ALT
次の日の朝、時間割に目をやると、週に1度の英語がある事に気がついた。
「次英語じゃん。そういやALT変わるんだって〜。教頭が言ってたよ。」
と、漫画を書いている事と異常に身長が高い事で有名な矢作晶がフレンドリーに話しかけてきた。なぜ突然…と思っていると、その後ろにいた人をみて気づいた。
「あ、いいのいいの。気にしないで!」
と焦ったように誤魔化す。
ストーカーだ。
ストーカーがいる。名前は北村。恐らく矢作のことが好きなんだろう…なぜ堂々後ろを付きまとうのか…
「後ろ後ろ」
そう言って後ろを指を指すと、尋常出ない速度で逃げていった。
そして、朝休み終わりのチャイムを聞いて、5分前だということに気がついた。
「それじゃあ。」
「おう!」
と言って矢作は席へ戻って行った。確か昨日は帰りの会で明日説教があります的なことを言っていたので、外に出て説教をやり過ごそうとしているところだ。別に心当たりがある訳では無い。
そして、外へ出ると、まだ高崎達がサッカーをしていることに気がついた。恐らく同じ事を考えてるのだけは分かった。
そして、授業が始まるチャイムが聞こえるまで待っていたら、さすがに気づかれた。2組の窓側の人に。窓を挟んで曇った声が聞こえる。
(おーい!)(たかざーきー!)
「おい、呼んできやがる…まずいぞ!」
「てことだよ。お前の事を説教するつもりだったのにお前がいなきゃなんも面白くねぇよ」
「すいません…」
木一先生はやはり自分の事を言ってたようだ。
そして、1時間が始まった。
「みなさーん!今日から新しい先生が来ますよ〜?(あ、入ってください。)はい!スティーダム先生!」
「グッドモーニングエブリワーン!」
「おはようございまーす!」
「?!」
「ワッツ?!」
「はいよろしくお願いします!…出来ればイングリッシュにして欲しかったかな〜…」
と言って、地味なスタートを切った。スティーダム先生は、何か漢字が入った変わったTシャツを来ていた。
ただ、入ってくる時にチラッと見えただけで何が書いてあるかは見えなかった。背中に文字が書いてあるため、しばらくは見えなさそうだ。