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少しは‥‥

日常回は所々内容がてきとうになっちゃうんですよね‥‥これからシリアス回メインなストーリーにするつもりなので

バスに乗ること10分ちょっとで目的地のeモールへと着いた。


「やっぱおっきいねー」


俺と希美はバスを降り

ショッピングモールこと、eモールの中へと入っいった。


「希美は何が買いたいんだ?」


俺は何か明確な目的がないとこんな所には来ない。

例えば電化製品を買うなどの大きい買い物は大体ここだが。


「わかってないなぁ~亜樹は!」


希美俺の方にくるっと振り向き、人差し指をピンとたてそう言った。

俺はあまり人の考えを見抜くのは得意ではない。


「わかってないと言いますと?」


答えがわからないので聞くしかなかった。

希美の言いたいがままだと希美のペースになってしまいそうだが‥‥。


「私は別に、ここに来たかったんじゃないんだよ?」


買い物をしに来たのではなかったのだろうか。


「最初に言ったじゃん~」


最初?最初は確かデートしようとか何とか。

もしかして一緒にどこか行きたかっただけなのだろうか。


「デートしたかったから別にここではなくてもよかったとか?

例えばゲーセンとか?」


これから先、女心はわかることが出来るだろうか俺に。

たが、希美を泣かすことだけはやってはいけないのはわかっていた。


「そそ!私は亜樹と遊べればそれで充分なのだ!」


希美はとても満足そうに笑ってそう答えてくれた。

まだ買い物すらしていないが(笑)。


「あ、亜樹わらった!どしたのさー?」


俺は自然と笑みがこぼれていたようだ。

なんだ、俺も浮かれているな。


「いや、希美といれるのが嬉しくてね」


うわっ、言ったものの

これは少し恥ずかしかった。


「‥‥そうだねっ!

じゃ!一番上の5階から行くからエレベーター乗ろ!」


このeモールは一番上のゲーセンが5階で

4階が電化製品

3階がファッションセンター

2階が飲食店

1階がスーパー

この並び順となっている。

そしてメインの3階がファッションセンターなので俺と希美はそこで長居する事になるだろう。


「ねー亜樹5階ついたけどゲーセンやる?」


今、ゲーセンでゲームをしたら

俺と希美は別行動になりそうな気がするので

ここはできるだけ避けたい。


「俺は銃撃しかやらんからなぁ

希美はUFOキャッチャーばかりだから俺たちバラバラになりそう」


「せっかくのデートだし一緒にいたいからとりま、3階から見に行こうか。」


俺は素直にその気持ちを告げ、下に誘った。


「意外と積極的だねぇ~」


希美はニヤニヤしながら俺の方を見ていた。

まったくからかわれている。


「希美は一緒にいたくないんか?好きな人と」


負けっぱなしは何かとやなので少しアタックしてみた。


「‥‥いたいよ?一緒に」


希美は急の俺の発言に対し少しだけ戸惑っていた。


「それは卑怯(ひきょう)だ、希美」


希美は恥ずかしそうに俺の方を見てきたので、

その仕草がとてもかわいくて俺の方が反動を受けてしまった。


「はい?」


希美はわからないようだ。

まあ、希美はそこまで計算された女ではないだろうしな。


「なんか、バカにされた気がする~」


希美は頬をぷくっと膨らませ俺に対して軽く怒っていた。

かわいい。


「ほらっ行くぞー亜樹!」


希美はまあいいや、といった感じでそのまま俺を引っ張りエレベーターへと向かった。


「所で亜樹は何か見たい所ある?」


俺としては見たい所か‥‥

所ではなく希美がかわいい服を着ているのが見たい

そして喜ぶ姿が見たいからなぁ。


「それなら服見に行こうと思うんだけど」


俺は希美にそう言って切り出した。

この一日で少しは男らしい事をしたいし、

男らしい所を見せたい。


「わかったー!」


希美はニコニコ笑ったすぐ後にエレベーターは3階に着いてドアが開いた。


「服はあっちだな」


俺はエレベーターを出てすぐ前にある案内板を見て

服が売っている所を探して見つけその方角に指を指した。


「じゃあ、いきましょかー」


希美はさりげなく俺の手を掴み引っ張って行った。

男らしすぎるぞ、希美センパイ。


「で、どんな服買いたいの?

亜樹はそろそろ暖かくなるから薄い生地のやつとか?」


希美は俺が自分の服を買いたいからここに来たのだと思っているらしい。


「あー、俺が欲しいんじゃなくて希美に服を買ってあげたいなってさ

希美スタイルいいし、どんなのも似合いそうだから」


俺は少し恥ずかしくなって左手で頭を軽くかきながら本音を口にした。


「スタイルいいって、変な所を見ていったでしょー!

えっちだなー」


希美は何かをたくらんでいる、そんな顔で俺に向かってそう言うが

俺は感想をそのまま言っただけだからひどい仕打ちだ。


「変なこと考えてないから安心しろって」


まあ、変なこと考えてないなんて思春期の男子にはあり得ない話なわけだが。


「まさか女の子好きじゃないとか!?」


希美はハッ!っとした顔で思い付いた事を言うが、俺は男が好きだと思ったらしい。

それが本心ではないのはよくわかってはいるが彼氏の立場としてそれはちょっと。


「おい、ならなぜ俺は希美と付き合ったんだよ

別に女だから男だからって好きな訳じゃない、希美だから好きになったんだ」


俺はなぜか必死に希美の冗談で言った事を訂正しようとしていた。

我ながら本当に希美の事が好きなようだ。


「わ、わかってるよ‥‥恥ずかしいことよく言えるなぁ~

照れちゃうよ」


希美はそんな事を言いつつもとても嬉しそうな顔をしていた。

てか、目的を忘れていた。

これではただのバカップルだ。


「希美としてはこれからの季節どんな服が着たいん?」


希美は髪が肩くらいまでのセミロングだし

顔も美形なので色々な服が試せそうだ。


「うーん、動きやすいのがいいなー」


希美は少し男っぽい所があるのであまりファッションには疎いようだ。

その俺も疎いからなんとも言えないが。


「どんな服をお探しですか?」


ふらふらと適当に服を取っては希美に合わせての事をして

どんな服が合うか試していたら気になったのか店員が話しかけてきた。


「えぇーと動きやすくてかわいすぎない感じのがいいのかなぁ‥‥

どう思う?亜樹は」


そう俺に希美は振ってきたがさっきから色んな服を合わせたがどれも可愛いくて

自分が楽しんでいる所があった。


「確かに希美はかわいいって言うよりは綺麗って感じだから

そんな彼女に合う服があればいいんですけど」


俺は店員に向かってどんなのが合いそうなのか聞いてみることにした。


「そうですね、彼女さんはとても綺麗なのでこのような組み合わせがいいと思いますよ!

それかこのような組み合わせもとてもいいと思います!」


店員はやはりやり慣れているのだろうか。

3~4セットほど組み合わせの服をささっと選び出した。


「どう?希美」


俺は店員が並べた組み合わせの服でお気に入りが出来たのか聞いてみた。


「どれもいいなぁー」


希美は何度も服を往復して見ていた。


「あ、これ好きかも」


希美はそのうちの1セットの組み合わせの服を手に取り

自分の身体に合わせては鏡を探し、見ていた。


「その組み合わせもいいですよね、とてもお似合いですよ!」


店員はニコニコとした営業スマイルで希美の方を見ていた。

希美も気に入ったみたいだし、俺はそれをプレゼントしようと思い店員に買う事を言った。


「すいません、じゃあ彼女が持っている服を買いたいのでレジまでお願いできますか?」


希美はえっ!?とした顔で俺の方に振り向いた。

 

「え?ちょっと悪いから自分で買うよ!?」


希美はデートまでしていて服を見に来たと言うのに俺がプレゼントしようとする事は察することができなかったみたいだ。


「こんなときくらいはカッコつけさせてくれよ」


希美にカッコいいところを見せたい。

それはやっぱ彼氏として彼女に対しての当然の事だと思う。


「えぇ‥‥なんかごめんね」


希美は少し申し訳なさそうにテンションが落ちていた。

俺としてはここは喜んでほしい所ではある。


「希美、謝るんじゃなくてそこは

ありがとう

がいいな、俺もそう言ってもらえると嬉しいし」


俺と希美は状況を思い出すまで、完全に自分達の世界に入り込んでいた。

店員は待つしかない、そんな感じで待っていた。


「あ、すいません、レジまでお願いします‥‥」


俺は我にかえり、店員の後についていった。


「では4点で8650円となります、ポイントカードなどはありますか?」


そうして俺はレジへと向かい会計をしていた。

それにしてもやっぱこんな所の服はなかなかする‥‥

ゲームが1つ買えてしまう‥‥。


「希美はポイントカードある?」


俺はここに来ることはあまりないし、まずここで服は買わないのでポイントカードはあるわけがなかった。


「ああ、ここのはないやー」


同じく希美も無いみたいだった。


「お待たせしました、ありがとうございましたー」


この後は下の階のカフェにでも入ってゆったりとしようかと思う。

希美も疲れただろうし、少し休憩も挟んだ方がいいだろう。


「なぁ、この後は下のカフェでゆったりしようか」


俺は後ろについてきている希美の方に振り返り下のカフェを指差した。


「亜樹、服ありがとね、次のデートの時来てくるから楽しみにしててね。

それと、カフェかー。ちょうど喉も乾いたからいいね、行こっか!」


次のデートの時に着て来てくれるらしく、ますます次が楽しみとなった。


「そこの階段から行くか」


服を買ってお店からでてすぐ横にちょうど階段があったので 

そこの階段から行けばいいと思いそちらへと向かった。


「私はカフェラテにしましょうかな!」


カフェのお店のアメダ珈琲店が見えると希美はメニューを見る前から買うものを決めていた。


「希美はいつもそれだよな」


カフェ自体はこのお店ではなくても希美と良く行っていたのだが

必ず希美はカフェラテを頼んでいた。カフェラテがとても好きならしい。


「そーゆー亜樹だっていつも抹茶ラテじゃん?

お互い様だよー」


確かに希美の言う通り来る旅に抹茶ラテを頼んでいた。

そして今日も抹茶ラテのつもりである。


「いらっしゃいませ~

お好きな席にどうぞ!」


レジの前に行き店員が来るのを待っていると

すぐにこちらの存在に気づき店員は出てきてくれた。


「そうだな、てか空いてるみたいだし奥座ろうか

外から見えるのは少しやだし」


お客自体はそんなにいなくてポツポツと席が埋まっている程度で奥に誰も座っていないのでちょうどよかったと思い、奥を選んだ。


「じゃあ、決まっているし頼むよ?」


俺は一応希美に確認を取り店員を呼ぶためのボタンを押した。


「お待たせしました」


「カフェラテ1つと、抹茶ラテ1つお願いします」


これで俺は他に頼むものがないので店員に

以上です。と言おうとしたら希美が


「あ、カフェラテだけは珈琲少な目でミルク多くしてください」


と希美が追加をしていた。

て言うかそーえばいつも頼んでたな‥‥。


「あと、以上で!」


希美は危なかった、と言わんばかりの顔つきで


「私は甘党なのだぞ

そこを忘れないでほしいな、亜樹くんよ」


軽い説教を受けるはめとなった。


「はいはい、今度から気を付けます」


俺と希美はカフェでのんびりと時間を過ごし

気づけばもう夕日が落ちかけていた。


「もう日も落ちてきたしそろそろ帰るか」


隣のガラス壁から外を見ると夕日はもう半分くらい落ちていた。


「そうだね、行こっか」


そうして俺と希美はバスの時間を確認してカフェの会計を済ませ、帰るためロータリーへと向かった。


「ちょうどぴったりのバスがあるね」


歩きながらバスの時間を確認すると今現在の18:25分のバスがあった。

行き先は希美と同じ方向で希美の方が先に降り、すぐ近くに家があるので

ありがちな家まで送っていくよ。が出来ないのが少し辛いところだ。


「あ、後ろ座れるね、座ろー」


希美と俺は歩くこと5分ほどでバス停に着き目的のバスへと乗り込んだ。

このバスに乗ったら20分もしないうちに俺の家に着いてしまう。

それに希美の方が近いからあと10分くらいしかいれないだろう。


「今日は楽しかったよ、今までもこんなことはあったけどさ

関係が変わってからは新しいことの連続でドキドキしたよ」


希美は俺の耳に口元を近づけ小声でそう言ってくれた。

俺もはじめてのデートで出来ないことだらけではあったが楽しんでくれたのなら俺も満足だった。それに希美が気を使ってそう言ってくれているのではないことはその満面の笑みを見ればすぐわかった。


「俺も楽しかった、ありがとうな

それとこれ忘れるなよ、希美忘れそうだからな」 


俺は買った服を希美に渡した。ここで渡さなかったら

希美は忘れて行ってしまうと思ったからだ。


「失礼な!あーでもさっきまで忘れてました

すいません」


希美は笑いながら謝った。

そしてバスも扉がしまり、動き出した。


明日から大洗の方の友達の実家に遊びにいきます

バカやってる3人組いたら私たちですので

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