表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

7話「神の血の存在」

そのあと後から来た蓮にも説明して友達になることができた。

これから楽しく暮らせる。でも一つ気がかりなのはおそらく人間の街に吸血鬼が飢えで押し押せる事になる。でも私は自分の身は自分で守るから問題ないし知ったことじゃない。人間の街のことは街の住人で勝手にやればいい。吸血鬼の森に私たち一族を配属したって全滅したら意味はない。もうハンターはこの森にいない。湊たちも狩りに出るのだろうか。私の血…..あげてもいいのか。神の血の持ち主として多少責任は感じる。でもそんなこと気にせず無視すればいい。それが私自身のためになる。私の人生に必要な2人のためになる。そう直感で判断したから私はそうする。やりたいって2人のためなんだってそう思えることは何をしてでもやる。誰にも邪魔はさせない。これが私の新しい生き方だから!

このお屋敷で3人で楽しく遊びながら暮らす。私のご飯は人間の街買いに行けば良いだけだし。そもそも吸血鬼の森はハンターライセンスを持ってないといけない。私は持っている。だから出入りできるのだ、街の住人ではないから襲われようが関係ない。目撃したら流石に戦うかもしれないけど。お金はハンター業はかなり一人分の収入が多い上それを一家総出でやってたから遊んで暮らしてもまだ有り余るくらいにある。つまりもう何もしなくていい。それなのに一家はハンターを続けていたのだからそれはもうハンターに囚われてるようなもの。政府からお金はあげるからとやらされているものだった。まぁ食料買い出し以外はほぼ森からの外出を許されないしね。買い出しは原則1人。その1人が帰らないと次の人は森の外に出ることができない。1人じゃなくても許されるのは大量に買い込む時。病気などで誰かが倒れた時。街に吸血鬼が出た時。どうせもう私1人だしどうでも良いけど。

「私のご飯買い出しに行ってくるねぇ」

そう言って2人に屋敷を任せて街に出る。街にはすでに少しだけ吸血鬼が出たらしい。我慢できない奴らが。実際今までの吸血鬼は私たちハンターを狩るか動物の血で生きていたのだから人間を襲わなくても動物の血で生きていけるのだ。吸血鬼っていうのは1ヶ月は血を飲まなくても生きられるのだから。アホだなぁと思いつつそんな現場をスルーで買い出しをする。

今はめんどくさい。そう思ったから

帰ろうと森に入るためにライセンスを人間が入らないように見張ってる警備員さんに見せると買い出しした袋を取り上げられて街に入った吸血鬼を狩ってこいというのだ。

袋は邪魔だから持っててやると。

どこまで上から目線で強情なんだ。と思いつつ。帰らなくてはならないので仕方なく狩る。

私はもうハンターじゃないのに。でも上部だけはハンターであり続けなくてはならない。そうじゃなければ森に入れなくなってしまうから。

袋を返してもらい屋敷に帰る、2人が出迎えてくれた

でも「なぁお前吸血鬼狩った?まぁ身を守るためだから全然良いんだけど血の匂いがしてる」

と蓮がいう。

流石吸血鬼。血の匂いには敏感ですぐ気付かれてしまう。別に隠すつもりもなかったけど

「いや。街に吸血鬼が出たみたいで討伐しないと森に入れてもらえなかったから。ハンターがいなくなって流れ込むのは想定してたけどここまで早いのは予想外だった。まぁ流れ込んでも何もしないけどね私は」

と笑顔を見せて言った。2人は安心したように私に笑い返してくれた。

今日のご飯を自分で作る。家事する大人が作ってたとはいえ私も少しはできるはず。そう信じて、でも

「ちょっw千夏!?火事になりかけたんだけど!」

危うく火事になりかけました。

私には家事や料理は無理みたいで2人がやってくれた。2人は血しか飲まないのに料理はできるんだって思って聞いてみたら吸血鬼でも味を楽しむために人間のご飯を食べたりすることがあるらしい。血しか栄養にならないというだけで味は好きらしい。だから普通のご飯に血を混ぜて食べる人間のふりした吸血鬼もいるらしい。確かにケチャップに似てるしどろどろさせたら側から見ればケチャップかけてる人だなと納得した。

2人に支えられながら生きる。まるで家族のように。今までの家族は支え合えながらではあるけどそれぞれ支える場所が決まっていた。それは得意不得意ではなく小さい頃にこの子はこれと決められて得意にさせられていた場所で。私ももしかしたら頑張れば料理だって得意かもしれない。だからこれから色々な挑戦をしようと思う。この2人が支えてくれているのだから。もちろん全て2人に任せたりなんて絶対しない。支えてもらうだけ。その分私も2人を支える。支えられているから支え返す。そんな友達関係だってありだと思う。まるで家族みたいに仲がいいそんな友達。いいと思うし私はそれでいたい。どんな形でだって友達は友達。私は私なんだから。

いずれ政府にこの関係もバレて罰を受けるかもしれない。でも、そうなる前に逃げてみせる。

この関係はこの幸せは誰にも崩させない。

そんなことを考えて3人で屋敷で支え合いながら生活して、とある日に屋敷中に警報が鳴り響くまでは。とある日の昼頃屋敷中に警報が鳴り響いた。それは唐突だった。警報の音が鳴り響いた元を調べるとそれはこの屋敷の当主の部屋でデスクトップパソコンに警報器がつないであった。画面が光っていて画面を見るとメールが来ているみたいだった、

緊急メール設定で送られたメールだと警報音が鳴るようになってるらしい。そのメールはもちろん政府からで要約すると「仕事のメールがこない。最近街に吸血鬼が出過ぎて困っている。早く討伐しろ、街にハンターを送れ」的なことだった。まぁ行くつもりなんてないけどこのままでは護衛を連れてこの屋敷にやってくるのも時間の問題だろう。このメールを無視すればそうなる。

このことを2人に行くか迷ったけど政府を殺しに行きかねないと判断して黙っていることにした。

政府が来たら私が戦えばいい。吸血鬼のイメージがもっと悪くなってしまわないように。

政府だって人間だ、吸血鬼嫌いだから吸血鬼の話は聞かなくても私は人間だ、人間の話なら聞いてくれるはず。そのメールを無視してなおかつ彼らにすら黙っている。警報のことは聞かれたけど誤作動だと言った。管理者がいなくなって点検をする人がいなくなったからその影響で壊れてしまったといった。ちなみに警報器はしっかり壊しておいた。もう2度とならないように。

「千夏大丈夫?警報鳴ってから落ち着かない様子だけど、」

そう言って湊が声をかけてきた。そんな目に見えて警戒してたらしい。

「大丈夫!大丈夫!だから気にしないで!」そんなことを話していると

ピーンポーン

屋敷にチャイムが鳴り響く

「こんなとこに用があるやつなんていんの?」

蓮が私にそういう、

私もそう思う、でも心当たりがあるとするならば

「ちょっと待ってて。私行ってくる。」

「気をつけてよ?」

私は2人を置いて玄関に行く。玄関に出ると多勢の人間

「なんのようでしょうか?」

と聞くと1人の男が怒鳴り声で私にいった

「この屋敷の大人を出せ。責任者出せるならそっちを出せ!!!!」

そういわれたので正直に答える

「子供大人含めて全員殺されました。あとは私だけです。私ももうハンター辞めたので戦いませんよ。」

そういうと思いっきり攻撃してきたのでそれを避ける

「やめてくださいよ。私もう吸血鬼も含めて誰も傷つけたくないんですよ。でも幸せを壊しにくるなら話は別です、私は元ハンターの神の血を持つ人間。吸血鬼とまともに戦って余裕で勝つことができる人間が人間に負けると思ってるんですか?」

「神の血!?」

神の血に反応した政府。私に聞こえないような小さな声で他の護衛らしき人に指示を出す。政府、偉そうな人は私にこう言った

「神の血を持つ少女は君だったか。神の血を普通の人間に注射1本分ほど投与するとその人間は王の血になる。その人間は戦えるようになるんだ。犯罪者ども死んだって構わないからな。死刑囚に投与してしばらくは戦わせる、再び王の地を持つ家系を探すんだ。元から持っている家系をな。だから全国民に血液検査をさせる、王の血の家系からは時々神の血を持つ人間が生まれるからな。まぁどっかの大きい家系の男女を王の血にさせれば王の血を持つ家系を作り放題だ。これからは吸血鬼討伐が捗る上全滅することもなかなかなくなるぞ!!」

そういった。つまり私の血を採取して一般市民を巻き添えにするということ、。死刑囚を捨て駒にするということ、、そんなこと許されるわけない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ