表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/28

初めまして

やっと投稿できた…。ここの所忙しくてきつい!でも書くんでよろしくお願いします!

「……ん~」




今の時刻は午前6時、ここは光矢の部屋。朝日が差し込み、目覚ましの音が心地よく響く



「良かった…一応寝れたな、二時間位…」



あれから光矢は無事に狭現から元の世界に戻ることが出来た。迷い込んだ時と同様に音叉のような高い音が鳴ると共に、いつの間にか彼の回りは明るくなり、太陽は光を町に送られた穏やかな小さい公園に立っていた



そして運が良かったのはその時間帯に人が近くにいなかったのだ。光矢の体は白いシャツをドロドロにして背中は血みどろなのだから、変質者扱いは間違いなかっただろう



とりあえず光矢は糸で引っかかっていたはずの学ランを羽織って内側を隠し、カバンを置いてきたであろう場所まで戻ってカバンを回収して家に帰った。母親にその日の一悶着(入学式の学校にて)を聞かれたが疲れ果てていたので部屋に入って、そのまま頭を悩ませていて、今にいたる



「にしてもこの腕、どうしよ?」



そう言うと光矢は左腕を見ると、そこにはあの鎖、突然腕に潜り込み、赤い刀を出現させたあの鎖が痣になって残っていた。実は例の空間、狭現から帰ってきた時点で、あの刀は消えていて、代わりに左腕の痣が戻っていたのである



「背中のケガもなかったのって、案外こいつのおかげ?まさか…ありえるか?」



光矢はそれを考えるとまたも頭を抱える。昨日から彼はずっとこの調子だ



「…もぉぉ、いいや!頭切り換えよ!」



だが光矢は今の問題を全て丸投げた。布団をどけて立ち上がると伸びをして、机に立てかけた竹刀袋を手に部屋を出た






「あ~やっぱ体だりぃか~」



俺、仁道光矢はごく普通の少年である。ただそんな俺は昨日、とても普通ではない出来事に巻き込まれて寝不足だ。まあ、朝は通常の6時に起きていつもの『相棒』で素振りをしたから、多分通常運行出来るとは思う



「……この鎖、父さんに問いたださないとな。あれから電話に出もしねえとは…居留守使ってんのか?」



一応この左腕の鎖について知ろうとはしたんだが、肝心の当事者と思われる父さんとは連絡がつかず、分からずじまいだった



「ふぁ…あんだけの珍事、てか死にかけた出来事が起きても、この健康体である以上は学校なんだよな…気が重い」



そう、俺は今日も平日であるため、学生の本分といわれる授業のために学校に行かなければならない。本当はようやくクラスの女の子をチェック出来て嬉しいはずなんだ、だけどあんだけのことがあれば誰だってしんどいだろ?



「何が気が重いのだ?」



すると俺の背後から聞こえたハスキーボイス



「……出たぜ俺を早退に追いやった張本人が」



「ん?何のことやら…」



白々しい惚けた顔をしているのは俺の幼なじみ。日本人にしては少し肌が小麦に焼け、黒髪は肩位できつい目つきだが凛々しさと可愛らしさが混同した、知らなければ誰でも言い寄る女の子



「チー、さすがに昨日のはやり過ぎだ。ゴメンの一言は欲しい」



「お前が当たっていれば事は丸く納まったのだ。それは言い掛かりではないか?」



「こんのチャンバラ娘は素晴らしい思考回路してんな…この戦闘狂め。つか何気に死刑宣告すんな」



有沢千歳、こいつはいつになったら女の子らしくなるのかね…いきなりは怖いけど変わったら変わったで絶対アプローチかけんだがな~…惜しい!



「ふふっ、さすがに冗談だ。悪かったよ、光矢をひっとらえた教師…筋金だったか?あの人にはちゃんと説明を入れておいた。詫びといってはなんだが、この位で許してほしい」



「うっ…くそっ!妙なタイミングで素直になりやがって!有り難いけどなんか悔しい!」



チーはいつも俺に血の気を多くしてぶつかって来るんだが、根はとても素直な奴だ。家の育て方のおかげなのかね。つか筋金ってあのマッチョマンか?あの野郎俺の言う事聞かねえくせに女には弱いんかね…偏見教師め!



「ん?それはそうと光矢、珍しいな。お前が護身刀を進んで身に付けるとは」



するとチーは話題を変えて俺の肩に紐で掛けられた竹刀袋に興味を示した



「ああ、母さんがな…今度これ持ってないこと分かったら…お小遣いは覚悟しろって言われたんでね。さすがにお小遣いに支障をきたしたくないから、…仕方なく、な」



実際、母さんにこの護身刀、俺の小6からの『相棒』を持たせられたのは事実だ。ただし、これは建て前で本当の所はあれだ…昨日の出来事、俺は準備不足で死にかけたんだから警戒するのは当然だ。それに相棒はかなり頼りになるしな



『鬼璃ノ紫刀破きりのむらさきとうは



何でもかなりの業物らしく、とある昔、紫に染まる世界の餓鬼を断ち切り、邪悪を砕いた名刀だとか。こんなもんを俺の護身刀にした父さんは何考えてんだか…これ国宝級の一本だろ!何か伝記かなんかに載ってる位の刀だったから軽く数千万は固いぞこれ!



まあ、それでも当時貰った俺は何も知らずに迷いなく外に投げ捨てようとしたんだから…生憎とんでもないことしそうだったんだよね。で結局、こいつは実際に刀を握って具合を確かめたら、示し合わせように手に馴染み、俺の護身刀…というより素振りのための真剣になってしまったのだ。宝の持ち腐れ、ぴったり今の相棒には似合う言葉だ



「てか良くこいつが護身刀って分かったな。中身分かんねえのに」



「お前が体の重心を少し右にして動ける体勢を作っているのが分かったんだ。何よりお前が竹刀袋に竹刀を入れたり模擬刀を入れたりするのを好まないのは知ってるからな。肩に掛ける程に信頼を置いた刀、私が知ってる上でそれはお前の護身刀以外考えられなかった」



……幼なじみとして言わせてもらうと、感服するよホント



チーは小学校から既にあだ名が大和撫子って言われてた程才に恵まれてる。文武両道、容姿端麗、才色兼備を地で行く彼女は同期どころか学校中の憧れの的だった。ただし、この頃からも俺は学校外で真剣を持ったチーに追いかけ回される日々を送ってきた



「あ~名推理ありがとさん、てか止まって話すとまた遅刻しそうだ」



「ふむ、それはそうだな。なら行くとするk」




だがその時、今までの彼女の人物像が崩壊する出来事が起こる。今、光矢の目の前には顔を地面に打ち付けて動かなくなった有沢がいる



「……チー、お前ホンッとにそのドジ癖治らねえな」



「……////」



チーは確かに完璧武人の美少女だ。だが彼女にはあるコンプレックス、ドジッ娘という意外な一面を持っている。にしてもチーってどうやって転けてんだ?何もない所で…そしてさっきから目の行きどころがないんだが



「チーさん?地面に顔当てて真っ赤な顔を隠す前に、そのスカートから覗く情熱的な色のパンツをしまった方が賢明だぜ?」



チーがうつ伏せに転けたことで、後ろのスカートが捲れ上がってモロにパンツが見えちまってる。こら目が当てられねえな




するとチーは高速で後ろのスカートを両手で隠し、俺に背を向けて正座の格好になる



「~~~っ///」



「ま!そういうチーも可愛いんだけどね~」



「……殺す」



ん?今ものスッゴく物騒な言葉が聞こえたような…



「え?ちょ、チー落ち着け!別に冷やかしじゃ」



「わ、私の醜態を払拭するには貴様を消すのが一番の手なのだ!私の身のために斬られろ光矢!」



ま、待てこいつ…よりによって死刑宣告してるくせに



「んな小動物みたいな潤んだ目で俺に刀向けてんじゃねえぇぇぇ!!」



畜生、何で災難を呼ぶのはいつも女の子なんだ?どうせなら好意を寄せてくれても罰は当たらないんじゃないの?



光矢はそんな一人ごちた事を考えながら真剣を持った鬼に追いかけられながら登校するのだった






「え~と、大丈夫?仁道君」



「は、はは…何を言っておられるのでしょう?わたくしめがそんな疲れ果てた姿をしているとお思いで?」



「ん~それは職員室の床に突っ伏して言う言葉ではないと思うな~」



所変わってここは職員室、光矢はあれから千歳とデッドチェイスを繰り広げながら学校に登校…というより避難して、職員室へ駆け込んだのだ



「ふ~む、君はせわしないのかしら?昨日の出席停止といい今といい、この一年が楽しみね!」



「はは、ははは…それは良かったですね」



そして光矢が職員室に呼ばれたのは昨日の件のお説教などではない。彼は今目の前にいるクラスの担任と打ち合わせをしに来たのだ



練舞妙ねりまたえ



彼女はこの学校に勤めてまだ日の浅い教師だが、指導者としての実績は高い



打ち合わせというのも、光矢は始業式後のホームルームに参加しなかったので、友達作りが難しいだろうと練舞は判断し、今日のホームルームで再度自己紹介をさせようと考えたのだ



「ま~呼んだのは元々君の人柄を見たかったなんだけどね!」



「へえ、なら美しき我らが担任の評価を聞きたいですね」



「お調子者に見えて筋を通そうとする武士道精神を持ってて、女好きなのにいっつも女の子に悩まされてるプレイボーイ、かな?」



練舞の評価に多少興味を持った光矢が一度聞いてみると、練舞は小首を傾げながらサラッと答える



「ん~八割正解ですかね、俺はプレイボーイ志望ですけどまだなってません」



「え~私の見る目だときっと来年は引く手数多だと思うな~。私も立候補しようかしら?」



「え!?それってあれですか!?『私達は教師と生徒よ!』みたいな展開っすか!ありっすねそれ!」



「あら~?意外とノリいいタイプ?筋金先生は厄介って言ってたけど、気が合いそうね」



どうやら彼らの息は合うようで、ホームルーム前まで意気揚々と話すのだった






「じゃ~ここで待ってて」



二人が時間ギリギリまで話した後、クラスの前まで移動し、現在光矢は教室の前にいる



「ふう、良かった…担任が女の人で。マッチョマンだったらきっとグレてたな」



練舞が先に教室へ入り、一人廊下で待つ光矢はそんな事を口にする



「…あれだな。どんなに可笑しな事があっても、普通の日常を享受出来るのは素晴らしいわ」



そして光矢はふと左手の制服を捲り、痣を見る



「これが戻るかは知らんが、精々末長く付き合うとしますか」



「お~い!そろそろ入った入った!」



(っ!あ、やべ!)



すると突然練舞がドアを開いて光矢を呼んだ。そして彼が丁度腕を捲り上げて、痣を見ていたタイミングの悪い状態にだ



(まずい…ここで担任に訳のわからん痣について知られたら面倒だ!)






「ん~とね?何をそんなに自分の腕を凝視してるのかしら?ナルシスト?」



「……へ?」



だが光矢が心中で焦っていたのとは裏腹に、練舞は完全に痣についてスルーした



「いや…ちょっと登校中に手をぶつけたんで、『痣』がないか確認してたんです…」



「え~とね、あたしには綺麗な左手にしか見えないよ?早くこっち来て挨拶しなさい」



(…もしかして、痣自体『見えてない』?)



そして光矢は確認することである仮説、痣が見えていないという考えを導き出した



「いやすんません!今行きます!」



だが光矢は仮説について考えるのではなく、自己紹介の方に専念することにした






そして光矢はもう一度気持ちを切り換えて扉を開ける






中はよくある学校の教室が広がり、光矢の自己紹介を、または彼を品定めするように静かに見つめていた




「はじめまして、このクラスの仲間になった仁道光矢です。目標は女の子にモテることなんで、気軽に声をかけてくれな!」



こうして、光矢の高校生として新たな日々が幕を開けた

いかがでしたか?ちょっとずつキャラの性格を出していくんで、そんな個性を見て頂けたら幸いです



次回は1日について


やっとあの子が出せる!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ