダンジョンマスターはDP生産機でもあるので(自分が)最悪、DP→0でも何とかなるだろう。
だが流石に貯蓄0とかアホすぎるので、500は残そう。
なので使えるのは、DPは残り2500ほどだ。
防衛方法としては、幾つかある。
まず、DPをLPに丸々変換して、数で守る戦法。
他には今買える最強の武器(鋼の槍DP500)を購入して応戦。
あとは数と武器(DPの安い物)を半々にして守る。
って所か。
罠はまだいいかな。
こんな狭い所で罠を張ると自爆する未来しか見えんしな。
牢屋に宝箱とか論外だしな。
………うん。
ここは魔獣研究所一択だな!
身の危険は特になさそうだし。
ゴブリン 100体
スライム 30体
スモールドック 150体
これはやってみたいと思うのが男のロマンでしょ。
スライムなら、今すぐにでも出来る。
現在のDPが3045、LPが100だ。
時間回復としては1時間10づつって所かな。
DP→LPは等倍還元だし。
ゴブリンだと、99体で990LP。
スライムだと、29体で290LP。
スモールドックだと、149体で1490LP。
足して2770LPだ。
最初のゴブリンは検証中なので2780LPだ。
ぬ。500DP残らん。
まーいいか。
やってみよう。