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憂鬱

作者: 蒼井陽子

 嗚呼、憂鬱だ。

 何奴も此奴も人の事を真面目だと言い、勝手に信頼していると言い、裏切られたとか言いやがる。

 いつだって失望しているのは此方の方だというのに。

 陰鬱な時はいつだって頭を死が過るが、結局痛い事も、苦しい事も、責められる事も大っ嫌いな私がその選択肢を選べた事は無い。

 大病も大怪我も無く、すくすくと育った筈の私は心だけ思春期に置き去りして此の世の矛盾と向き合わされている様な気がしてならない。

 分かっているんだ。

 向き合った所で私に出来る事何て無い。

 向き合い続ける程の強さも無ければ、受け入れる程の包容力も無ければ、悟りを開く事も出来無い。

 ずっと眠っていたい。

 何も考えず独りでぼんやりとした暗闇の中を漂っていたい。

 此からまだ何十年も生きていかなけれはならないとかどんな罰なのだろう。

 こんな事を言うといつだって言われるんだ。

 贅沢だ。皆色んな事に悩んでる。貴方だけじゃない。

 耳に入る度に思う知るかと。

 人間の思考なんざ紀元前から対して変わってないのだろう。

 私という一個体は皆に同調出来ていればこんなに歪んだりしていない。

 分からない。

 何が正しくて何が間違っているのか。

 どうして人は生きているのか。

 呼吸がしづらいけど手を伸ばした所で助けは来ない事は知っている。

 答えが見つからない。

 自分で探すしかない何てどんな拷問なのだろう。






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