3人の絆
初投稿です!
つたない文章ですがなにか思うことがあれば感想をお願いします(人´∀`*)
「約束!ずっと一緒にいよ!」
子供の頃交わした約束は大抵大人になると消えてしまう
ただ、本当に稀に、消えずに残ったその約束はまるで、魔法のように固く強い力になるのだろう。
「…………え〜この頃から“魔法“と呼ばれる技術が確立され〜……」
“魔法“この世界にはそう呼ばれるものがある
知ってるだろうがゲームとか漫画とかでネタとして使われる
あれ、ざっくり奇跡を起こす技術だ。
まぁこの世界では認知はされて、一応存在するらしいが………
「おい!美空!空より黒板を見ろ!」
「……だって先生『実在してるか曖昧なものだから信じるかどうか
は勝手にしろ!』とか言って魔法のとこ絶対テストに出さな
いじゃん」
「いや、まぁ多分出さないけど……」
…実際に見たことのある人はほとんど居ないため教育課程で教え
られど信じる人は余りいない。
なんでも国が必死に隠してしまい“存在する!““超すごい!“
ってことぐらいしか情報がないらしい。
「って、そうじゃなくて授業はとりあえず聞け!」
「大丈夫ですよ〜ちゃんと成績は維持しますから」
私からしたらあるかもわからん魔法なんぞより放課後のホーム
パーティの方が重要だ!
~放課後~
(あぁ〜早く帰ってみんなと話したい!楽しみだな〜)
「日野出!」
「ひーちゃん!」
「りと!あお!2人ともナイスタイミング!一緒に帰ろ!」
(今日は3家族全員揃うパーティだ!考えただけで幸せだ〜)
人は幸せなのが当たり前だと錯覚を起こすそれが当たり前でな
いと気づけた時人はとてつもない勢いで成長するのだろう。
「……でさ〜あおがまーた男子に告られてんの、断るのに時間か
けすぎだったしww」
「いや、笑ってないでフォローしてよ……毎回大変なんだから」
「まぁ〜あおは黙ってれば…嫌、喋っててもだいたい女子か…
もう女子じゃん。」
「男子だから!!!!性別を変えるな!てか見た目ならりとも結構
中性的だと思うけど?!」
「いや〜あおには負けるわ〜」
「確かに、昔は女の子3人組って周りの人達に言われてたしね」
「割と今でもそれ言われてるのが腹立つわ〜」
「ハイハイ、懐かし話は後でそれぞれの親が嫌と言う程語るん
だから、今から傷えぐってどーすんの」
「そう考えるとすっっごい気が重いんだけど
「まぁ私達はともかく家族全員集合は滅多にないんだから許し
てやろうよ」
「その前に用意の手伝いさせられそうだな〜」
「ひーちゃん家おじさんもおばさんも料理美味しいから楽しみ
だ〜」
「そう?私はあおの家のケーキが好きだなー食べたい」
「今日持ってくって言ってたよー(^^)」
「マジか!俺も好きなんだよなー沢山あるかな〜」
「昨日の夜から引くほど作ってたからむしろ食べきれるかが心
配だわw」
…………………………………………………………………………………………………………………………
「「「ただいま〜」」」
「お母さ〜ん?みんな来てるのー?」
……………………シーーーーーーーン
「「「?」」」
「……なんでこんな静かなんだ?」
「もうみんな集まって騒いでると思ったんだけどな〜」
バタン!
「「「!?」」」
「え、こわ、なんの音?」
「……まぁとりあえず上がって?」
「「…お、おじゃましマース」」
〜リビング〜
ガチャ
「おかあさ………へ?」
「?どうし………」
「なに……これ……」
床も壁も真っ赤に染まったリビングに6人の男女……私たちの
両親だ…
横たわる6人の中一人たたずむ人影…
「………誰?」
「……………第三者に見つかった、これより口封じもとい殲滅を開
始する」
「えっ、は?」
シュッ
「!っぶな」
刃物のようなものが飛んできたのを私達は無我夢中で避けた
(なに?なにこれ?なんでお父さんもお母さんもおじさんもお
ばさんも倒れてるの?なんで私達は殺されそうなの?)
バン!ガタッ!ドカ
「っ!」
「りと!」
(やだ…このままじゃ死ぬ)
(りともあおも死んじゃう)
(3人で生き残るためには……“殺られる前に殺るしかない“)
チカッ
一瞬体が光ったように見えた、りとやあおからも光がでたよう
に見えた。
「…………どういうこと?」
いつの間にかそこにいた人は死んでいた。
「「「………」」」
どうすればいいか分からないまま3人は顔を見合わせた。
「あ〜派手にやったね〜」
「「「!!!」」」
「誰だ!」
「あ〜そうだな〜…………その力のこと、俺のことが知りたかった
らその場所に来てよ」
ピラッ
一枚の紙が渡された。
「ここってここら辺で1番高いビル……」
「“夜兎 慎司に拾われた“って言えば通してくれるから〜」
「今回のこと事故に偽装してあげるから自分たちを守りたかっ
たら黙って合わせときなよ〜」
そう言ってその男は消えていった。
そこからはよく覚えていない。
警察が来て、事情聴取を受けて、いつの間にか次の日になっ
ていた。家族の死因はダンプカーが庭から突っ込んだことによ
る事故死ということになっていた。
起こったことを説明しようとも思ったがあの男が言ったことも
気になり黙っていることにした。
葬式や新しい暮らしのことを考えるうちに1週間が経っていた。
私たちのことは親戚が引き取ろうとしてくれたが、
全て断り3人で暮らすことにした。
説得は大変だったがなんとか落ち着いてきた。
「なぁ」
「どうした?りと?」
「あのビルに行くの?」
「……正直怪しすぎるけど、気になることが多すぎるし、
私は……行きたい」
「僕も、ちゃんと知りたい」
「まぁそうだよな、片付けが終わったら行ってみるか」
…………………………………………………………………………………………………………………
「ここ、だよね?」
「こんなビルにあんな怪しい人がいるのか?」
「あの言葉って受け付けにいえばいいのかな?」
・・・・・・・
「あの〜」
「はい、どうされましたか?」
「夜兎 慎司に拾われたのですが………」
「!…少々お待ちください」
・・・・・
「お待たせ致しました。こちらへどうぞ」
(随分と立派な部屋に通されたな〜)
ガチャ
「「「!」」」
「やぁ、一週間ぶりかな?よく来てくれたね」
「………全部教えてもらいますよ」
「もちろんだ、座ってくれ」
「えーと何から話そうか、まず君たちの両親が殺された理由な
んだが……君たち“魔法“って信じるかい?」
「?授業で習うようなやつですか?」
「まぁそうだね奇跡を起こせる技術のこと
君たちの両親はその力が使えたんだよ」
(((は?)))
「そんなの聞いたことないですけど」
「ん〜正確には使えるだけの才能があった、だね
君たち3人の家系は先祖が偉大な魔法使いでみんな強力な魔
法使いになりうる存在なんだよ
まぁ時代的に使われなくなったけどね〜
それで、魔法を覚えられたら強大な敵になると判断されて
反社会的組織に殺されたんだろうね」
(???ちゃんと聞いてもよく分からない。でもあの人もよく分
からない攻撃してきたし、この人も嘘ついてる感じしないし
本当にそうなのかな?)
「え、ちょっと待って、それだと僕ら3人も魔法使えることにな
りません?」
「うん、そだよ〜( ^ω^)」
(軽!いやいやいや、結構重要だぞ?!そんな雑でいいのか?)
「君たちさー殺されかけた時“殺られる前に殺ろう“って思っ
たでしょ?その時チカッってなって気づいたらあの人死んで
たでしょ〜あれが魔法
命の危機を感じて才能が開花したんだろうね〜」
(そんな……ことが…あるのか?)
「……もしそれが本当だとしたら俺らも狙われる可能性がありま
すか?」
「あの組織の人たちしつこいからね〜バリバリ狙われてるよ
そこでだ!うちの組織に入らないかい?
君たちはもう普通では生きられない魔法使えちゃうし人殺しちゃっ
たしね、うちの組織もまぁ合法でないこともしてるけど筋は通ってる
組織だと思うよ?君たちを守るにはちょうどいいところだし、君たち
は才能もありそうだしねこちらとしても入ってくれると助かるよ」
私達は顔を見合い頷いた
「………私達は3人で生きていきたいんです。そのためだったら殺しをして
も構いません。あなたが私たちを3人一緒でいさせてくれるならあなた
の言うことを聞きます」
「それくらいお安い御用だ
ようこそ!“ファブル“へ俗に言うマフィア組織だが君たちを歓迎しよう
私は“ファブル“頭首、夜兎 慎司だ、君たちのその狂ったほどの絆を守
れるよう努力しよう」
私たちの絆は狂っている
それはあの日『ずっと一緒』と約束した日にできた呪いにも近い絆だ
でも、私達はそれをおかしいとも怖いとも思わない
“3人で一緒に生きていく“私たちにとって大切なのはそれだけだ
そのためなら人も殺そう、法も犯そう、利用できるものは全て利用して
邪魔をするものは排除しよう。
これは、私達の絆を守るための物語だ
人物紹介
美空 日野出 : 主人公位置の人基本この子の みそら ひので 視点で話が進みま 女 成績優秀で人当たりもいいが
蒼音と莉翔にしか心を開かない
莉翔と蒼音の幼なじみ
一人称「私」
月宮 莉翔 : スポーツ万能で明るい性格
つきみや りと 人気もあるが日野出と蒼音 男 にしか心を開かない
割と中性的な見た目
日野出と蒼音の幼なじみ
一人称「俺」
星野 蒼音 : 気弱な所があるが ほしの あおね しっかりしていて頼られること
男 も多い
割と、というかかなり中性的な
見た目で男子に告白されること
もある
日野出と莉翔のことが大好き
で、2人にしか心を開かない
日野出と莉翔の幼なじみ
一人称「僕」
夜兎 慎司 : マフィア組織“ファブル“の頭首
やと しんじ 日野出、莉翔、蒼音の3人を
男 見つけ、マフィアに入れた
ふざけたことも言うが割と
凄いらしい?
一人称「私」
とりあえずこんな感じの人達で話が進みます!
あんまり大量にキャラを増やしたりはしませんが増えた時は随時紹介します。