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キイチだけの話

「2組の担任は…木一先生!!」

少し前までは、新しい担任は誰かとざわめいていた2組の生徒たちは、何事も無かったかのように静かに言葉を無くした。

押し通すように先生が話を続けた。

「以上、担任発表でした。6年生の皆様は体育館に残ってください。」

「な?!言っただろ?」「え?そんなにあの先生やばいの?」「あああぁクソ!」

と叫び地面に上履きを叩きつける。

「舐めんな!」「まじでサイアク〜」

そうしてもう一度上履きを地面に叩きつけ…


「という訳で、二度としないでください。」「すいませんでした…」

「お前なんて言われたの?」

「上履きを叩きつけるなってさ。で、家庭連絡された」

「始業式で家庭連絡はヤバいよ!」

体育館に残された後5分程度の休み時間が施された。その時間に何人かが雑談をする。その殆どが木一の話だ。

そして、教頭先生が話を始める。

「6年生集合〜!」この先生は教頭先生の永見先生。異様に若い。木一先生とかにセクハラされないのか疑問だが…

「はい皆さんはじめまして。6年1組担任の上川です。皆さんよろしくお願いします。初めてじゃない人もいるのかな〜6年1組の皆さんよろしくお願いします。」と言い、木一先生にマイクを渡す。自然に拍手が出てくる。

そして、木一先生がヌルヌルした歩き方で歩いてくる。

「はい皆さんはじめまして〜木一です。まぁね、皆さんと仲良くやっていけたらと思っておりますのでね、以上です。」

勿論拍手は起こらない。そして気を使った教頭先生が拍手を作る。

パチ…パ…

「はい、以上です。」

そして、皆は体育館を出た。

「はい!それでは皆さんにはこのボックスを1人1個ずつ運んで貰います!喋らないで運んでくださいよ〜」

「先生先生、これ運ぶのって俺たちの仕事じゃなくて旧6年生の仕事じゃないですか?」「ごちゃごちゃうるせぇなぁ」

「いやいや去年は運んでもらってましたよ?」「あなたたちの仕事ですよ」

と言って微笑んだ。前髪以外坊主の中年の先生がにっこりと…

「では、教室へ戻ってください。」

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