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4-3 もう1つの世界

 僕は一旦自分の家に戻り、ベッドに横たわって今まであったことを整理した。向こうの世界ではレイはどうしているのだろう。向こうの世界では僕と付き合っていたのだろうか。そんなことばかり考えてしまう。


 僕はもう1回パラレルワールドの自分にあった時のために、聞いておきたい周りのこと、人間関係などを整理した。


 布団で携帯を操作していると急に落ちていくような感覚を感じる。気づいたら大学のフリースペースにいて、自分はPCを操作していた。そして後ろから声をかけられた。


「すみません、お時間いいですか?」


 振り向くと謎の人物がいた。髪型をツインテールにしていて、顔たちは非常に中性的な外見だったが、骨格、自分より1回りほど大きい身長やそこから発される声で自分はその人物が男性であると理解した。


「お疲れ様です。あなたに伝えたいことがあります」


 彼はそういって胸元にある謎の端末を操作した。数分後、僕たちの周りから音が聞こえなくなっていた。さっきまで人がいたのに、気づいたら誰もいなくなってしまった。僕はこの場から逃げ出そうとした。彼は僕が狼狽えているのに気がついたようで、フォローしてくれた。


「怖がらせてすみません。あなたもなんとなく、私が何者なのかわかっていると思います。私はこのようなものです」


 彼はそう言って名刺を渡してくれた。その名刺に書かれていた名前は「第2時空研究所」で、そこに本名の「瀬尾せのお遼」および、そのコードネームが「リョウ」と書いてあった。


「この世界は通常の時間の流れの外にあります。おそらくあなたは気がついていると思いますが、あなたが住んでいる世界の他にも時間の流れというものは存在しています。あなたはその世界に引き寄せられやすい体質を持っています」


 リョウは僕に向かってそう言った。時空のおっさんに幼少期から会っている自分としては、彼が何を言っているのかは理解できた。しかしながら、彼が本当に「第2時空研究所」というグループに所属しているのかということや、彼が本当のことを言っているのかということは疑わざるを得なかった。彼は僕が思っていることをなんとなく理解できたようで、彼は説明してくれた。


「改めて説明させていただきます。世界の歪みは、あなたがたの世界でいうところの『プレートの歪み』のようなものだと理解されるといいと思います。プレートが集まっている部分では地震が起きやすいというのは理解されていると思います。それと同じように、世界観でも歪みが起きやすい部分は存在しています。あなたがいる世界ではそれほど多くの歪みは起きていないのですが、私がいる世界では世界間の歪みが大きな問題になっています。そのため、『その歪み』による世界観の移動について研究するべく、我々はさまざまな調査を行なっています」


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