01-2 リベルタスを復興せよⅡ(2/5)
翌朝。それも早朝に屋敷の扉がノックされた。熟睡していた俺は夜間警備から帰ってきた千寿に起こされた。
「来客よ? それと、いるなら手伝いなさいよ、このダメ悪魔!」
「本を読むのが忙しすぎて無理デシ。黙って働けば良いんデシよ、脳筋スライム!」
……あっ、お互いの存在のこと教えるのを忘れていた……まぁ、良いか。
構っている時間も惜しいので、じゃれあっている2匹を放置して急いで身なりを整えて玄関へと向かう。それと予想はしていたが、やはり千寿はマリアリスを見ることができるか。
玄関へと辿り着いたが目的の人はいない。そこで扉を開けてみると外で座って待機していた。
「まさか1人で来たんですか?」
「あ、おはようございます、ご主人様。今日からお世話になります。さすがに1人で移動は無理ですので、ここまでは同じ孤児院の仲間に運んで貰いました」
「もうちょっと待っていて。それと、ご主人様呼びは勘弁してほしい。大牙でいいよ」
「はい、タイガ様」
中へと戻ると、先程まで無かった車椅子が打ち合わせ通りに置いてあった。俺はそれを押して玄関を出る。
「お待たせ。これに座って貰うね」
「……これって何でしょうか?」
「車椅子っていうんだ。足が不自由な人が利用する、移動補助用の椅子だよ」
ざっくりと車椅子について説明すると、その女の子を気合で抱えて車椅子に座らせる。
「あ、ありがとうございます。その、大丈夫ですか?」
「だ……だいじょうぶ。俺が非力なだけだから……」
息を切らしながら答えると、呼吸を整えてから車椅子を押して書斎へと向かう。女の子とはいえ、抱える時の姿勢が悪いと身体の負荷が大きい。危なく腰を痛めるところだった。
書斎の中では既に協力を要請してあるマリアリスが待っていた。もちろん、彼女にもマリアリスの存在は秘密だ。
「改めて、今日からカナリアリートさんにメイドの仕事をお願いしたいのだけど、その前に確認したいことがあって。少し話をしても良いかな?」
彼女の名はカナリアリート=クレイディアさん。少しだけ茶色味を帯びた股上近くまでありそうな金髪のポニーテールに青味を帯びた灰色の瞳。年齢はコトリンティータと同じ14歳ではあるのだが、コトリンティータは早生まれなので、学年で言えば1つ下になる。この世界に数え年や早生まれという概念がないんだけどね。面接で読み書きができると言っていたので、孤児院に入る前は貴族出身だったのかもしれない。
「はい、タイガ様」
その緊張している様子を見て、面接時に「これが年相応な反応だよな」と思ったものである。やっぱり、コトリンティータがしっかりしすぎなんだよ。しかし、何故か彼女は面接の時と比べて表情は硬いし、声からも緊張が伝わってくる。まぁ、初仕事だから緊張するなというのが無理なのは承知しているが、そこまで緊張していると使い物にならないのではないかと不安になってしまう。
「改めて、まずは自己紹介。俺の名は大牙。ここで暮らしている領主の娘であるコトリンティータの客人で、見ての通り貴族ではない。何故、貴族でもない俺が領主の家に客人として暮らしているのか? 黙っていても時間の問題でバレると思うから言ってしまうと、俺が異世界人だから。……と言ってもピンと来ないだろうから、記憶に留めておいてくれるだけでいいよ」
面接時に一度しているが、改めて秘匿していた事実の公表も含めて自己紹介する。でも、逆の立場でそんな説明させたら、「アイツ、頭が可哀想な人か?」って思うだろうから、その辺を配慮して言葉を選んだつもりだ。
「この世界では珍しい黒髪黒瞳なのに、精霊が見えるっていうのがポイントかな。でも、カナリアリートさんは精霊を見ることができないよね?」
巫術士でなくとも巫術の才能があれば、彼女の近くに精霊が居るはず。しかし、何も居ないのであれば巫術の才能は無い。なので、俺からすれば一目瞭然だったりする。
「なので、証明ができん。とりあえず、召喚主であるコトリン曰く、俺は勇者らしいけど無自覚だし、俺が勇者とか大ハズレだとも思っているから、そんな人なんだって程度でいいし、むしろ勇者扱いは勘弁してほしい」
まず俺の考え方が勇者らしくない。少なくとも「世界を救うぜ!」的なモチベーションを俺は持っていない。異世界からの来訪者と言われる分にはしっくりくるんだけどなぁ。
「……こういった経緯でセレブタス家の客人として現在に至っている。俺の目的は自分の世界に帰ること。そのためには、まずリベルタスを復興させなきゃダメってことらしい。以上が自己紹介なんだけど……ここまででとりあえず質問ある?」
我ながら凄くざっくりとした自己紹介。言っても信じることが難しいと理解した上で、要点だけを絞った簡潔な紹介だったとは思う。ポイントは彼女が俺の何を知りたいと考えているかわからないことかな。
「いくつか聞きたいことがあるんですが、まず、何故わたしだったのですか? ……メイドになりたい人は他にも沢山いたと思います。しかも、わたしは歩くことができないのに……」
最後は声が小さすぎて聞き取れなかったが、言い終わると彼女は悲しそうに俯いてしまう。
「メイドを採用するにあたって、いくつかの条件があった。それらに適合したのがカナリアリートさんだけだったってこと。あと、足は関係ない。どうせ数日後には普通に跳んだり走ったりできるようになっているだろうしね」
「それ、本当だったのですか?」
「面接の時に聞いたよね? 『それは生まれつき動かせないのか?』って。それは治るかどうかの確認だったんだ」
……おかしい。面接の時に言ったはずなんだけどなぁ。信じられなかったか。まぁ、治療は予算的にも難しいと言われていたらしいからなぁ。
「すみません。……何度聞いても信じられなくて」
「いや、まぁ、本当の善意であれば直ぐに治してあげるところなんだけど、別に善意の施しというわけでもないからね。働いて貰うのであれば、ベストな状態でないと」
流石にこの世界で下半身不随な人は戦闘においては足手まといと言わざるを得ないし。……当の本人ですら、まだ戦わされるとは思っていないだろうけど。
「それであの、メイド採用の条件というのは?」
「全てを説明するのは難しいが、精霊術を使ったことがないというのが一番のポイントかな」
まぁ、他にも理由はあるんだけど、説明するのが難しい。……追々必要になったら説明していけばいいでしょ。
「次の質問は? ……と、その前に言い忘れていたことがあった。とても大事なこと」
そう、これを言わないとトラブルの原因になるとコトリンティータに釘を刺されたし。
「カナリアリートさんはセレブタス家に仕えるわけでなくて、俺に仕えることになるんだけど……その辺は平気? 貴族に仕えることができないんじゃ、メイドしたくない! ……とかってない?」
異世界人に仕えるメイド……つまり、社会的立場が上位になるわけではないという意味だ。
昨日になって知った話なのだが、貴族に仕えるメイドというのは、元貴族やそれに近い血筋など「精霊に近しい人」だけの特権で、平民より身分が上にあたる存在なのだという。なので、本来メイドを平民の中から選ぶというのは、一般的にありえないのだという。
コトリンティータは、それを「古い風習」と考えていて、その意味を疑問に思っている。それでも、国内ではそれが一般的であり、コトリンティータの考え方が異端だと本人も理解しているし、そもそも何の理由もなく風習化されているわけがない。それに何らかの事情で他の貴族に知られた場合、不憫を強いてしまうのがメイド側であるため、セレブタス家で雇うことはできないと説明されていた。
地位目的であれば断られても不思議ではないが……彼女は首を横に振った。
「……良かった。じゃあ、次かな?」
「えっと、足の治療と同時進行でメイドの仕事をすると思うのですが、具体的にどんな仕事をするのですか?」
当然ながら聞いてくるよなぁ。聞かれなければ怯まれないように段階を踏んで情報公開しようと思ったんだが。逆にここで下手に隠してしまったら俺の信用は地に落ちる。まぁ、腹をくくるしかない。
「俺のメイドとして求めるものは大きく分類すると3つ。まず、俺の身の回りの世話。具体的に言うと俺は異世界人だから、この世界での常識にかなり疎い。みんなが常識として認識している当たり前のことですら知らない確率が高い。だから、日常生活のサポートをお願いしたい」
要は本来のメイド業というやつである。今はまだ自分のことを自分でやれてはいるが、俺がこれからやろうとしていることを考えると、どうしても日常に手が回らないことが予見できる。
「次に秘書官としての役割。この世界に秘書という役職があるかはわからないけれど、この先のことを考えると俺1人ではどうにもならない時がすぐに来る。最も必要なのは俺の戦略を理解して独自の判断で動ける人材。俺の考えていることは随時説明もするし、質問もいくらでも受けつける。仕事に対し、報告、連絡、相談をしてほしい。どんなくだらない内容だったとしても、気にせず聞いてほしい」
軍として動く場合、責任者以外の独断は原則許されない。それに関してはどっちの世界でも共通。それは1人の判断で大きな力を扱うからこその安全装置的な意味合いなのだと俺は考えている。だが、メイドは軍に所属しない。大きな力は扱わないからこそ、都合が良い場合もあるという話。その際に普段から認識の共有はとても重要だということだ。
「最後に護衛。恥ずかしい話ではあるんだけど、俺の強さはこの世界の男児未満。武術を習ったことがない女児と互角くらいだと思う。なので、いずれは護衛が必要になるんだけど、カナリアリートさんはある特殊な戦闘の才能があることがわかったんだ。多分、普通に訓練するより圧倒的な速度で強くなるよ」
これも本で知った知識なのだが、この世界の亜人種も含めた「人」と呼ばれる存在は、精霊から恩恵を賜っているらしい。その恩恵のおかげで筋力以外の物理干渉する力があるらしく、そのおかげで力の上限が俺よりもかなり高いらしい。そして余談ではあるが、そんなみんなより、千寿の方が力は上。そのおかげで彼女が人じゃないと改めて認識して貰えたのも昨夜の話。
こんな感じで説明はしてみたけど、戦うということに関して怯まないだろうか?
「あのぉ、足が動かせなくなってからはもちろん、それ以前も武術を習ったことはありません。それに、学術も最後に学んだのは孤児院に入る前でしたので、結構忘れていると思います。……そんなわたしですが、護衛や秘書官の仕事は本当に可能なのでしょうか?」
あ、秘書官という職業はあるのね。
「結論から言えば可能。何せ、才能あるからね。ただ、才能も磨かなければ光ることはない。そのためにメイドの仕事の合間に武術の稽古や学術の教育も受けて貰うけれど、急に「全部やれ」って言われてもできるものじゃない。余裕ができたら少しずつできることを増やしていけばいいよ。いずれは武術や学術はもちろん、メイドの仕事の指導者も決まるだろうし」
俺の持論ではあるが、元々優秀な『完成品』は即戦力にはなるが、時間経過と共に不要となる。理由は実力が既に頭打ちだし、プライドが高く扱い難くなる傾向があるからだ。……もちろん全員がというわけではないのだが、秀でれば仕事量は増やされるし、出る杭は打たれるし……で、ストレスで腐っていく奴が多数派である。それに対して、才能を秘めた『原石』は実力を発揮するのに時間や金はかかってしまうが、いずれは『原石』が『完成品』を追い抜いていく。それに指示する側もされる側もお互いを理解し、師弟的な意味で信頼値も高いと思う。
もちろん、これは俺の偏見だし、原石が何の才能を秘めているか見抜けなければ磨き様がないし、そもそも磨き手となる指導者が無能では才能をダメにしてしまう。だが、俺には才能を見抜くオマケ機能があるので、正しく指導すれば、優秀なスタッフになるわけだ。
「学術や武術を家族以外から教われるなんて、まるで貴族みたい……」
……ちょっと待て。
「確認したいことがあるんだけど、一般的な平民の子供は何処で学んでいる?」
「普通、読み書きや家事は両親に教わりますよ。武術の真似事は、子供の頃に自己流で身に付く子がほとんどだと思います。ちゃんとしたものは、大金持ちの貴族とか商人。他にも冒険者が両親の子くらいしか学べませんし」
……なるほど。ファンタジー世界の住人って、当たり前のように武術が身に付くものだと思い込んでいたけれど、かなり俺の考えがフィクション脳だったってことか。単純に生活環境の差で身に付いている技術が違うわけね。
「そっか、ありがと。他に質問は?」
「その、選んで頂いて恐縮なんですが……そのぉ……もし、辞める、または辞めさせられた場合、どんな処理をされるのでしょうか?」
「……処理?」
「えっと……聞いた話では、メイドを辞める際には暴行されたり、給金が支払われなかったり、酷いところだと殺害されるなんて話も聞いていたので……」
……おいおい、ブラックの最上級も真っ青な職場じゃないか……。
「暴行はないし、働いた分の給金もちゃんと支払うよ。……まぁ、今は街がこんな状態だから面接時の説明通り、最初は食料が給金替わりではあるけど。もちろん、殺したりもしない。ただ、こちらがメイド用として与えたモノだけは返して貰うかな。あと、この日に辞めたいと急に言われても、それは難しい。こちらの都合で数日は働いて貰うことになると思う」
「そうですか……わかりました。一生懸命頑張ります!」
正直、この質問の意図がわからない。足が治ったら用無しなので、メイドを辞める気なのだろうか? それとも、武術訓練等についてこられなくて辞めさせられることを危惧しているのか? それとも別の何か?
「辞める予定があるの?」
「いえ、ないです。でも、辞めさせられる可能性はあるかな……と」
あぁ、後者だったか。
「大丈夫。一生懸命頑張っている人を見捨てる趣味はないから」
才能に胡坐かいて調子にのっちゃうクズじゃなければだけど。
「さて、次の話をするよ。より詳細な近日の予定なんだけど、俺のメイドであると言った矢先で申し訳ない。さっき言った通り、俺はセレブタス家の客人で、現在屋敷内に使用人は居ない。理由は俺より詳しいんじゃないかな? そこで、短くともセレブタス家がメイドを再度雇えるようになるまでは、この家の雑用をしてほしい。具体的には、足が治るまでは料理と洗濯。足がある程度治ってからは掃除と配膳もお願いしたい。他にもお願いしたい仕事はあるんだけど、まずはそこから慣れてほしい」
「あの、それだけ……ですか?」
当面は料理と洗濯のみ。これを少ないと感じるのは当然かもしれない。
「慣れるまでは、結構大変だと思うよ? 何せ、勉強や修練も同時進行だし」
「いえ、そういう意味ではなくて……」
そう言うと、何故かモジモジして結論を言わない。
「ん~。じゃあ、何が抜けていると想定している?」
これは別に自主性を促そうとしている質問なわけではない。自分の知識に自信がないだけの話であり、メイドの仕事に対するイメージから必須なことを教えてくれるかもしれないと考えたからだ。
「そのぉ……夜のお相手とか……」
「はい?」
まさかリアクションに困る答えが返ってくるとは想定外だった。いや、異世界だから、そういったことあるかなぁとか若干は思ったよ? でも、リアルに考えるのならダメだろう。確かに俺はハーレム願望を叶えながら世界を救おうと思ってはいる。しかし、相手はこの世界でも未成年扱い。雇用することを盾にそんなこと……ん?
「参考までに聞くけども、夜の相手とは眠れるまでの話し相手とかって話?」
「え?」
今度はカナリアリートが困った表情を浮かべる。何かを察した彼女が苦笑しながら答える。
「そんなわけないじゃないですか。……単的に言いますと性欲処理です。少なくともこの国の貴族は使用人の異性を夜の相手として利用されます。懐妊しても貴族として迎えられることはありませんが、貴族には一生の生活費を負担する義務が発生するのです。それが例え使用人を辞めて結婚しようとも、貴族との間に生まれた子供が健康に生きている限り」
おぅ、凄い制度だなぁ。俺の知っている知識と合わせるならば、この世界では一夫多妻または一妻多夫制も一般的。ただし、第二伴侶以降は、その前から伴侶である人物全員の許可が必要と。それが原因で離婚したとしても、再婚するまでの生活費は伴侶を1人でも得ている方が面倒を見なければならない。なので、自己責任で好きに子供を作ることができる……お金さえあれば。……世の中、やっぱり金だよなぁ。
「理解した。ただ、そうだなぁ……夜の相手に関しては好きな人とした方がいいだろう。それに、話した通り俺に金はない。俺と寝ることに生活的なメリットもない。そんな相手にそこまで身体を張る必要はないよ」
そう話すと安堵の表情を見せる。
「タイガ様は優しいんですね。この世界では貴族に限らず、性別の違う雇用主と労働者の間には、そういった関係は普通にあるんですよ? 断る自由はそれこそ立場が上の人次第となりますが……」
そう話すカナリアリートの顔は若干赤く恥ずかしそうではあるが、本当に怖かったのだろうと思う。……世界変われば何とやら。日本だったら犯罪ですって。
「でも、不思議に思うんだけど。例えば、仮に妊娠させたとして、雇用を盾にお金を踏み倒す人とか出て来ないもんかね?」
「それはありえないですよ。貴族は立場上しませんし、仮に雇用主が踏み倒した場合、それは犯罪で斬首刑ですから」
……おぅ、貧乏は辛いのねん……。
「じゃあ、尚更ないわ。今は一文無しだからな。うっかり妊娠させた瞬間、勇者不在になってしまう」
「……」
「……あれ? 冗談のつもりだったんだけど、笑えない?」
「はい」
……これは失言だったようだ。そもそも見るからに未成年を性的対象と考えていなかったため、世界が人質だと言ったようなものだと気づくのがかなり遅かった。
「じゃあ、夜のことはともかく、他にある?」
「あの、『イチモンナシ』って、何ですか?」
一文無し……翻訳されなかったか。たぶん、該当する言葉がなかったのか?
「簡単に言えば、お金を全く持っていないってことだよ。他にある?」
「あの、もしかしてなのですが、わたしが座らせて頂いている『クルマイス』という乗り物って、異世界から持ち込まれた物ですか?」
「厳密に答えるならば、その通りと答えるべきなんだけど……もってきたモノを加工したってのが正確かなぁ」
「やっぱり。……こんな乗り物見たことありませんでしたし、この車輪の手触りも独特だったので」
やっぱり、この世界に車椅子は無かったか。……というか、多分ゴムもこの世界には存在していないんだろうな。
次の質問を受け付けるが、今のところはもう思いつかないようだ。
「そうそう、言い忘れてた。コトリンティータの私室、あと彼女の両親の部屋は彼女の許可なく入室しないように」
「はい、畏まりました」
「それじゃ、屋敷の中を案内するね。いい加減腹も減ったし、朝食を食べよう」
こうして、カナリアリートの1週間を目安とした住み込みメイドの試用期間が開始された。