表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏生詩集3

押し寄せる

作者: 夏生

決まっていく

決まってしまう

ヒステリックな

喝采が響く


知らないうちに

笑っているうちに

飯を食んでいるうちに

大切なことが

心なしにあっさりと


抗う間もなく

考える間もなく

次々に


考えすぎだと

笑ってよいものか

ささやかな日常が

欠けていく音が

よく耳をすませば

聞こえてくる


ひとかけら

ひとかけら


欠けて舞い上がり

降り積もっていく

暗い眼がかき集めて

遠くに遠くに捨てにいく


気づいた人たちの

抗いの声は潰されて

味も塩気もない言葉に

吸収されていく


気配を消した暗い眼は

丁寧にゆっくりじっくり

言葉を縛りあげていく






















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] (*´ω`)認知の渡らない所で「決定」という重大な事柄が起きてしまっていること、次いで、それが大規模すぎる(世界はもっと大きい)ゆえにどうにもならないことに対する不満、憤り、そして悔しさが…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ