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4-11 家族構成


 あれから1ヶ月ほど経った。この1ヶ月間は特に何もなかった。時空のおっさんにもあっていない。自分は授業を終わらせて家の方へと向かっていった。市営地下鉄に乗り換えるまでの道中で肩を叩かれた。振り向いてみると凪ちゃんが立っていた。彼女はこちらの世界に様子を見に来たようだ。


「どうしたの?」


 自分は彼女に聞いた。彼女は、なんでもない、ただ様子を見に来ただけだと言っていた。


「何か聞きたいことあるの?」


 僕は彼女に話しかけてみた。


「んー、逆にある?」


 彼女はそういった。僕はふと疑問に思ったことを聞いてみた。


「そっちとこっちで人間関係とか変わらないの?」


 自分は彼女に聞いてみる。彼女は、そっちの人間関係がわからないからなんとも言えないと言っていた。周りにいる人の名前をあげてみたところ、お互いに同じような人間関係を持っているようだ。彼女側から上げてくれた名前を聞いても大体がこちらにいる人だった。しかし、いくつか知らない人や、こっちの世界ではいない人、逆に向こうの世界ではいない人がいるようだった。そんな中、彼女が何かを覚悟したふうに聞いていた。


「千織ってわかる?」


 自分は、知らない、と答えた。


「一人っ子?」


 彼女は自分の身分構成を確認する。僕はそうだと答える。彼女はかなり驚いていた。


「いないんだ、妹さん」


 どう言うことかと聞いてみると、彼女は話してくれた。


「私には妹がいるんだけど、やっぱりそっちにはいないことになっているっぽい」


 彼女は僕と会わないように定期的にこちらに来ていたらしく、この世界でさまざまな情報を集めていたらしい。PCのパスワードも同じだったようで、こっちの世界の情報が色々向こうに漏れていたようだ。その中で僕に妹がいない事実も発見していたらしい。


 彼女は開いた口が塞がらないようだった。自分にいたはずの妹がいないとなればショックであるのは理解できる。彼女は落ち着いてはいるようだった。


「なんか変なこと送信したりしていないよね?」


 彼女は、それは大丈夫だと言っていた。


「元の話に戻るけど、妹いないの?」


 彼女はそういった。母親からは自分がほぼ死産になるだろうと聞いており、母体にもかなりのダメージを負ったらしい。元々は2人目を産もうとしていたが、諦めたと聞いている。


「そっちは諦めなかった世界なのかな」


 僕はそういった。そういえば自分は出生前の性別診断では女子の可能性が高いと言われていたという話もした。彼女は話す。


「その辺がうまく行った世界なのかもしれないね」

「仮に入れ替われるとして、入れ替わってみたいと思う?」

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