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なんや  作者: QT
1/6

0話目 どうしてこうなった

初めての投稿になります。

下手な文章・毎回短い内容ですが宜しければ読んで下さい。

私は自慢じゃないけれど良い大学に入ったつもりだ。

だから就職先だって恵まれた企業に勤めるつもりだった。


たった1つのくだらないミスが私の人生を大きく変えてしまった。




「初めまして、えっと、このざま大学に通う綿貫わたぬき たよと言います」

「お忙しいところ申し訳ございません。この度、貴社の雇用案内を見て電話をしました…のですが…」


私はどうしてもこういった電話が苦手で、何度も練習したのに頭が真っ白になってしまった。

そのせいでか、企業と私との間に沈黙ができてしまった。まずい…!私のばかばか!


「あ、えっと、その」

まずい、何か喋らないと。でもまた挨拶からすればいいのかな・・・どうしよう。

そんな事をとっさに考えてる時、電話の先の女性が返事を返してきた。


「初めまして、えっと、このざま大学に通う"わぬきよ"と言います」

「え?」

「わかんない」

「え、わ、わかんない?」

「アナタ、"た"抜きって言ったじゃない。だから"た"抜いたけど、わかんない」

「は・・・?」

「どんなナゾナゾ?ねぇ、答えは?」


どうしよう、私、どうしよう!

もしかして電話先間違えたのかな…なんてバカなの私…


「あ、あのー…、貴社の新入社員募集の雇用案内をみて電話を・・・」

「え?雇用案内?ナゾナゾじゃないんだ。うちが社員募集してたっけなぁ、ちょっとまってね」


えええ?募集してたっけなぁって!?あ、でも企業に電話した事は間違いないのね


はっと我に返り自分の電話の仕方が悪かったんだなぁと反省をしていた。まだ受話器からはどこかで聞いたことがあるような音楽が流れ続けている。


大丈夫、落ち着け私、ちゃんと練習したんだから。


「ガチャ」

「うんじゃ、アナタ、明後日マグロ町の101番地にあるナンヤまで来てくれる?」

「え、あ、はい!」


あ、明後日!?急な!というかナンヤって何や!?

突然の返事の内容に驚きつつも下らない事を考える私。やっぱりばかだ。


そう言って電話は切られた。まぁ、結果オーライなのかしら…でも、おかしいなぁ。

私が電話したはずの企業は101番地じゃないし、そもそもマグロ町じゃない


もう一度電話帳を良く見て自分のおかした失敗に気付く。


「私って本当、バカだ。」

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