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 彼に連れられて到着した場所は、私が立っていた場所からあまり遠くありませんでした。


 道には街灯一つもついていません。窓にうつる光は無く、まるで誰もいないかのようでした。歩いている時も、彼は私の手をずっと握っている物ですから、一度二度転びそうになった時には、私が身体を支えるようにしてあげました。必死な思いを抱く人間を見ると、他人事のようですがかわいいと思ってしまいます。

 彼の家は、大きい道から少し離れた、細い路地にありました。

 「ここだ、入るぞ」

 私は、身体についた白を払い落とし、黒い姿で彼の家へとはいりました。

 彼は、灯りを消して黒い姿のまま、自らの住処にはいりました。

 

 彼の家は、細い路地には似つかわしくないと思うほど、いたって「普通の」家でした。

「外寒かったな...今温かい飲み物準備してやるから、少し待っていてくれ。」

「ありがとうございます、食べ物のほうは大丈夫です。」

「言ってくれて助かる。食べ物のほうは空が綺麗になってから家で食べてくれ。」

 そう言うと彼は、飲み物を準備するために台所へ向かい、鍋に火をかけます。

「少し、癖が強い味だけど飲めるか。人によって嫌いだったりするんだが。」

「大丈夫です、心遣いありがとうございます。」


 飲み物は、私の場所でいうシナモンティーでしょうか。確かにこの甘く癖のある香りは苦手な人もいますが、私は良いものと思います。

 そして、私は彼とその飲み物を飲みながら話しました。

 「さて、話をしよう。お前は何故、こんな空の日にあそこにいたんだ。」

 

無理ポ

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