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お静かに
「お静かに。」
と言いながら、ボードに書かれたお静かにという文字を見せてきた。
「逆です」
「あ…そういう余計なことは気付かなくていいよほんとに。」
ボードをくるっと回す。
「え?!」
「にかずしお」
先生、痛恨のミス。クラスに爆笑が巻き起こる。
「次喋ったら廊下に立たせるかな?」
「なぁ、最近担任ウザイよな〜」
「廊下に立ってろ!!」
「全くあいつは〜…」
先生はあきれてはいたが、少し笑っていた。
「それな〜!」
「お前戻ってくるな!!」
教室の下には小さな通り口みたいなものがある。僕はそこからうねうね教室に入った。
「最近うちのクラスの授業態度は悪すぎる!いい加減にして欲しいよね!」
「いやいや俺は天才だから。な?お前ら!」
クラスであまり成績の良くないクラスのムードメーカー的な存在の金髪小学生高嶋が、みんなにネタを振るが…?
「え?」「…?」
「お静かに」
そして、給食が始まった。
4年生の頃の担任の先生は、宿題の終わっていない人は給食が食べられない仕組みになっていた。(男子限定)それなので、木一先生はどんなルールを出してくるか、色んな意味で楽しみだ。