1-2 映画会社からのDM
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なぎ(SNSのハンドルネーム)様
突然のご連絡失礼いたします。
株式会社AVIS-CHRONOSにて広報を担当しております[個人情報につき伏せます]と申します。
現在弊社では、「時空のおっさん」をテーマにした映画作品を企画しており、リサーチの一環として情報収集を行っております。
そんな中、SNS上で凪様が投稿されていた「時空のおっさん」に関するツイートを拝見し、その内容に非常に興味を惹かれました。
ぜひ一度、凪様のご体験やお考えについて、対面(神奈川県川崎市中原区武蔵小杉駅徒歩10分のオフィス)またはZoomにて直接お話をお伺いできればと思い、ご連絡を差し上げました。
インタビューは30分〜1時間程度を想定しており、内容は映画制作の参考資料とさせていただきます。
また、個人が特定される形での公表・使用は一切行いませんのでご安心ください。
なお、ご協力へのお礼として、謝礼(Amazonギフト券2000円分/または現金にて同額)をご用意しております。※対面・Zoomいずれの場合も同様です。
もしご興味をお持ちいただけましたら、日程等ご相談させていただければ幸いです。
どうぞご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
こちらの内容に関しては、SNSなど万人が見られる場所に公開しないようお願いします。
株式会社AVIS-CHRONOS
広報担当 [個人情報につき伏せます]
(連絡先:[個人情報につき伏せます]/電話番号:[個人情報につき伏せます])
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会社名で調べてみたところ、来年(2023年)の春に公開予定の、後天的な色覚障害を持つ女性が研修医の男性と恋に落ちる映画のプロモーションを行なっていた。また、広報担当の名前で検索したところ、その会社および役員の所在が確認できた。少なくとも怪しい案件ではなさそうだった。
僕は、「個人的に事実と認識していることであれば、お話しできます。」と返事をした。彼は、ありがとうございます、と伝えた。武蔵小杉は家と大学の中間にあるので、せっかくだから対面授業がある日の午後にでも向かおうと思った。
「こちらが可能な時刻は水曜日か金曜日の午後になりますが、いつ頃がちょうど良いでしょうか?」
僕は彼に聞いてみる。彼はいくつか日付を提案してくれた。僕はその中から自分に都合の良いタイミングを選んだ。
「6月15日、水曜日の午後4時前後から、対面でのインタビューを希望したいと思っております」
彼はインタビューへのご協力ありがとうございます、よろしくお願いします、といって、オフィスがある住所を教えてくれた。調べてみたが6階建ての建物ようだ。
僕はその日に備えて、起きていた出来事を可能な限りメモしていた。




