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7-4 お互いの世界で

「お互いの世界で仲良い人にでも話を聞いてもらって、その上でどうするかを考えた方がいいかもしれないね」


 僕はそういった。凪ちゃんも賛同したようだ。


「またそっちの世界に行くから、話をする時間帯とかをできるだけ早く決めてほしい。1月28日、土曜日にレイとたまたま食事を設定してたから、そこ以外にしてもらえると助かる」


 彼女はそういった。僕は予定を取り付けるとだけ凪ちゃんに伝え、自分は一旦元の世界に戻り、今後どうするかを考えることにした。


 大村・本郷であれ、誰であれ、自分の話を本気で信じさせるのは無理だろう。凪ちゃんの周りに信じてくれる人がいるのかも気になるところだ。それでも誰かには聞いてもらいたいと思う。自分がこの世界の存在ではなくなると言っても理解はされないと思う。理解されないとは思うが、それでも聞いてもらいたいというのが現状だ。


 装置を使用すれば話自体を本当かと思わせることは可能なはずだ。今日から2週間後は2月4日で、大村・本郷・僕のテスト期間が終わるのがちょうど2月2日だ。タイミングとしてちょうどいいと言えばちょうどいいのかもしれない。


 僕はLINEで提案してみた。


「2月2日にテストが終わるって言ってたじゃん、ちょうどそのくらいのタイミングでまたどっか行かない? 情報系の人で誘いたい人がいるんだけど大丈夫?」


 そして自分は今まであったことをPCで書き起こした。自分で文章を書いていてもフィクションのような話だと思う。文章をまとめている途中に本郷と大村から返信が来た。本郷はOKと書かれたスタンプを、大村は楽しみと書いてあるスタンプを送信してくれた。具体的な店や集合場所は後ほど決めるということになったが、とりあえず日程だけは決定しておいた。


 自分は装置の横のボタンを押し、凪ちゃんがいる世界へと向かった。凪ちゃんも家の中で課題をやっていたようで、自分はその後ろに突然立つことになってしまった。凪ちゃんは僕に振り向いた。僕が突然現れたことに一瞬大声を出していたが、よく見ると僕だと分かったようで、素直に「びっくりした」と言っていた。


「家の中で使わない方がいい?」


 僕は彼女に聞いてみる。彼女は外で使うわけには行かないし仕方ないんじゃない?と言ってくれた。言われてみればそれもそうだ。


「ごめん」


 僕は謝ったあと、凪ちゃんに日程が決まったことを伝えた。僕が本郷と大村に連絡をしている間、凪ちゃんは僕が来ることをレイに伝えてくれていたらしい。


「あと、2月2日に僕の友達と話す約束取り付けた!」


 彼女は、ありがとう、と伝えてくれた。1月28日は19時から横浜駅の近くの店だからよろしくねと伝えてくれた。僕はその店の名前をメモした。僕も2月2日の食事の店を伝えた。


「そのときそっちからも話をしてもらいたいと思ってるんだけど、適当に話題振るからそれに合わせて答えてほしい」


 そして元の世界に戻り、凪ちゃんから教えてもらった名前を検索した。自分は行ったことがない店だったが、西口出てすぐのところだと分かった。


 自分はカレンダーアプリにその日程を取り付けて、溜まっていた課題を進めていった。

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