#0 転生
「おひょ~オタクの癖に良い体してるわぁ♪」
…あの、聞こえてないと思ってるでしょ?残念、めっちゃ聞こえてるし見えてる!つーかあんた絶対分かっててやってるだろ!顔か?凄いゲス顔だもん!あ、俺はなんか起きたら死んでたハードボイルドな探偵の父によりCQCを完璧にマスターし、よくわからない軍事兵器を総て暗記している無駄にハイスペック(?)な特撮オタク、木座和 春樹です。
「どーもどーも私神様でごさぃます!スネークさん」
「スネークじゃねぇ!」
するとその神様は体を蛇に変化させてスネーク!と決めた。何やってんのこの神様。
「そうそう。君さぁ、この前…10年前に傷付いた鷹を保護したでしょ?」
「タカ?ああ。何か羽もがれてたやつ?」
「そう!それぇ、私の夫で全知全能の神様、ゼウスだったのよん!で、そのお礼をしたいって訳」
気紛れに助けた鷹がゼウスって世の中よくわからないな。全く。そう言えば転生特典とかどうなってん?
「転生特典はねぇ~秘密!2つあげるよぉ」
「はぁ…」
「後ねぇ…君向こうで何したい?」
何したい?そんなの決まってるよ。ハードボイルドに探偵したいわ!
「おk。じゃぁ、話が速い用だけど尺と言うかご都合的にそろそろ異世界転生してもらいますわ。あ、あの世界転生してる人多いから気を付けてね」
「ご都合的とかメタいですね」
「…あ、読者の皆さん異世界転生とか特典とかは後々解説するんでそこら辺宜しくお願いしますね」
最後だけ神様っぽいのが腹立つなこいつ。兎に角、そんな訳で俺は異世界でハードボイルドに探偵をする事になりましたとさ。