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延々と降る火の粉は払うだけでは追いつかない

スパンが長かった…わりには一時間もかからず書けたなあ。

 確かに何やらもめてるな。


 ちょうど門をくぐりきって右を向いたあたりか。巨漢二人に囲まれた女性が見える。


 が、一見美女が野獣に絡まれているにしては少し無理がある点がある。


 あんまり考えこむと巻き込まれるのは必至なので、一番妙な点を一個だけ。


 …あの女、恐らくは巨漢をノせるくらいの手練である可能性が高い。


 身長は男性平均くらいある上、遠めに見ても使い込まれた感のあるバッティンググラブ(拳打用のグローブのことだ)といい、…なーんか違和感がある。


 まあ、チラ見だし細かいことはわからんが。



「兵隊さん、あの連中何とかしてくれませんかねえ」



 件の連中を一瞥いちべつした後に立ち去ろうとすると、中年の一般市民『であろう』男性が問題の解決を求めてきた。


 …サクラ臭えんだよなあ。どうにも。


 とはいえ、応対しないわけにもいかない。


「んー、悪いけどなおっちゃん。俺はあんな荒事を一人で解決できるほど強くないんだ。あいつらを引っ立てる権限も今は無いしな」


 俺の弱腰な発言を聞いた後、眉を寄せてさらに困り顔になるおっちゃん。



「なんとか…なりませんでしょうか」



 やっぱり、作為的な臭いを感じる。


 特に『婦女子が悪漢に絡まれている状況が門番に伝わってくるまで続いていた』なんて普通はありえない。


 悪漢がやられているか、女性が路地裏かスラム街に連れ込まれるか。そのどちらかの状況になってるなーと踏んでのんびり来たらこの状況である。


 …遅刻ぎりぎりの言い訳では断じてないことはここに明言しておく。


 とはいえ何もしないのは職務怠慢というものである。


「そうだな…。とにかく俺一人じゃどうにもならんから、腕の立つ奴らを応援に呼んでくる」


 …応援を呼ぶという名の丸投げ&エスケープである。



「そんな…。それではあのお嬢さんは…」



 …まあ、本物の一般市民の可能性は捨てきれないわなぁ。やっぱ臭いけど。


「でも、俺一人じゃどうにもならんのも事実なんだよ。急いで伝えにいくからさ、な?」


 反論封殺。



「…わかりました」


 中年男性はしぶしぶ納得した風体で。


 再び客を待つかのように門のほうを向いた。



 俺はとりあえず、砦にはまっすぐ向かわず違う通りを走っていく。


 ただ、そこまでは走ると決めた『曲がり角』を作るために。

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